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2009-08-04

伊集院光が裁判員制度の「わかりやすい表現」に抱いた疑問

3 日深夜の TBS ラジオ「伊集院光 深夜の馬鹿力」で伊集院光が、スタートしたばかりの「裁判員制度」における「わかりやすい表現」ついて、疑問点を呈示してました。

一理あるなと思ったのと、あとたとえ話が死ぬほどくだらなかったので書き起こします。


あのね、裁判員制度! 来たー、重いね、制度の話


裁判員制度あんじゃん?


裁判員制度があることでさ、すごいみんなさ今、一生懸命さ

「一般の人に“わかりやすい表現”で事件とか事故の話をちゃんとしなきゃ」

「検察側も今までの法律用語や裁判用語みたいなのを離れて

なるべくそのときに来た裁判員の人に“わかりやすい話”をしよう」

ってことにすごい躍起になってる、みたいなニュース

すごいやるじゃないですか


なんかそうやって考えたら

そこ(=わかりやすく表現すること)で選んでないじゃん今まで


裁判官になる人にその試験ってなかったわけでしょ今まで

弁護士とか検察官になる人にその試験がなくて選んでるわけでしょ今まで


なのにそんなことが技術の最重要なファクターの中に入ってくるって、どうなの?


俺は今までの「裁判員制度なし」の裁判のときだと

法律用語同士とか裁判用語同士のほうが変な感情とか入んなくて良いから

それで喋れるようにみんなしてると思うの


そうすると

『 60km のスピードで車が壁に激突し、木っ端微塵になりました』

って言うことと

『 60km のスピードで車が壁にぶつかって、たくさんの部品が取れました』

って言うことの

この「言葉のテクニック」というのは

おそらくディスクジョッキーとか俺たちみたいな喋り手は

なるほど同じ出来事でもこう伝えたいああ伝えたい、ってときに…


『濡れそぼる菊座』


…ね?


『湿り気のある肛門』


この「差」っていうのがすごく難しいところだと思うんです


今伝えたい

『排泄のための穴の部分が他の肌よりも湿度が高い』

っていう話をするときと

『テラテラと濡れそぼる菊座が…ッ!』

っていうこのトーンも含めて変えることで

ぜんぜん相手に伝えるニュアンスが違うじゃないですか。ね?

「掘ってくれ!」っていうニュアンスがどっちが出るっていう


ただ機械的な肛門

…「プリザ S 」の CM で出てくる CG の肛門を見せようと思うのと

相当ニュアンスが違ってくる


この練習は三遊亭楽太郎のもとですごいしたよ

このときに

「江戸っ子なんだから『結局』っていう言葉は硬すぎるから『とどのつまり』って言いなさい」

とか

「ここは『スプーン』って言ったら現代語だから古い言葉は『さじ』というのがあるので『さじ』を使いなさい」

っていうのを

すごい聞かされて

それを使い分ける練習をしてきて

未だマスターはできてないけど(自分は)その道の人じゃん


でもさ、そんな練習してない人にそういうことをやらせるとなるとさ

もし裁判員制度がふつうにこれからきちんと

…まぁ定着するんだろうねきちんと法律になってるんだから

そしたらその試験とか出てくると思うんだよね

出なきゃいけないじゃん


「掘ってほしいとき」

にどうで

「ただ単にお医者さんに状況を説明するとき」

はこう


みたいな「差」を言えないとダメなのにそんな稽古をしていない


「あらかじめ、裁判員制度がこうなるから

弁護士さんの免許にも検察官の免許にもこういう要素を入れていきますよ」

が先じゃね?


いま今日の段階でちょっとそこの「言葉のマジック」が得意な側に

…もしだよ? 判断が傾くとするならば、それはどうなん?


って思ったりするんですけど


…するんですけど? するんですけどなんですか?

♪するーんですけどなんですかー?(歌)

振り付けは各自考えてくださいw…ジュリ扇は使いますよ!


裁判に一般人が参加するから「わかりやすい表現を心がける」という、一見すると簡単に出来そうでスルーしがちな部分に伊集院光は引っかかって、「それ以前にわかりやすい表現ができるという人を弁護士や検察官にするのが先じゃないか?」「その勉強をしてきたの?」と問題提起してます。

落語の素養もあるお笑いタレントの話芸にまつわる技術論を、裁判における言葉の用い方にまで当てはめるのは筋違いじゃないか、という気はします。裁判員制度を論じるうえで「言葉」の問題にウェイトを置きすぎだ、とも思う。もっと他に問題点はあるはず。

しかしラジオブースと法廷という、どちらも徹底的に言葉を究めようとする職場で、表現の仕方ひとつでは他人を生かしも殺しもする。ともすれば自分自身にも跳ね返ってくる。その意味では共通するところがあるかも知れません。「わかりやすい表現」を甘く見るな、ってところでしょうか。

ともかく基本的には堅苦しいそんな話題のたとえ話として、『テラテラと濡れそぼる菊座』みたいな下卑たフレーズを出すあたりが、伊集院ラジオの醍醐味ですね。

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