ドラゴンボールに出てくるナメック星人が光合成を行っているのではないかという推論に基づく考察
うっかりナメック星人はなぜ水だけで生きていけるのかと考え出して
そうだきっと光合成を行っているに違いない！緑色だし！という推論を得たので
考察してみたいと思います。
さて考えを進めるにあたってナメック星人は明らかにヒューマノイドに近い生物であり、
光合成を行うからといって純粋に植物であるとは考えづらいわけです。
そして動物か植物かという話題になると出てくるのがカモノハシ、じゃなかった
ミドリムシです。
「光合成 呼吸 ミドリムシ」でぐぐってみるとTOPのページに
興味深い記述がありました。以下引用です。
しかし、真核生物の植物化はそれだけにとどまらない。二次共生と呼ばれる現象を通じて、真核生物の6つのグループが従属栄養生物から植物に変身したことが明らかになっている。
−中略−
冒頭で述べたミドリムシは植物としての働きを二次的に獲得した生物である。このように、共生によって植物化というべき現象が異なる系統で何度も起こったために、酸素発生型光合成という特徴で植物をまとめると、赤の他人をひとまとめにしていることになる。植物は系統の異なる生物の寄せ集めなのである。
これに対して、動物はひとまとまりの生物である。クラゲ、エビ、貝、昆虫、そしてヒトも含めて、すべての動物はたった一つの共通祖先から進化してきたものである。動物に最も近縁の生物は襟鞭毛虫という単細胞生物で、これは海綿の襟細胞に似ている。動物に近縁のもう一つの真核生物は菌類である。菌類はカビやきのこのことで、動物との類似はほとんどないが、ともに、真核生物の巨大系統群であるオピストコンタを構成している。現在では、真核生物はオピストコンタ、アメーボゾア、そして、すべての植物と数十の原生生物で構成されるバイコントに分類される。動物と植物の境界線は、真核生物の系統の中に埋もれている。
(引用元「植物と動物の境界線」http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol3No10/TJB200410II.html)
つまり大雑把に言うと酸素を使う光合成システムを持っている奴らと言うのは
進化の樹形図で一本にまとまるものとそれ以外の樹形からもーらい！と
獲得したものに分けられる…ということだと思うのですが
この説で行くとナメック星人はその主体が
ヒューマノイド的であり、少なくとも光合成に向いている、
つまり体表面積が大きいことに特化しているとは言えないことから
後者、つまり光合成システムを
二次的に獲得したグループに分けられるのではないかと考えられます。
ではいつその仕組みを獲得したか、これを考えるにあたって必要なのは
作中描写される彼らの運動性の高さと犬歯の存在でしょう。
これらは彼らの肉食性(あるいは雑食性)を物語るものに他ならないと私は考えます。
とにかく現在の水があればいいという食生活？には必要でありません。
そして必要でないものが彼らの身体に残っているのならば
彼らが光合成システムを獲得したのはずいぶんと最近であるという推論が
導き出されます。
が、であるのならば問題は
生物として成熟した段階にあっただろう彼らがコペルニクス的転回ともいえる
光合成システムをどうやって手に入れられたのか、ということでしょう。
今の私たちが光合成システムを手に入れるのと同等の困難さがそこにはあります。
生物の超順応力かはたまた科学力か？
ここで一段階飛びますがあの世界においてもっともありえるのは
超自然の力を難なく行使するドラゴンボールでしょう。
そしてそれが使われたのは光合成システムの獲得が切実に必要な願いであった、
つまり種としての未曾有の危機に
彼らが瀕していたのではないかと思うわけです。
ドラゴンボールは作中描かれたように星の環境を大きく動かすことは
出来ません。環境を変えることが出来ないのならばもうひとつ出来ることは
彼ら自身がそのありかたを変えること、そう考えた人物がいても不思議でないでしょう。
もっともその変革を得ても彼らはその数を最後の一人まで減らしてしまうわけですが…
(最長老がその願いを行った人物であるというのはその前にナメック星を脱出したであろう
ピッコロがすでに水しか飲まない光合成獲得後の？姿であることから否定されます)
うーん…続くかもしれませんが尻切れにここでおしまいにしておきます。
追記：なんとなくそうだろうなと思っていた結果です↓
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%83%8A%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%AF%E6%98%9F%E4%BA%BA%E3%80%80%E5%85%89%E5%90%88%E6%88%90&lr=
がちょっとたどってみた限りこういうアプローチはないみたいなので
堂々とおいておくことにします。
