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2048-07-07 【案内板】このブログについて(初めての方はこちらをどうぞ) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

あなたのファンになりましたあなたのファンになりました 2016/12/20 10:20 君の名は展に行き、余韻に浸ろうと検索して、新海監督の記事にたどり着きました。
とてもわかりやすく、詳しく、でもこちらの想いが入る余地のある「読者に暖かい記事だ」と思いました。
他の映画の記事やコメント返しも丁寧で真摯。
お料理を楽しみ、素材やシェフのチャレンジを考察し、その上でまたお食事全体を楽しむ、といった感じで、知識だけでなくワクワク感も伝わってきます。
楽しみ、考察し、さらに他者の意見や想いも受容する寛大さや優しさに魅了されました。
あなたのファンになりました。
これからも映画を観る、観た時には必ず来訪いたします。
ありがとうございました。

type-rtype-r 2016/12/20 20:18 コメントありがとうございます。
またいつでも見に来て下さい(^_^)
あと、出来ればコメントは
各記事のコメント欄に書き込んでもらえると助かります。
(古い記事でもOKですので)

akiraakira 2017/01/13 23:39 今更ながらごあいさつを。某ただ文句が言いたいだけの映画ブログとは大違いで、映画の見所や進撃の巨人騒動などの映画の裏話などを分かりやすく解説していて、これぞ映画ブログだ! と他の人にもオススメしたいくらいです!これからも楽しみにしています。

type-rtype-r 2017/01/15 13:21 いつもご愛読いただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします(^_^)

2018-09-18 『カメラを止めるな!』のネタバレはどこまでOKなのか? このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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※今回の記事ネタバレしているので未見の人はご注意ください。


どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

さて、みなさんはもう『カメラを止めるな!』を観ましたか?この映画はわずか300万円の超低予算で作られ、キャスト無名役者ばかり…という完全なインディーズ映画です。

ところが、たった2館の公開からスタートしたにも関わらず、SNS口コミで人気に火がつき、あっという間に全国累計269館に拡大!観客動員120万人、興行収入16億円を超える大ヒットを記録しました。

いったいどうしてこんなに成功したのか?と言えば、もちろん「ものすごく面白いから」なんですけど、それだけではありません。本作を観たほぼ全員が「これは絶対にネタバレしちゃダメだ!」と口を揃えて言ってるからなんですよ。

普通、面白そうな映画を人に薦めるときは、ある程度ストーリーを説明したりするものじゃないですか?でも『カメラを止めるな!』の場合はそういうこともNG。完全に「ネタバレ厳禁映画」なのです。

”ネタバレ厳禁”とはすなわち、映画の構成自体に何らかのサプライズが仕掛けられていること意味し、それをバラされると面白さが激減する…、要はそういう類の映画なんですね。

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昔、ブルース・ウィリス主演の『シックス・センス』が公開された時も、「ネタバレ絶対ダメ!」と言われ、「何それ?」「どういう内容なの?」と気になった観客が劇場に押しかけ大ヒットしました。

つまり、人は「ネタバレするな」と言われると好奇心を刺激され、確認せずにはいられなくなってしまうわけですが、では”ネタバレ”とは、どの程度までがネタバレと定義されるのでしょうか?

僕が『カメラを止めるな!』を観て個人的に気になったのがこの部分で、人によってネタバレの許容範囲がバラバラなんですよ。

公式にアナウンスされているストーリーは「とある廃墟ゾンビ映画撮影をしていたスタッフたちが本物のゾンビに襲われる」という、たったこれだけです。

これだけなら普通にゾンビ映画の一種ですが、もちろんこれだけではありません。映画を観た人ならご存知の通り、前半の「ゾンビ映画パート」が終わってからがむしろ”本編”なのです。

つまり『カメラを止めるな!』は厳密に言うとゾンビ映画ではなく、「ワンカットでゾンビ映画を撮ろうと悪戦苦闘しているスタッフたちの姿を面白可笑しく描いたコメディ映画」なんですね。

僕は事前情報をほとんど何も入れない状態で観に行ったので「なるほど!そういうことだったのか!」と楽しめたんですが、鑑賞後に映画評論家の紹介記事などを読んだら、この辺を普通にバラしちゃってるんですよ。

「いやいや、それはネタバレじゃないの?」と。

映画解説者は「ゾンビ映画のパートには不自然な”間”とか変なシーンがいくつもあるけれど、実はそれらは伏線で、後半のシーンでもう一度撮影現場の様子を見せながら全部の伏線を回収していく」と本作を紹介していましたが、そこまで言っちゃっていいのかなあ?

