2012-01-18
■[日記]善意の押しつけの「あなたの為を思って」

今日のエントリは、単なる日記です。そして、いやなお話です。読んだ方が気分を害される恐れがあるのでください。
**善意の押しつけの「あなたの為を思って」
世間ではよく、相手をしかる時や注意する時、こういう枕詞がつきます。
「お前が憎くてやってるんじゃない」「あなたの為を思って言っているの」
うそっぱちです。
かつて啓蒙主義がフランスで麻疹の様に流行った時代がありました。彼らはこう言いました。「理性という神をもって事を行おう」
しかし、その理性をもって動いた人々が何を行ったかというと、反対派の容赦ない虐殺です。ジャコバン派によるジロンド派の虐殺にとどまらず、理性を持った人々はヴァンデ戦争においてフランス市民を30万人も虐殺しました。
なぜそうなったのか、そこには負の感情をバックにした大義名分があったからです。
そして理性という大義名分を手に入れた人々は、容赦呵責のない攻撃を他者にぶつけました。
それと同じ構図は、連合赤軍が「真の革命戦士」の美名のもとに行った総括による大量虐殺や、「女性解放」と「男女平等」を旗印に男性に不遇な自身の恨みと怒りをぶつけたフェミニズムが再現しています。
なぜ大義名分を得ると人はここまで残酷になれるのかというと、絶対の正義を手に入れたことにより、心が弱い人間ほど何をしてもかまわないという、他者への蹂躙の欲望におぼれるからです。そう、怒りや恨みの感情といったルサンチマンです。絶対の正義を手に入れたとき、人は絶対の正義を重視するため、他者への配慮や優しさや想像力を失うからです。つまり、異なる他者をいつくしむ倫理や道徳があると、そうした攻撃や虐待が邪魔になるため、大義名分が必要になるのです。心が弱い人間ほど、何かしらの大義名分や正義にすがります。そこには「俺はこう思う。だからこうした」という自分の責任に基づいた意思が存在せず、常に責任を他者や空気や大義名分に丸投げするからです。
話が大きくなりすぎたので、スケールを元に戻しますが、会社や家庭でよく見かけられる「お前が憎くてやっているんじゃない」「あなたの為を思ってやっているのよ」は、上で解説した通り、その行いの結果、相手から憎まれることを回避しようとする弱さと卑怯が透けて見えます。
本当に自分の行いや信念に自身があるのならば、自分の行いの結果、相手から憎まれることやが嫌われることは責任をもって受け止めねばならないのです。何故なら他者を自分の意思に基づいて支配、指導するものは、本質的に「悪」を行っているという自覚が必要だからです。
「悪」とは、他者の自由を制限する、権力にも似た自覚と責任を伴った意思です。詰り、周囲の顔色をうかがって責任から逃れようとする支配は悪ではないのです。
そして他者を縛ったり、自由を制限させたり、叱責した結果、相手に良い結果や悪い結果が出た時に、その責任を負うのです。
そうした場合、「あなたの為を思って」という、責任を対象者に初めからなすりつけているスタンスは卑怯そのものでしかないのです。
それは「お前が憎くてやってるんじゃない」も同じことです。そうした言葉が出るということは、「自分は相手がおれのことを憎く思うような事をやっている」という自覚があるからなのです。そして「自分は悪くない」という責任逃れの意思が、「お前が憎くてやってるんじゃない」と言わしめるのです。そういえば、あるマンガの副主人公の口癖がこうでしたね。「僕は悪くない」 彼がなぜ負け続けているのかというと、己の責任において負けや間違いを認めて引き受けて自分のものにしないからです。己の意思と行為の結果を責任として受け止めない彼は、いつまでたっても成長しないで負け続けるのです。
『みずいろ時代』という漫画で、部活という集団活動で理解ある優しい先輩という役割を演じて人気者になろうとしたお話がありました。ですが、そもそもその考え方と立ち位置が間違っていたため、理解ある先輩という役割を演じた結果、主人公は「頼りなくて指導力がない先輩」という評価を受け取りました。
王に軍学の依頼を受けた孫子が後宮の女官を兵士として鍛えるものがありましたが、女官のリーダーとして選ばれた王の愛妾が女官の監督責任の不徹底という理由で、王が必死で思いとどまらせようとしてもそれを聞き入れなかった孫子に殺されました。このお話の本質は、王の機嫌を損ねるという結果を甘受してまでも、責任を果たそうとする孫子の意思があったわけです。そのエピソードにおいて、孫子は無力な女性の命を奪うという「悪」を行いましたが、それこそ孫子が己を用いようとした王に果たそうとした責任だったのです。
「あなたの為を思って」の実践
さて、話を逆の視点に移してみます。
