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2009-11-16

オードリー若林「本当はつっこみたくない」

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左手は添えるだけ


ニッポン放送「オードリーのオールナイトニッポン」のオープニングトークで、ここ二週にわたって、若林が「本当はつっこみたくない」という趣旨の話をしています。

ことの発端はオードリーがレギュラー出演している「笑っていいとも!」金曜日の「ジャンクション」(本番が始まる前の告知タイム)。

このジャンクションで、春日が「刮目せよ」というギャグを言い、そのあと若林がツッコミを入れる、というやりとりが展開されています。

ただ、若林は「本当はつっこみたくない」と言うんです。


・11月7日放送

若林 「笑っていいとも」は今回ジャンクションが春日さん、もちろん本意気で

春日 やりましたよ若林さん

若林 「刮目せよ」も全部(放送時間に)入ったと

春日 「刮目せよ」バッチリ入れましたよ

(中略)

春日 若林さん、あれなんてつっこんだの?

若林 あのね、ぼく意味を知ってるんですよ「刮目せよ」の意味を。でも、「どういう意味だよ!」ってつっこみました。初見の人のために

春日 なるほど優しい


(※その後「若林のツッコミが放送時間内に入りきらなかった」と春日が若林を責めるみたいなくだりがあって)


春日 いいんだよ? 別に無理してつっこまなくても

若林 いやいや、違うんですよ。俺はね、逆に、ぜったいつっこみたくないんですよ「刮目せよ」とか「トゥース」とか「カースガ」とか

春日 あぁいいんだよつっこまなくて

若林 あともっと言えば、あんまりつっこみたくない(笑

春日 仕事放棄するんじゃないよ。それを世間では仕事放棄というんだよ

若林 仕事放棄とかじゃなくてさ


若林 我々ほら、高校中学時代を紐解いても、あんまりつっこむってことは派手にしない集団だったじゃないですか

春日 まぁまぁそうでございますね。別にそれで終わらなくてもいいっていうね。グダッとしたまま終わるというのがありましたから

若林 でもやっぱり、テレビを編集する人に聞いたんですけど、「一発目のツッコミまでワンセットとして入れる」という編集の仕方は、もう本当に基本中の基本になってるので、「誰かのおもしろにはツッコミが一つ入る」っていうのは、あるみたいですね

春日 なるほどね

若林 「だから二番手三番手ですごいレベルが高いことを言っても一番手が優先されたりする」っていう話を編集する人が言ってました

春日 じゃあ瞬発力勝負なわけですな

若林 早かったりしたほうがいいという。だから芸人さんがいっぱいいる番組だと、二番手三番手四番手…五番手くらいのツッコミの人。あと「二番手が七人カブる」なんてことがあるわけじゃないですか

春日 あるねあるね

若林 「それでもやっぱりいちばん最初のところを使う」という話を教えて頂いたりもしてますけども

春日 なるほどなるほど


若林 ぼくは、「刮目せよ」と言う人がいるのであれば、「言わせてあげたい!」という気持ちがあるので、あまりつっこんでいいものか…。「うるさいよ!」とは正直思ってないですし

春日 じゃあ自分の言葉で「たいしたもんだな」でもいいじゃないですか

若林 「刮目せよ」と春日さんが言うのであれば、本当にぼくがやりたいのは、こう、春日さんに手を添える(笑 この、なんて言えばいいですかね、「この方です」みたいな(笑

春日 「刮目せよ」で春日はお茶の間に届いてるわけだから。さらにこう届けようとしなくてもいいんだよ、手で。説得力を出さなくても

若林 自慢したいですね。「今刮目せよと言ったのは、俺の相方です」っていう(笑 なので、今度笑っていいともで「刮目せよ」と春日さんが言ったとき、ぼくはこう手を春日さんに添えます

春日 オッケーオッケー、手を添えてみよう

若林 来週は手を添えるところまで行ってみたいな、と思っております

ツッコみたくない若林。手を添えて「俺の相方です」と自慢したい、と。愛してるんですか。

そして実際、この放送があった翌週 13 日放送分のいいともで、春日が「刮目せよ」と言ったあと、若林がツッコミとかではなく、手を添える、みたいなことをやってたわけです(トップ画像参照)。

トークはその翌週、14 日の放送にまたがりますが、「つっこみたくない」という若林の主張はブレません。


・11月14日放送

若林 「いいとも」ジャンクションで先週予告したとおり、春日さん「刮目せよ」すべて入れて、そのあとで春日さんを俺が「スッと支える」というのが、アレがばっちり入ってたみたいで

春日 あーそうでござんすか

若林 情報によりますと、「刮目せよ」のところで手を差し伸べるとき、そこが無言になるじゃないですか

春日 はいはい

若林 若干変な空気になってたという情報も入ってるんですが。終わり際に

春日 見てて?

