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2048-07-07 【案内板】このブログについて(初めての方はこちらをどうぞ) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

あなたのファンになりましたあなたのファンになりました 2016/12/20 10:20 君の名は展に行き、余韻に浸ろうと検索して、新海監督の記事にたどり着きました。
とてもわかりやすく、詳しく、でもこちらの想いが入る余地のある「読者に暖かい記事だ」と思いました。
他の映画の記事やコメント返しも丁寧で真摯。
お料理を楽しみ、素材やシェフのチャレンジを考察し、その上でまたお食事全体を楽しむ、といった感じで、知識だけでなくワクワク感も伝わってきます。
楽しみ、考察し、さらに他者の意見や想いも受容する寛大さや優しさに魅了されました。
あなたのファンになりました。
これからも映画を観る、観た時には必ず来訪いたします。
ありがとうございました。

type-rtype-r 2016/12/20 20:18 コメントありがとうございます。
またいつでも見に来て下さい(^_^)
あと、出来ればコメントは
各記事のコメント欄に書き込んでもらえると助かります。
(古い記事でもOKですので)

akiraakira 2017/01/13 23:39 今更ながらごあいさつを。某ただ文句が言いたいだけの映画ブログとは大違いで、映画の見所や進撃の巨人騒動などの映画の裏話などを分かりやすく解説していて、これぞ映画ブログだ! と他の人にもオススメしたいくらいです!これからも楽しみにしています。

type-rtype-r 2017/01/15 13:21 いつもご愛読いただきありがとうございます。
これからもよろしくお願いします(^_^)

Wajda Art ProjectWajda Art Project 2018/04/19 22:05 こんにちは、私はあなたのウェブサイトは、映画愛好家の多くが訪れます参照してください。 私はワイダ芸術の新しいプロジェクトについて学ぶために、すべてのあなたを招待したいと思います。 アンジェイ・ワイダは、世界で最も有名な監督の一人でした。 彼の創造的な出力は、映画の世界では知られているアーティストの多くを鼓舞する。 彼自身の絵、スケッチ、デザインに基づいた創造的なプロセスは魅力的です。 これは私たちがワイダアートプロジェクトを共同作成するために、アンジェイ・ワイダの作品と映画業界のすべてのファンを招待したい正確な理由です。 プロジェクトの作成に貢献するすべての人が貴重な贈り物を得ます。 当社は、当社のウェブサイトにご招待いたします。

2018-04-08 高畑勲監督について このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

先日、アニメーション監督高畑勲さん死去」ニュースが流れ、日本のみならず世界中で大きな話題となりました。

高畑勲監督といえば、『アルプスの少女ハイジ』や『火垂るの墓』など、数々の優れた作品を生み出し、宮崎駿監督と並んでスタジオジブリ活躍した巨匠です。

ブログでも過去に何度か高畑勲作品を取り上げていますが、個人的には「アニメ作りに取り組む高畑監督の姿勢」にすごく興味があるのですよ。

例えば、初の長編映画太陽の王子 ホルスの大冒険』の場合は、高畑監督のこだわりが強すぎて(というか東映動画の労働組合の問題もあったりして)、製作スケジュールが延びまくり&予算も増えまくり、なんと完成まで3年もかかってしまいました。

当然、制作中は東映動画の偉い人たちから「映画を1本作るのにいつまでかかってるんだ!」「早く仕上げろ!」と厳しく責められていたようですが、高畑監督は最後まで初志を貫き、でもやっと完成したのに全くヒットせず、最終的には会社を辞めるハメに…。

しかし、アニメーション映画としての評価は非常に高く、「楽しくて分かりやすい子供向けのファンタジー・アニメ」からの脱却を図ろうという高畑監督の意図が全編に反映され、宮崎駿、大塚康生小田部羊一森康二など凄腕アニメーターを集結して作り上げた本作は、今観ても色褪せない迫力を感じさせます。

また、『アルプスの少女ハイジ』を作る時は、プロデューサーに対して「アニメを週に1本作るのは無謀すぎる」「作品の完成度を維持するために、もっとスケジュールを確保してくれ」などと激しい議論を繰り広げていたそうです。

その様子を見ていた宮崎さんは「もう製作が始まって現場が動いてるのに議論しているのが信じられない。そんな暇があるなら早くこっちに絵コンテをくれよ!と言いたくなった」と非常に頭に来たそうです(笑)