たとえば僕が初めてこの映画を観た時、ゾンビ映画のパートで確かに不自然さを感じたものの、その時点ではまだどういう方向に話が転がるのか分からないから真剣に観てるわけですよ。

で、”最初のエンディング”が流れて「1カ月前」のテロップが出たところで初めて「ああ、そういうことか!」と映画の構造に気付いたわけです。もしこのネタが事前に分かっていたら、サプライズを1個損することになるんじゃないですかね?

一応、映画解説者の言い分としては、「予告編でもこの辺について触れているし、別にネタバレじゃないだろう」ってことらしいんですが、そもそも予告編自体がネタバレしてると思うんですよ。

通常、映画の予告編は”専門の会社”が作成するため、必ずしも監督意図が反映されるとは限りません。もし上田慎一郎監督が予告編を作っていたら、そこまでは見せていなかったでしょう。そういう意味でも「どこからどこまでをネタバレの範囲に含めるか?」は難しい問題だと思います。

ちなみに先日、上田監督が報道ステーションに出演した際、番組中に流れた予告編を見て、「映画を観てない人は分からないと思いますが、今のはちょっと危ないですね〜」と微妙な表情をしていたのが印象的でした(笑)

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というわけで、『カメラを止めるな!』のネタバレについて色々考えてみたんですが、本作は「映画製作の裏側を描いたコメディ映画」という部分をネタバレされても十分に楽しめる作品であり、「笑って泣ける最高の娯楽映画」という本質に変わりはありません。

中でも僕が特に感激したのは、37分ワンカットの映像本当にワンカットで撮っていることです。もちろん”長回し撮影”自体はよくある技法で、特に珍しいものじゃないんですよ。

でも、アルフレッド・ヒッチコックブライアン・デ・パルマみたいに「人物カメラ前を通り過ぎるタイミングでこっそりカットを割る」とか、そういう”疑似ワンカット”を使っている監督もいる中、実際にワンカットで撮影したことの意義は大きいと思います。

上田監督自身、撮影前は「あまりにも大変だからカットを割って”ワンカット風”に編集しようか…」などと弱気になっていたそうですが、スタッフから「何言ってるんですか!ワンカットで撮りましょう!」と言われて腹を括ったらしい。

そこには、「俺たち金は無いけど”やる気”と”根性”だけは誰にも負けないぜ!」という熱い心意気みたいなものが感じられ、そういう作り手たちの情熱が単なるフィクションを超えた”ドキュメンタリー”としての面白さすら生み出していたと思うのですよ。

無名の俳優や若手のスタッフたちが、血だらけ汗だらけになって必死に映画を撮っているその姿は、完全に映画の内容とシンクロしてるんです。全員が一丸となって頑張る、そのひたむきな姿に感動せずにはいられません!いや〜、本当に素晴らしい映画でした(^_^)


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yossyyossy 2018/09/19 00:08 二度観ましたが、知っているからこその可笑しさがありました。
とはいえ、やはりできるだけ予備知識がないほうが楽しめますよね。

type-rtype-r 2018/09/19 14:16 最初に観る時は、何も知らない状態で観た方が絶対にいいですよね。で、2回目以降の鑑賞時に「ああ!あのシーンはこういう意味だったのか!」と確認しながら観ると、また違った視点で楽しめるという(^_^)

kokonuttykokonutty 2018/09/21 06:08 この映画、絶対ネタバレなしで観たかったんですが
上映館数が増えるのを待ってたらテレビでも取り上げられはじめ、
とどめの著作権騒動でもうだいぶ分かっちゃったので
2〜3年放置して記憶を消してから観ることにしましたw

ワイドナショーで映画を見た出演者が
「リピーターの客が前半から変なところでクスクス笑ってなんだこいつらと思っていたら後半その意味が全部わかって凄かった!」と熱弁してたのが決定打だったかもw
映画館でクスクス笑うリピーターに居合わせるのは勘弁です

nananana 2018/09/21 18:17 ネタバレなしで観るのが一番楽しい作品だけど
映画館で観る楽しさってあると思いますよ。
300万円の映画でも1800円が安い!と感じた希有な作品。

type-rtype-r 2018/09/22 20:56 >kokonuttyさん

「ネタバレ厳禁」の映画の場合は「余計な情報を知る前に早く観なければ!」と焦るんですが、上映館数が少ないとなかなか厳しくて、そうこうしているうちにネタバレを食らってしまうんですよねえ(;^ω^)

type-rtype-r 2018/09/22 21:04 >nanaさん

この映画は他の観客のリアクションも面白いですね(^^)

