BLAME!」読了。ムハー。休載含め足掛け6年の連載2日で読んじゃったよ。受けたインパクトはやはり昨日読んだとこ、4巻までが大きかったか。まあこうした作品はたいていそうだ。ドルアーガもそうだったし。いやしかしあれは2巻に入ってからの展開の妙があったかなあ。高橋源一郎マンガ夜話の「ヤジキタ」の回でしみじみと語っていたが、既成のドラマツルギーの枠を超えた物語は、冒頭は書いていてほんとに楽しいけど中盤を過ぎてどう締めくくろうかと考えざるをえなくなるときつくなる、どうしても物語の制約に捕らわれてしまう、と。そう考えるとブランショやピンチョンはやはりすごかったのだろう。BLAME!のラストは…もっと突き放した感じでもよかった気がする、かな。きちんと終わらせすぎた(ようとした)感が。ま、とにかく単行本と画集を買って読みこまなくちゃ。昨日思い浮かばなかったけど、ゴシック的な巨大構造物そのものが主人公というような設定はまさにピークの「ゴーメンガースト」だ。ダンジョンの彷徨といえば当然ウィザードリィで、「隣り合わせの灰と青春」のグレーターデーモンとの戦闘、石垣環 のマンガの血なまぐさい戦闘シーンなんかがふと蘇った。まあしかしなんだ、こんなマンガが普通に(か分からんが)雑誌で連載されて結構な数の人に読まれてるのだから日本はすごい。というか変。好き。
帰りに古本屋でSFの棚をのぞく。J.P.ホーガン「星を継ぐもの」を100円ゲト。ちょっとBLAME!に通じるハード感に惹かれて。鏡明の解説すばらしい。ネットでG.ベンフォード「大いなる天上の河」注文。この年になってSF初歩からというのも情けないけど、でも一番惹かれるや。