若林 そうですそうです。でもぼくはアレが本当はやりたいですからね。ツッコミというより

春日 まぁでもラジオを聞いててくれないと意味がわかんないよね

若林 「なんで若林は支えたんだろう」って。いや、それはおかしいでしょ「ラジオ聞いてないとわかんない」って。もともとそうなんですから

春日 だから、見てる人たちっていうのは、ラジオとか聞いてないでね、「ツッコミさん」だと思ってるわけだから、あなたのことを。バシッといかないと変な空気になりますよ、それは

若林 そんな、ひとの頭をね、バチバチ叩くってのは、どうなんですか? 公共の電波で

春日 PTA か(笑 なんなんすか。バシッときてもらわないと困るわけよ。別にいいけど「手を添える」っていうのはジャンクションの場合ね。変な空気になるよ、それは

若林 あんまりね、ひとのことをね、ひとが一生懸命言ってることをあんまりつっこむとか、「頭を叩く」とか、「それ違うだろ!」っていうのは、俺あんまり言いたくない。多様化の時代ですから。それぞれの価値観とかありますから。尊重してあげたい。春日が「春日のここあいてますよ」って言ってたら、「あいてるみたいですよー」ってちゃんと言ってあげたいんだよね(笑

春日 (笑

若林 本来はね

春日 まぁまぁね、たしかに

若林 だっておかしいじゃないですか。いろんな国からね、人間ってのは出てくるわけですよ。人の数がね、こんだけいろんな種類あるのに、「ボケ」と「ツッコミ」のふたつしかないなんて、おかしいじゃないですか

春日 たしかにそうですよ

若林 本来は認めてあげたい春日が言ってること

春日 それだとね、伝わりずらいってのはあるから、叩いてもらいたいってのはある

若林 春日が背中とか叩いてくるじゃないですか「なんとかだよ!」って。そしたら俺、右の頬を差し出したいです本当に。「もっと叩いていいよ」って・・・ちょっとなに言ってるんですかね俺(笑

春日 じゃあ「何役でテレビ出るんだ」って話になってくるからね。春日は春日でいいじゃないですか。「何役の人なんだ」っていう

若林 本当はもっと無視したいんだよね(笑 本当はね。いろんなテレビ出てて。だって高校中学のときツッコミっていうそんな

春日 無い無い

若林 「一個ぼけたら一個つっこまなきゃいけない」なんてルール、そんなのあるんですかって

春日 無いけども

若林 尊重してあげたいですよ俺は春日さんを

春日 その気持ちはありがたいけれどもさ

若林 春日さんがたとえば大御所のアッコさんとかに「春日に会えてよかったですね」って言ったらね、「いやぁ、本当ですね」って言いたい(笑

春日(笑

若林 ほんとはね

春日 まぁほんとはね。でも叩かないと成立しないときとかもあったりするから。それはちょっとムリしてやっていただきたいってのもありますよ

若林 わかりました

春日 何役の人かわかんなくなるからね。「春日と、隣は、なんなんだ?」ってことになります

若林 いや違いますよ。春日と、若林ですよ

この「つっこみたくない」という話それ自体が半ば若林のボケになってるところもありますし、そもそも若林がやりたいと主張してるのは、おぎやはぎの芸風に特徴的な「関東つっこまない芸」そのものだとも思うんですけれども。おぎやはぎのふたりと若林は東京出身。春日は埼玉出身。

ただ、テレビの制作者側からしてみれば「ボケと一発目のツッコミはワンセット」という基本があるようだし、お笑いを見てる人にとっても現状ではツッコミがないと伝わりにくい。日常生活のようにツッコミ無しでヌルッと話を進めるのは現状のテレビでは難しそうです。

若林のこの話は「すべてのボケにツッコミを入れる必要があるのか」という疑問の呈示であり、東西のお笑い文化や個々の生育環境の違いによって「ツッコミ」に対する態度はどう違ってくるのか、というモデルケースでもあると思います。

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