2018-08-31 『メアリと魔女の花』はこうして生まれた このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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本日「金曜ロードSHOW!」で『メアリと魔女の花』が放送されます。ちなみに今月の金ローは『ハウルの動く城』、『となりのトトロ』、『猫の恩返し』を連続で放送しているので、本作も「スタジオジブリ作品?」と思っている人がいるかもしれません。

でも、このアニメは『借りぐらしのアリエッティ』や『思い出のマーニー』を作った米林宏昌監督の3作目であると同時に、ジブリ解散後、新たに立ち上げたスタジオポノックの第1作として、満を持して制作された長編映画なのです。

借りぐらしのアリエッティ [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2011-06-17)

思い出のマーニー [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2015-03-18)

米林宏昌監督といえば、2014年7月に『思い出のマーニー』が公開され、35億円の大ヒットを記録したものの、前年に宮崎駿監督が引退を表明していたため、残念ながら『マーニー』が(現時点で)スタジオジブリ最後の作品となってしまいました。

実は、ジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんは「高畑勲監督の『かぐや姫の物語』が完成したら、ジブリを解散しよう」と考えていたそうです。その発端は宮崎監督の発言らしい。

鈴木さんによると「宮さんは『風立ちぬ』を作っている頃から引退を決めてたんです。で、宮さんの方から”スタジオを休止しよう”って話を持ち出して来たんですよ。色んな意味でアニメの制作が難しい状況になっていたし、僕としても宮さんの意向に反対するつもりはなかったので」とのこと。

こうして2014年8月に制作部門の休止を発表。ちょうどその頃、米林監督は『思い出のマーニー』の宣伝キャンペーンで全国を回っていたのですが、スタジオに帰って来たらもう誰もいなくなっていたそうです。

ガランとした室内を見て米林監督は思いました。「とにかく次の映画を作らねば…!」と。その後、『マーニー』のプロデューサーを務めた西村義明さんと居酒屋で”新しいアニメスタジオ”について話し合い、2015年4月にスタジオポノックを設立したのです。

こうして新作映画の企画を考え始めたわけですが、実は米林監督も西村さんも、1本の映画を企画から立ち上げた経験がありませんでした(今までは宮崎監督や鈴木さんから「これをやれ」と言われてやっていたので)。

そこでまず米林監督は、以前からアニメ化したいと考えていたメーテルリンクの『青い鳥』を提案。しかし「冒頭に、帽子に付いた小さなダイアモンドを回すと部屋の中のあらゆるものが動き出すという場面があって、卵とパンと砂糖がお供になるんです。”こういうのいいなあ、描きたいなあ”と思って企画を進めていたんですが、なかなか上手くいかなくて…」などと難航。

何度も検討を重ねているうちに時間がどんどん過ぎて行ったため、西村さんが一つの本を見つけて来ました。それがメアリー・スチュアート児童小説『小さな魔法のほうき(原題:The Little Broomstick)』だったのです。

しかし当初、西村さんから本の内容を聞いた米林監督は拒否反応を示しました。主人公魔法使いの女の子で、ホウキに乗って空を飛んで、黒猫友達って……それ完全に『魔女の宅急便』じゃないですか!」(笑)

同じ題材を扱ったら、必ず宮崎監督と比較されてしまう。それだけは嫌だ!と拒んだ米林監督でしたが、西村さんは「いや、むしろそれがいい!」と強引に推し進め、「魔女、ふたたび。」という明らかに『魔女の宅急便』を意識したキャッチコピーまで考え出す有様。

結局、渋々西村さんの提案を受け入れ、絵コンテを描き始めた米林監督ですが、いざとなったら「『思い出のマーニー』が静かな語り口だったので、今度は思い切り動き回る冒険ファンタジーで行こう!」とノリノリになったらしい(笑)。

ただ、米林監督が盛り上がったことで作画的に難しいシーンが次々と絵コンテに描き込まれ現場のハードルはどんどん上がっていきました。

絵コンテは2016年7月に完成したものの、その時点で2017年7月の公開が決定していたため、「こんな大変なアニメをたったの1年で作れると本気で思ってるんですか!?」とスタッフから批判殺到。その時の様子を西村さんは以下のように語っています。