さらに『火垂るの墓』を作る際は、戦時中の状況を徹底的に調べ上げ、街の様子や爆撃機の飛んで来る方向に至るまで、ちょっとでも事実と違っている個所は全てリテイク。なんと、背景に生えている草の種類まで丁寧に描き分けていたそうです。

しかし、あまりにも完璧を求め過ぎた結果、とうとう映画の公開日までに間に合わせることが出来ず、一部を未完成のまま公開するはめになってしまったのですよ(ソフト化の時点で修正されましたが)。

このような高畑監督の「アニメ作りに対する姿勢」を見ていると、”商業映画監督”とは思えないんですよね。決められた期限内に完成させることよりも、作品のクオリティを何よりも優先するその姿勢は、明らかに”芸術家”の考え方です。

だから、鈴木敏夫さんの「良い芸術作品を作るためにはパトロンが必要」というコメントは非常に的確だと思うし、高畑勲の制作スタイルは、もはやそれでなければ成立しない次元にまで到達していたのでしょう。

そういう貴重なアニメーション作家がいなくなったのはアニメ業界にとっても大きな損失であり、今後、高畑監督の新作を観られないのは非常に残念と言わざるを得ません。ご冥福をお祈りいたします。


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2018-03-25 押井守監督作品『スカイ・クロラ』ネタバレ解説 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

今晩22時からWOWOW「闘う押井守と題し、『ガルム・ウォーズ』『スカイ・クロラ』『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』『イノセンス』『機動警察パトレイバー 劇場版』『機動警察パトレイバー2 the Movie』『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット』が連続放映されます。

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「いったいWOWOWは何故こんなに押井守をフィーチャーするんだ?」と思わざるを得ませんが(笑)ファンにとっては嬉しい状況と言えるでしょう(でも、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』が入ってないのは残念だなあ)。

というわけで本日は『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』について書いてみたいと思います(『イノセンス』『ガルム・ウォーズ』『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』については過去記事をご覧ください。『パト1』『パト2』についてはそのうち記事を書くかもしれませんw)。


■あらすじ『ヨーロッパの前線基地、兎離洲(ウリス)に配属された戦闘機パイロットのカンナミ・ユーイチ(加瀬亮)。彼にはこの基地に赴任する前の記憶がなく、分かっているのは自分思春期の姿のまま、空で死なない限り生き続ける“キルドレ”であることと、戦闘機の操縦法だけだった。そしてユーイチは、ミステリアスな女性司令官クサナギ・スイト(菊地凛子)に惹かれていく。果たして彼女は何者なのか?そしてキルドレたちが背負った、悲しく切ない宿命とは?全ての謎が解き明かされた時、ユーイチは自分たちに課せられた残酷真実を知ることになる…!』


原作ベストセラー作家森博嗣による同名人気シリーズで、見世物としての“戦争”が行われている世界舞台に、思春期の姿のまま戦闘機のパイロットとして永遠に生き続ける“キルドレ”と呼ばれる者たちの姿を、叙情的な世界観で綴ったSFスカイ・アクションです。

僕は公開時に劇場で鑑賞したんですが、『スカイ・クロラ』を観てまず感じたことは「従来の押井守のスタイルからかなり変化してるな〜」ってことでした。特に顕著なのは、アニメ作品には珍しい「長回し」を多用している点でしょう。つまりワンカットが異常に長いんですよ。

通常の劇場用長編アニメーションでは、2時間の作品でカット数がだいたい1500〜2000カットぐらいなのに対し、『スカイ・クロラ』は(カット割りの多い空戦シーンを含めても)わずか840カットしかありません。

「カット数が少ない」ということは「ワンカットにかかる時間が長い」ということで、アニメの平均的な秒数がワンカットあたり5〜10秒程度とされる中、なんと「150秒」という常識では考えられないような長いカットまで存在しているのですよ!

