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2009-09-22

臼井儀人先生と「コサキン」の蜜月


漫画家の臼井儀人先生の訃報を聞いて、臼井先生が熱烈な「コサキンリスナー」だったことを思い出しました。

TBS ラジオで小堺一機と関根勤が長年続けてきた「コサキン」。臼井先生はかなり古くからのリスナーで、「クレヨンしんちゃん」の漫画の中にこのラジオのネタをさりげなく潜り込ませたり、またそのことを発見したリスナーが番組にハガキで報告したりと、幸福な蜜月関係を築いていたんです。

21 日放送の TBS 系テレビ「THE NEWS」で臼井先生に関する小特集が組まれてました。特集の中では小堺、関根両氏による追悼コメントが紹介された他、臼井先生がコサキンにゲスト出演したときの音源も、チラッと流れていたんですよね。

これがくだらなくて面白かった。


臼井先生はコサキンに「 1998 年 2 月 11 日」と「 2006 年 9 月 23 日」の二度出演しているようなので、

コサキン書き起こしテキスト( 1998 年 2 月 11 日放送回)

ニコニコ動画( 2006 年 9 月 23 日放送回)

上記リンク先をもとに、臼井先生の発言を拾い集めてみました。


98年2月11日分


・あいさつ

小堺「お待たせしました。本日のゲスト、『クレヨンしんちゃん』の臼井儀人先生です」

関根「イェー!」

一同「(拍手)」

小堺「ようこそいらっしゃいました」

臼井「いらっしゃいました」


・ゲストに呼ばれて感謝

関根「先生、ホントにお会いしたかったですよ」

臼井「僕も会いたかったです。ありがとうございます。呼んでいただいて」

小堺「今日ね、僕らの子供たちも喜んでました」

臼井「ありがとうございます。僕ホントに出たくて『リスナー列伝』(※コーナー名)の住所を控えて自分で申し込もうかなと思ってました」

小堺「とんでもない」

臼井「そしたら呼んでいただいたんで、ハガキ代が助かりました


・「リスナーからの質問」その1

※番組ではリスナーからハガキでくる質問にゲストが答えるのが習わしになっていた

小堺「『クレヨンしんちゃん実写版を作るとしたら、しんのすけくん役に抜擢したいタレントはどなたがいいですか? 次の中から選んでください。全盛期のカケフくん、フォルダーのボーカル(三浦大知)、ダチョウ倶楽部の上島、ガッツ石松、石原良純

関根「眉毛だけだ」

小堺「宮川一郎太さん。バッカこれ、二谷英明さん」

関根「なーんで?」

小堺「井川比佐志さん」

関根「似てない…」

小堺「どうですかね? こん中では」

臼井「僕はやっぱりお尻で判断すると水野晴郎さんを使いたいですね」

コサキン的に完璧な回答


・「リスナーからの質問」その 2

小堺「『高校時代は建築を学んでいたにもかかわらず漫画家になった臼井さん。もし漫画家にならなかったら何になっていたでしょう?』」

臼井「なんでそんなことを知ってるんでしょう?」

小堺「リスナー恐いんですよ〜。調べ上げますからね〜」

(中略)