大勢のスタッフが真顔で僕のところへ詰め寄って来ました。でも、そこに嬉しさもあったんですよ。高畑さんもそうですが、現場に迷惑をかけるのは良い作品を作る必須条件ですらあると思うんです。もちろん、現場にとっては悪夢でしょう。でも監督の熱量やこだわりを感じられないような映画だったら、それこそが悪夢です。今回、動物が大脱走するシーンのコンテを見て、僕自身「これ本当に完成するのかな?」と不安になりました。でも結果として映画は完成し、そのシーンは素晴らしい仕上がりになったんです。

なお、本作で作画監督を務めた稲村武志さんは『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』など数多くのジブリ作品で活躍したベテランアニメーターですが、そんな稲村さんですら本作のプロジェクトは「無謀だ」と感じていたらしい(以下、稲村さんのコメントより↓)。

絵コンテを見て「本当にやるの?」と思いました(笑)。ジブリのフルスペックと同等の作業量を、立ち上げたばかりのスタジオで本当にやれるのか?と。昨今の長編アニメはCGの力も借りて作画は5万枚前後と聞いていますが、『メアリと魔女の花』は10万枚近くあったんです。アニメーターも不足しているのに、どうやって実現しようかと悩みました。

かつてスタジオジブリの制作部門が稼働していた頃は、常時100人を超えるクリエイターが在籍していたので、いつでも長編アニメを作れる環境が整っていたそうです。

しかし制作部門を休止後、多くのアニメーターがフリーとなり、それぞれが仕事をかかえるようになると、再び彼らを呼び戻そうと思っても容易ではありません。

現在、アニメ業界は深刻な人材不足で、どこのスタジオもアニメーターを確保するのに必死だからです(優秀な原画マンは仕事の依頼が殺到し、2年先までスケジュールが埋まっているらしい)。

こういう状況で『メアリと魔女の花』を作れるのか…?作れたとしてもクオリティがボロボロになるんじゃないか…?そんな不安に包まれる中、ピンチを救ったのが元ジブリのアニメーターたちでした。

稲村武志、山下明彦橋本晋治大塚伸治、田中敦子、百瀬義行、安藤雅司大平晋也橋本敬史山下高明、西田達三など(ジブリ出身でない人も混じってますけどw)、ちょっとやそっとでは集まらないような凄腕の原画マンが集結。

さらに、美術監督は新人の久保友孝ですが、『となりのトトロ』や『もののけ姫』で美術監督を務めた男鹿和雄や、『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』で美術監督を務めた武重洋二などが背景スタッフとして参加しているのが贅沢すぎる!

こうして、万全の体制作業を開始したものの、いかんせん作画の分量が膨大すぎて、たちまち制作は難航。そんな状況を聞き付けた宮崎駿監督が米林監督のもとを訪ね、以下の手書きメモを渡したそうです。

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絵コンテを見ました。お助け原画には打ち合わせや設定資料を見せても描けません。それで打開策。1.マロ(米林監督)がレイアウトを描く。2.カットのスタートから「こう動くべし」というラフ原画を描く(原画より少なくていい)。その上で打ち合わせして渡せば何とかなる。


自分(宮崎)にも何度か経験があるが、急場で一番作品世界理解しているのは演出である。何が必要で何がなくてもいいと判るのも演出である。現実に僕は『カリオストロ』から『もののけ』と急場をしのいできた。『カリオストロ』の時計塔の内部なんか、いくら打ち合わせしてもムダ。描いちまうのが一番速い。

このメモについて米林監督曰く、「まあ要するに”お前が描け”ってことなんですけど(笑)、これを読んで”いい加減なものは作れないな”と思いましたね」とのこと。

そんなこんなで、どうにか完成した『メアリと魔女の花』。キャスティング杉咲花神木隆之介天海祐希小日向文世満島ひかり佐藤二朗渡辺えり遠藤憲一大竹しのぶ、満島ひかりなど非常に豪華で、公開されるや33億円の大ヒットを記録しました。

ただし、観客の評価賛否真っ二つにわかれたらしく、「とても楽しい映画でした」「まさに王道のファンタジー!」と絶賛する人から「キャラに魅力がない」「話も全然面白くない!」と酷評する人まで様々な意見が寄せられた模様。