また、本作はこれまでの押井作品と比較して、極端に台詞が少ないことも大きな特徴でしょう。なんせ「押井守といえば長ゼリフ」と言われるぐらい、毎回長ゼリフを多用していることで有名ですからね(笑)。

そんな”長ゼリフ大好き監督”の作品なのに、キャラクターが一言二言会話した後、数十秒にも渡って沈黙が画面を支配するカットもあったり、全編に渡って恐ろしいぐらいの”間”を取っているのです。

これまで、長大難解な長ゼリフを駆使してひたすら時間と空間を埋めてきた独特の”押井節”を、今回は文字通り封印しているのですよ(「セリフの少ない押井守作品」ってかなり珍しいんじゃないかなw)。

しかし、おそらくは日本のアニメーション史上初めての困難な演出的試みに挑戦することとなったアニメーターたちは、想像を絶する苦労を強いられたそうです。

この難問に立ち向かったのが、キャラクターデザイナーを兼ねた作画監督西尾鉄也さんでした。作画監督とは、手分けして作業される原画を全てチェックし、キャラの表情やカットの繋がり等を考えて取りまとめる、いわば”作画面の最高責任者”です。

ただし、劇場クラスの作品では、その膨大な作画枚数をこなすために、複数の作画監督を立てることが多いのですが、『スカイ・クロラ』では西尾さんがたった一人で全カットを担当。なぜそんなことになったのでしょう?

実は押井監督の作品って、他の劇場用映画と比較しても驚くほど作画枚数が少ないんですよ。これは、レイアウトを重視する演出法により、キャラクターが止まった状態(トメ)で独自の表現確立してきたからです。

押井監督自身も、「僕の映画の凄いところは、気が付くと絵が止まっていることだ」と堂々と述べているぐらいですから、当初は西尾さんも「まあ、押井さんの映画は作画枚数が少ないし、自分一人でも何とかなるだろう」と余裕をぶっこいていたらしい。

ところが、『スカイ・クロラ』において押井監督は、電話を取る微妙な動き、タバコを取り出して火をつけるまでのたっぷりとした間、犬と戯れる少女の無邪気な走りなど、徹底してキャラに「演技」させることを要求しました。

映画の中に「時間」を発生させ、キルドレたちの抱く「気分」や「雰囲気」をセリフに頼らずに伝えるために、繊細な動きが必要だったからです。しかし、そのせいで『スカイ・クロラ』の作画枚数は、過去の押井作品中でも異例の分量に達することになりました。

おまけに押井監督の要求は日を追う毎にエスカレートし、「キャラが止まっている時にも無意識の演技をさせろ」などの意味不明な指示まで飛び出す始末(西尾さんは「止まっているのに動かせってどういうこと?まるで禅問答だ」と困惑したらしい)。

これは、「実際の人間は”完全に止まっている状態”というのは有り得ない。呼吸もするし、まばたきもする。止まっているように見えても、必ず体のどこかが動いているんだ。それを表現したいんだよ」という意味だったようです。

確かに、映画を注意深く見てみると、キャラは止まっていても微妙に肩の部分が動いていたり、髪の毛が僅かに揺れていたり、常に何かが動いていることがわかります。しかし、これを実際に描かねばならないアニメーターたちの苦労たるや尋常ではありません。

押井監督の要望に応えるために集められた原画マンは50人にも及び、各々が業界代表するベテラン揃いでしたが、作業が始まった途端「どうやってキャラクターに演技をさせればいいのか解らない!」などの苦情が殺到した模様。

当然ながらそのしわ寄せは全て作監の西尾さんに降りかかり、作画枚数の増加に伴って制作スケジュールは遅れに遅れ、描いても描いても終わらない無間地獄に突入!

製作現場空前絶後修羅場と化し、2008年3月(最終仕上げ段階)に至っては、スタッフ全員丸2週間スタジオに泊り込み、24時間不眠不休の突貫作業を余儀なくされたそうです(西尾さん曰く、「死ぬかと思った」とのこと)。

最終的に『スカイ・クロラ』の総作画枚数は5万枚近くに達したものの、それだけの苦労をかけた成果は何か?といえば、「キャラが止まっているように見えて実は微妙に動いている」という、恐ろしく地味な画面だけだったのです、トホホ。

加えて、動きを優先させる為にわざとキャラの線を減らし単純化しているので、”二重の意味でビジュアルが地味”という問題が発生しており、今まで以上に爆睡必至の状況となってしまいました(困ったもんだw)。