臼井「あ、僕はやっぱりケレルコンテストの審査員をやりたかったですね」

一同「(笑)」

臼井「僕、実はケレルの『通』だったんですよ」

関根「あ〜」

臼井「あの時間帯になると必ずガウンに着替えて

一同「(笑)」

臼井「ブランデーグラスにワインを注いで。ずいぶんブランデーグラス割りましたよ」

一同「(笑)」

小堺「割とあのブルブルッと震えたりなさって」

臼井「震えましたね」

言ってること全部が番組の文法に則った上でデタラメなのがすごい


・リスナーから関根勤に「しんのすけの父親のモノマネ」をするようリクエストがきた

小堺「『それから関根さんにお願いがあります』」

関根「はい」

小堺「『みんなに似てないと言われる【しんちゃんのパパ】のマネを』」

関根「あ〜」

小堺「『先生の前でやってください』」

臼井「ありがとうございます。いつも」

関根「パパだけはちょっと自信があるんです。『おいおいおいおいしんのすけ〜。いいかげんにしてくれよ〜』」

臼井「(拍手)ありがとうございます」

小堺「あ! もうこれは! 先生の拍手もらったらね、もうリスナーなにも言えませんね」

臼井「日本一似てますよ

関根「ありがとうございます」

小堺「あ! パパだ!(と構成作家の有川にネタフリ)」

有川「【おいおいおい〜しんのすけ〜】」

臼井「(拍手)」

関根「パパがちょっと虚弱体質になった」

臼井「日本で 2 番目に似てます

リアクションが正しすぎる


2006年9月23日分


・二度目の登場のあいさつの後

小堺「あのー、あれ? リチャード・ギアさんですか?(臼井先生に)」

臼井「違います!」

一同「(笑)」

臼井「あれ? ブルース・ウィリスさんですか?(小堺に)」

小堺「違います! 頭だけです」

臼井「あ、ラッセル・クロウだ!(関根に)」

関根「(引き笑い)」

いいテンポ


・「コサキン 25 周年記念ポスター」を描いて

臼井「最初の一筆入れるのが時間かかちゃって」

関根「あーそうかー」

小堺「そうですよね」

臼井「おかげで本業のほうがちょっと遅れてしまいました

関根「すみませーん!(笑)」

臼井「双葉社の人スミマセン。今日(スタジオに)一緒に来てるんですけど」


・カラダ鍛えすぎた

小堺「先生、歌丸師匠にちょっと似てきた(笑)」

臼井「カラダ鍛えすぎちゃって、前より痩せちゃったんですよね。おふたりの影響を受けまして」

小堺「あ、絞ったんですか?」

臼井「小堺さんがまず井川遥さんを追いかけながらジムで鍛えて」

一同「(笑)」

臼井「あと、関根さんがライルくんと二時間散歩してるってことで。ぼく、おふたりのやり方を一挙に採りいれちゃったもんですから」

小堺「ジム行って犬と散歩? たいへんだ!」

臼井「もう身体壊しちゃいまして編集の人に怒られちゃいました」

小堺「すいません仕事遅くさせて」

臼井「『いったい何になりたいんですか?』って怒られちゃいました

一同「(笑)」

編集さんとの関係も良好だったのでは


・リスナーからのお願い

小堺「『臼井先生にお願いがあるんですが、今コサキンの放送の中で『小堺さんのカワイさ』が大評判になってます』」

臼井「あ、知ってますよ!

小堺「ウソだよ(笑)。『そこでそんなカワイイ小堺さんを臼井先生の漫画に登場させていただけないでしょうか? そこでキャラクターを考えてみました』」

(中略)

臼井「(リスナーの案を受けて)作風としては、まぁ、ちょっと変えて『子作り名人』という

関根「いいねー! いい! 子作り名人」

臼井「職人風の人を出したいです」

小堺「子作り名人!(笑)」

臼井「でも顔はカワイイです」

代案が冴えてる


・臼井先生から提案

臼井「実はぼくからですね、小堺さんに『聞いて欲しいリスト』ってのを書いてきたんですけど」

一同「(笑)」

関根「初めて! おもしろい!」

小堺「最高ですね」

関根「ふつう『これは聴かないで』とか事務所側が言うけど」

小堺「『本人が聞いて欲しいこと』これ新しいね」

これは臼井先生がゲスト自ら「 DJ からこんな質問をして欲しい」というリストを作ってきた、というんです。「あえて仕込む」というネタばらしの一段階を踏んだうえで、事前に考えてきたおもしろ回答をしたい、自作自演でボケたい、という臼井先生の意欲のあらわれ。手が込んでる。


・臼井先生本人の「聞いて欲しいリスト」からその1

小堺「聞いて欲しいこと、じゃ、今から臼井先生に質問します!」

臼井「ハイ、なんでしょう?(ワザと)」

小堺「『今どんな格好してるんですか?』」

臼井「今来るときはですね、全裸にちくわを差してきたんですけど、さっき受付で警備の人に『ちくわは困ります』って言われまして。

で、今はふつうの全裸なんです

一同「(笑)」

「THE NEWS」で流れていたのがちょうどこの部分でした。最高ですね


・臼井先生本人の「聞いて欲しいリスト」からその2

小堺「今回のコサキンポスター企画の中でいちばん嬉しかったことはなんですか?」

臼井「嬉しかったことはいっぱいあるんですけども、こうして番組に呼んでいただいて、一流芸能人のお二人とお会いできたし、一流放送作家の 3 人の先生方ともお会いできましたし」

「一流芸能人」というのはコサキン用語のひとつで皮肉のような冗談


・ゲストコーナーの最後に先生から告知

小堺「さぁ、そんな臼井先生ですが、先生からお知らせがあるということで」

臼井「えっと、今度の水曜日に、春日部温泉行きます! あ、そういうことじゃないんですね」

一同「(笑)」

臼井「えっとー、今、クレヨンしんちゃん単行本 44 巻が発売されてます…と編集者の方がそう言えと言ってました

ボケどおし


・ラストメッセージ

小堺「最後になりますが臼井先生、今、『誰に間違えられたい』ですか?」

臼井「じゃあ、加藤剛で

一同「(笑)」

臼井「ぼくもう大岡越前が大好きだったんですよ子供の頃。あの頃の年齢の加藤さんを今超してはいるんですけど、加藤さん二枚目だとやっぱり思いますんで、ああいう風になりたいな、って今さらながら思いますね

(中略)

小堺「本日のゲストは臼井義人先生でした!」

一同「(拍手)」

臼井「ありがとうございまーす。失礼します」

関根「加藤剛さんですか?」

臼井「いえ違います!

そのまま音声フェイドアウト


今年 3 月、コサキンの最終回を目前に赤坂サカスで開催されたというイベントに、臼井先生は一般リスナーに混ざってしれっと参加していたそうです。コサキンというフィルターを通した臼井先生には、おもしろくていい人、という印象しかありません。

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