特に、批判的な意見で多かったのが「過去のジブリ作品に似すぎている」というもので、参加メンバーのほとんどが元ジブリのクリエイターなので当然といえば当然なんですが、似ているが故に比較されてしまうことは避けられず、そうなると色々”足りないもの”が見えてしまったのでしょう。

そのせいで「宮崎アニメ劣化コピー」とか「ジェネリックジブリ」とか、厳しいコメントもチラホラと…(個人的にはエンドア大学描写などが妙に薄っぺらく、架空の世界に説得力が感じられない点が残念でした)。

とはいうものの、スタジオジブリで長年作画を担当していたベテランのアニメーターたちが存分に腕を振るった映像表現は圧倒的に素晴らしく、「さすがだなあ!」と感心せざるを得ません。

現在、劇場ではスタジオポノックの短編アニメ『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』が公開されていますが、次回作の長編映画がどんな作品になるのか楽しみです(^_^)


PunPun 2018/09/02 15:53 宮崎駿のメモの内容「簡単に言うけどあんただからできんだよ!」て感じですね(苦笑

type-rtype-r 2018/09/02 20:19 宮崎監督は実際に今までそのやり方でやってきたから「当然お前らもできるだろ」と主張してるんですが、普通できません(^_^;)

nananana 2018/09/03 20:15 アニメーター不足の昨今
傑作でないアニメはアニメーターの無駄遣いだと思う。
ちゃんといい作品を作って、さらにビジネスとして大成功させていかないと
お金はいくらでもある中国アニメの下請けを日本がするようになるよ。
もうすでに一部はなりつつあるけど…

type-rtype-r 2018/09/04 19:31 今のスタジオポノックには物凄い実力派アニメーターが揃ってるんですが、いかんせんそのポテンシャルを十分に発揮できるようなカリスマ監督がいないんですよね…(-_-;)

ChopperChopper 2018/09/08 12:30 王道ストーリーとコピーは言いようかなと思います
たしかに新しさは見てて感じませんでしたが
良質なアニメーション映画を宮崎駿氏や高畑氏が
いなくても作れるっていう挑戦としてこのような映画がたくさん出てきてもいいかなと思います

個人的にこの作品のテーマの一つである,
科学は万能ではないということ
魔法を無制限に使うための実験が
「完璧な理論」に基づきながら失敗,
しかも2度も失敗してる
原発問題などなどを痛烈に批判してるところが
東日本大震災をニュースで見ていた身として
思うところがありました
(と書いてますが原発は現状容認派ですが)

type-rtype-r 2018/09/10 13:00 スタジオポノックはまだ立ち上がったばかりのアニメ会社なので、今後の活躍に期待してます(^_^)

2018-08-23 「好きな女優を見るために映画館へ行く男性はいない」って本当? このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです

先日、以下の記事話題になっていたので読んでみました。


何で男の人は好きな女優の映画を見に行かないのだろう


NTTコム実施したアンケート調査によると、女性客はどの映画を観るか決める際、「自分の好きな俳優タレントが出演している」という理由で選ぶパターンが圧倒的に多いらしい(ほぼ1位を独占↓)。

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一方、男性客は好きなジャンルや好きな原作映画化、好きなシリーズの続編などを求めるパターンが多く、好きな女優さんを目当てに映画を観に行く人はほとんどいないようです。

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かなり明確に意見がわかれているようですが、この差はいったいなぜなのでしょう?

映画が娯楽の王様だった昭和初期の時代は、高倉健三船敏郎石原裕次郎吉永小百合原節子高峰秀子など、「好きな映画スターを見るために映画館へ行く」という風潮が確かにあったと思います。

当然、この頃には男女の差は見られません。「テレビ一般に普及していなかった」という事情はあったにせよ、元々「映画とはそういう娯楽(スターを見ることが目的)だった」からでしょう。

そして僕の個人的経験で言うと、この傾向は1980年代の頃にもまだあったような気がします。当時、映画界に新規参入したばかりの角川映画は、薬師丸ひろ子原田知世など魅力的な新人女優を次々とデビューさせており、「薬師丸ひろ子が出ているから『セーラー服と機関銃』を観に行こう!」というファン大勢いたのですよ。

ところが90年代後半になると、『タイタニック』や『アルマゲドン』みたいな超大作映画が次々と公開され、観客の興味は「作り込まれた派手な映像」へとシフトしていきました。

