「吉木りさ祭」@初台TheDOORS

先月6月22日、東京・初台TheDOORSに開催された「吉木りさ祭」。
吉木さんオフィシャルブログ「吉木日和」のバナーで告知されたはいいものの、バナーが出た時点で肝心の吉木さん本人はまだイベントの開催をマネージャーさんとかから知らされておらず、ブログ読者のコメント欄への書き込みによって本人が「こんなイベントが!?」と後追いで知って狼狽したという曰くつきのアレです。
吉木さんはアマチュア時代から民謡を習っていたいっぱしの歌い手。CDリリースこそ2008年末にリリースした「夜桜お七」1枚に留まっているものの、その歌唱力はかなりのもんです。
吉木りさ祭」はSCH第4回公演のサブタイトルでもありました。

ショートケーキハーフ(SCH)とは!
劇団ショートケーキメンバーの歌組で結成された超突発的なアイドルユニットの集合体なのだ!(http://www.fitone-firststage.com/short-cake/

一見さんにはなんのこっちゃかわかりにくい説明。
要は吉木さんとかが所属している芸能プロダクションフィットワンの女性タレントが歌を披露するステージです。吉木さん以外に出てくるタレントさんのことはほぼ知りませんでしたが、なんせ祭なので行ってきました。

会場の初台TheDOORSの入り口付近に張ってあったポスターでひときわ目を引いたのは「制服向上委員会」(SKi)のもの。かなり昔から活動しているアイドルグループで、ポスターに映っていたメンバーは6人。どうやらこの人達がそのうち初台TheDOORSでイベントをやるらしいことが一目瞭然です。
SKiについては、知己のアイドルヲタの方々のかつてのホームグラウンドであった、というほどのレベルでは理解していますが、寡聞にして詳しくはよく知りません。ド素人が決して踏み込んではいけない領域のような気もしています。
SKiのポスターを横目に一歩一歩階段を降りて地下の会場に近づくにつれて、アイドルという名の魔窟に吸い込まれていくような気にさえなりました。
初台TheDoorsオフィシャルサイト↓
http://www.livebar-the-doors.net/index.html
余談ですがトップページに興味深いことが書いてありました。

東京・初台The DOORS 及びアイドルジャパンレコード
主催ライブイベント全てに大学生入場無料化!決定!
初台TheDOORSで開催される弊社主催イベント全て
大学生に限り入場料を無料とする事に致しました。
7月の対象イベントは下記の通りです。
24日(土)25日(日)
SKiファミリー公演

要約すると、大学生は今ならSKiを無料で見られるよ!
(ドリンクチャージ300円だけ負担)
というエラいキャンペーンが組まれているようです。以上、地下アイドルお得情報でした。


閑話休題
吉木りさ祭」を訪れたお客さんの数は、ざっと見積もって100人ほどでした。チケット代金は、前売り3500円、当日4000円。正直さほどお安い買い物ではありません。
整理番号順に入場して、オールスタンディングでなんとか2列目を確保することができました。とはいえ、さほど前のほうにガッツくような人は多くない印象。スクリーンには初音ミクのイメージ映像が流れ、それとともに初音ミクの音楽が延々と流れています。地下です。

イベント開始! 何をもったいぶることもなく、いきなり吉木さんが登場しました。とともに、同じフィットワンで以前からよく仕事で一緒になるという加藤沙耶香さん(通称さや姉)もいっしょに出現。
この加藤沙耶香という人のことはせいぜい名前くらいしか知らなかったのですが、なんと「アイドリング!!!1号」だったんですね。あと「やりすぎコージー」のやりすぎガールだったりとか。今はいずれも卒業してしまっているようです。トークがやたら立つ印象で、この日は「元AKB48大島麻衣と朝まで飲んでた」とか言ってました。

「吉木さん祭」とは、吉木さんがソロで4曲を披露するというものでした。

1.夜桜お七
2.また君に恋してる
3.真赤な太陽
4.涙そうそう

CDとしてリリースした「夜桜お七」を含めて、すべてがカバー曲。演歌歌手を謳っているだけあって、楽曲のラインナップもそのイメージに忠実なものです。
この中では特に「涙そうそう」すげーよかったです。レギュラー出演中のFM-FUJI「劇団サンバ・カーニバル」で共演している佐藤さくら(沖縄出身)は、吉木さんと一緒にプライベートでカラオケ行ったとき、この涙そうそうを聞かされて号泣したという話。いい歌い手さんです。
ちなみに吉木さんの4曲を聞いている間は客席も静かで、とても心穏やかに楽しめました。4曲にはやや食い足りなさも残りましたが、十分に来た甲斐がありました。

吉木さんのあとにステージに登場したのは、知らないアイドルの人たちばかり。ド新人だという人たちが加藤沙耶香吉木りさとともにトークをしたり、別のアイドルさんたちが歌ったり踊ったりしていました。
知らないは知らないなりに、それなりに楽しめたんです。ただ、テンポの早い曲が始まってからというもの、ヲタの人たちが案の定全力でヲタ芸みたいなことを始めたので超脱力。でも地下アイドル現場に来ているのは自分なので、これら狼藉も甘んじて受容すべきなんだろうなぁとは思いました。

イベントがすべて終了したあと、おそらく物販タイムがあるのだろうな、と思ってフラフラしてたら、ステージ上や会場内の至る所に小さなテーブルとかが設けられてました。そのうち今回の出演者全員がそれぞれの位置に登場。
物販タイムの始まりです。それぞれ好きなアイドルさんにそれぞれのファンが群がっており、ちょっとした天国であり地獄でした。

当然吉木さんの行列に並んだぼく。
しかし、なにか様子がしっくり来ません。物販のはずなのに、みんな、手に財布や現金のようなシルエットをまったく持っておらず、なんかチケットのようなものを持ってます。
「???」
疑問が渦巻いたのでいったん行列を離脱。
会場を見渡すと、入口付近に設営されているまた別の物販スペースで、「ツーショットポラ撮影」のためのチケットが販売されていたのが確認できました。
ツーショットポラ撮影券、これが1回で500円。5回まとめるとすこし割引されて2000円です。この金額を払うと、お目当てのアイドルさんとツーショット撮影をすることが出来るというわけです。
2000円で5枚。
お金でツーショット写真の撮影権を買う。
こうして字面で見てみると、ちょっとしたボッタクリ、あこぎな商売のようにも読み取られるかも知れません。
でも個人的には「わぁラッキー! 超お得!」だと思いました。
すべてのアイドル現場を知ってるわけではないのですが、「500円でツーショットポラ1枚」というのは、かなりの破格、最安値に近いものだと思います。
もちろんその前提として会場に3500円を支払って入っている、というのはあるんですけど。それにしても安い。
ぼくは1000円払って吉木さんとツーショットポラを2枚撮ってもらいました。
で、
(σ・∀・)σ(σ・∀・)σゲッツ!!
のポーズで吉木さんといっしょにツーショットを撮ってもらったりしました。
最高でした。
こうしてこの日の「吉木りさ祭」は無事に幕を閉じましたが、個人的な「吉木りさ祭」状態にはまだ終わりが見えません。まいりました。