話をまとめると、「あなたの為を思って」や「お前が憎くてやってるんじゃない」は、自分の責任や罪悪感を棚上げして、他者に容赦呵責ない攻撃を加える、卑怯かつ有効な手段であることは理解されたと思います。
なにせ、「あなたの為」「憎いからやってるんじゃない」といった、攻撃を加えている対象からの反撃や感情を封じる正当化された一方的な精神攻撃だからです。
これを受けた側がどれほど苦しむのかを、実践してみました。いえ、単に「あなたの為を思ってry」と、自分の感情を毎日ぶつけるマイマザー相手に、「あなたの為を思ってry」とやっただけです。
状況
マイマザーから帳簿のチェックと修正の仕事を任されたので、私はマイマザーの帳簿のチェックと修正を行いました。ですが、20件程度の得意先の月ごとの売上を計算して記載するだけの簡単な仕事なのに、全部の合計が違っていました。しかも2ヶ所も。しかも、前月未払い残高とその合計を、次の月の月の帳簿に転記するだけの仕事でさえも、記載ミスをしただけでなく、検算さえもしてないことが発覚しました。
「これは毎月帳簿が合わないと言うはずだ」
あまりにひどいと思ったので、私はこう言いました。
私は「あなたの為を思って言います。たかが帳簿の売上の簡単な合計ですら簡単に間違うのはどうなんです。これではいけません」と言いました。
ふだんから「あなたの為を思ってry」言い募っている相手ですが、自分が言われるのはよほど堪えたのでしょう。
「やめて!」と叫びました。
そして自分で言ってみて気付いたのですが、実に気持ちがいいです。何せ「自分は悪くない」のです。その上で怒りや恨みの感情も何もかもを正当化して相手を一方的にたたけるのです。
実際あまりにひどかったのですが、マイマザーにそのことを指摘したら、「●●(私の妹)は帳簿を見てもらった時、そんなことは言わなかった!」と「私は悪くない、悪いのは私を指摘する他人やお前だ」の精神にのっとって自分を正当化します。
すべての女性がそうではないわけですが、女性に対して責任を求めた場合、「私は悪くない」と責任を回避する方はいらっしゃるようです。最近だと男性もそうした傾向が強いようです。そこには「私が悪い」と結果を受け止める、責任を果たそうとする社会的役割の欠如があるようです。世間一般的な言い方で言えば、「男らしさ」と言います。
劇場版『うる星やつら2』であたるが異世界の中で最後に出会った女性が「責任、とってちゃ」というシーンが印象的でしたが、男という役割や生き方には責任が必要なのです。
しかし、「あなたの為を思ってry」や「お前が憎くてry」は、そうした責任を果たそうとしない言い回しです。
最後に
私のブログは、社会に蔓延する呪いを発する人々への対処法を書いていくつもりです。
今回のエントリは役に立たれたでしょうか。
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ああ、分かります。
高校の頃にいじめを受けていたのですが、その時の自分がもし核ミサイルの発射ボタンを押す権利が与えられたのなら間違いなく学校に叩き込んでいましたね。
口先だけの奇麗事をほざき、先に手を出したのは向こうの方なのに被害者である私に「先に手を出した方が負け」という訳の分からない事を言ってくる担任教師。
事なかれ主義で表沙汰にしたくない態度が見え見えの学校。
そして自分にとっては北斗のモヒカン同然の存在である屑共。
いじめとしては世間でよくあるような過激なものではなく、むしろ多くの人が大した事ないと思うであろう代物でしたが、自分にとっては真剣に自殺を考えたぐらい思い悩みました。紆余曲折を経て何とか運(大)と自力(小)で解決しましたが。
あの頃の、腹の中に黒い泥が満ちているような感情がルサンチマンなら、確かに何でもしますよ。
実際、当時「戦う決意と覚悟」を決めた時は最悪刺し違えるつもりでしたし。
まぁその前段階で「危ない人間」だと思われて二度と手を出してこなくなったのが不幸中の幸い。
「常に服の中に仕込んでいた護身用の獲物」に連中の血の味を味わわせられなかったのが唯一の心残りです。
tyokorataさんはアマゾンで中古本を購入したりしないのでしょうか?
お気に入りの作品であるなら新品でなければ……という感情は理解出来ますが。
そろそろ本が届いたころだと思いますが、実にエロいと思います。私も26日に増刷がかかったのを確認したので楽しみにしています。
芳文社としては、週刊漫画times枠で増刷がかかったのはあまり経験がないだろうから、萌えに対する捉え方が変わるころだと思う。そして萌えが週刊漫画timesを覆っていく…。
残る牙城は、週刊漫画ゴラクのみか…。ヤングジャンプの読み切りにエロ漫画が載る時代ですし