97年に大ヒットした『タイタニック』の場合も、女性客が当時人気スターだったレオナルド・ディカプリオを見て歓声を上げていたのに対し、男性客は豪華絢爛かつ迫力満点の映像効果に圧倒されたのです。

タイタニック <2枚組> [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2013-10-25)

もちろん「ヒロインケイト・ウィンスレットを目当てに観に行った」という男性客もいたでしょうけど、一般的な傾向としてはNTTコムの調査結果の通りなのではないかな〜と(つまり、女性の観客は好きな俳優を見るために映画館へ行く場合が多い)。

ただ問題は、近年の日本映画がこういうデータを重視しすぎて、「女性客を呼び込むためには、女性に人気のある役者アイドルを起用すればいいじゃん!」みたいなパターンがどんどん増えている、という点でしょう。

そのため、映画ファンの中には「邦画は女性客の好みばかりを優先するから海外で受けないんだ!」「映画の質がどんどん下がっている!」と考える人まで現れているらしい↓


映画館の男女別の客のデータは正直見ないほうがいい


まあ、この意見が合っているかどうかはともかく、多くの映画館でメンズデーが廃止されてレディースデーだけになっているのは今後の映画界のことも考えて、どうにかして欲しいなあと思いますね。


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ss 2018/08/23 15:28 そもそも日本は鑑賞料金が先進国で一番高いのが問題ですよね。アメリカなんかは6、7ドル程度、韓国もだいたい800円くらい、インドに至っては300円程度ですし。
アニメやその他テレビ番組もそうですけど、日本の映像業界は制作や興行以上に、配給や広告代理店の力が強すぎるので、今の力関係が変わらない限りはまだまだ価格も変わりそうにないと思います。

yossyyossy 2018/08/23 20:59 は〜なるほど〜。
女子はそういう見方しているんですね。
スターが出演料を多くとったり、
出演作の予算が跳ね上がる理由がわかりましたよ。

type-rtype-r 2018/08/24 13:26 >sさん

アメリカでは地域によって料金に差があったり、中国では初日に成績が悪かった映画は翌週に安くなるなど「変動性」があるのに対し、日本は全国一律1800円ですからね。もう少し変動的な価格設定を取り入れてもいいと思うのですが…

type-rtype-r 2018/08/24 13:37 >yossyさん

昔は映画1本あたりのギャラが2000万ドル(約22億円)を超えるハリウッドスターがゴロゴロいたようですが(近年はちょっと下がっている)、基本的に「スターを見るために映画を観に行く」という鑑賞スタイルは今でも変わっていないので、”大勢の観客を呼び込めるスター”はいまだに価値が高いのです(^_^)

kohkoh 2018/08/25 17:40 観客を呼べるくらいの女優がいないっていうのがあるんじゃないですか?芝居がヘタとか、演技は上手いけど華がないとか。僕は、近頃は邦画ばかりになりましたが、「ユリゴコロ」と「彼女がその名を知らない鳥たち」は、吉高由里子と蒼井優が好きなので見に行きました。(この二人が主演してなかったら多分見なかった) 他に主演している俳優もすごく良かったです。あと、「万引き家族」「勝手にふるえてろ」の松岡茉優も良い女優です。

type-rtype-r 2018/08/25 20:24 >kohさん

このアンケートは日本人が対象なので、海外では違う結果になると思いますが、ではハリウッド俳優と日本の役者さんの違いは何か?というと、「ハリウッドの俳優はほとんどテレビに出ない」という点でしょう。

そのため、「俳優を見るためには映画館に行くしかない」=「観客を呼べるだけの価値がある」と考えている人が多いわけです。

それに対して日本の俳優や女優さんは普通にテレビドラマに出演したりCMに出たり、バラエティ番組にも出たりしています。

そのため、「わざわざ映画館に行かなくてもテレビでいつでも見ることが出来る」=「希少価値があまりない」と思われているのかもしれません。

チョッパーチョッパー 2018/09/03 14:43 本田翼目当てにアオハライド見に行った友だちがいますので必ずしも男性が女優目当てに行かないとまでは言えないのかなと思います

僕もレベッカ・ファーガソン,スカーレット・ジョハンソン,レア・セドゥ,ミシェル・ロドリゲスが出てたらチェックします!(真顔

type-rtype-r 2018/09/03 21:28 >チョッパーさん

もちろんそういう人もいるでしょうね(むしろ、アンケート結果に「好きな女優を目当てに観に行く」という回答が全く入ってないのが不思議でしたw)。