その一方、レシプロ機同士が織り成す見事なドッグファイトは全て3DCGで描かれており、実写と見紛うばかりのリアル描写が圧倒的なド迫力を生み出しています。

さらに、ジョージ・ルーカス率いる世界最高峰の音響スタジオ「スカイ・ウォーカー・サウンド」で制作された素晴らしい効果音と相まって、とてつもない臨場感を醸し出すことに成功

すなわちこの映画は、「地上のシーンで睡魔に襲われ、空中戦のシーンで眼が覚める」という、極端から極端へ走るようなシチュエーションの連続で構成されているのですよ(疲れるなあw)。

おまけに、キャラクターを演じる声優陣にも若干問題が…。元々、押井監督は声優の技術を高く評価していて、これまでの作品でも(サブキャラクター以外は)プロの声優を使っていました。

押井さん曰く「制限された尺の中で、ぴったりセリフを合わせることができる日本の声優は、世界的に見ても非常にスキルが高い」と絶賛し、一貫して声優を使う事にこだわってきたのです。

ところがなんと、『スカイ・クロラ』ではメイン・キャラのほとんどを役者が演じることになりました(宮崎駿監督もプロの声優の”芝居がかった喋り方”が嫌いで主に役者を起用していますが、宮崎監督と同じやり方を試したのかな?)。

まあ、それは別に構わないんだけど、せめてセリフをちゃんと喋れる人をキャスティングしてもらいたいんですよ。いや、菊池凛子さんのことなんですが(笑)。彼女の”女優”としてのスキルはともかく、”声優”としてはどう考えても適任とは思えず、非常に残念でした。

ちなみに、他の役者さんはどうか?といえば、まず函南優一を演じた加瀬亮さんは(好みが別れるかもしれませんが)、ぼそぼそ〜っと喋る独特のテンポが個人的には良かったと思います。

それから、土岐野尚史役の谷原章介さんも、すでに『ベクシル』などで声優経験があるためか非常に安定しており、キャラにもぴったりでした。

でも一番驚いたのは、栗山千明さんですね。声優初挑戦にもかかわらず、メチャクチャに上手い!最初はプロの声優が演じているのかと思ったほどで、意外な才能を発揮していますよ(ちなみに、本人は重度のアニメオタクらしいw)。

一方、可哀想なのは『パト2』や『イノセンス』など押井作品の常連と化している竹中直人さん。4年ぶりの押井守作品ということではりきってスタジオ入りしたのに、演じるマスターの出番はわずか2シーンのみ(セリフはたったの一言)。台本を受け取るやいなや、「監督!俺のセリフ、これだけですか!?」と押井さんに詰め寄ったそうです(笑)。

さて最後に総合評価なんですが、実はこの『スカイ・クロラ』って若者向けの映画」なんですね。今回、押井守監督はハッキリ「今の若い人たちに観てもらうためにこの映画を作った」と公言しているんです。

そのため、森博嗣のヒット小説を原作とし、脚本を『世界の中心で愛をさけぶ』の伊藤ちひろに依頼し、『バベル』でアカデミー賞ノミネートされた菊池凛子を起用するなど、完璧な布陣で制作。

さらにアクションシーンを増やして、自らの武器である”長ゼリフ”まで封印するなど、最大限エンターテイメントに徹するという”大幅なスタイル変更”で本作に挑みました。そこまでして押井守監督が若者たちに伝えたかったものは何か?っていうと、”人生”なんですよ。

『スカイ・クロラ』に出て来るキルドレたちは、自分たちが何のために生まれて何のために戦っているのか分からないまま、同じような毎日を生きている。それは、「まさに今の若者たちの間に蔓延している空気そのものじゃないのか?」と。

そして、主人公の函南優一は「いつも通る道は同じかもしれないけれど、見える景色は違うはずだ」と言って、最強の敵である”ティーチャー”に戦いを挑み、最後は死んでしまいます。しかし、エンディングの後に再び帰って来るんですよね。

つまり、「人生とは同じことの繰り返しで退屈に思えるかもしれないけれど、生まれて来た意味や戦う意味が分からなくても、自分で意味を見出すことは出来るんじゃないの?」「大事なのは、自分の意思で何かを成し遂げること」「負けてもまたやり直せばいいんだよ」ってことらしい。

結果的に『スカイ・クロラ』は、押井守監督が一番観て欲しかった若い人たちにはあまり観てもらえなかったようですが、作品自体は「今のところ自分にとってピークであり、間違いなく一番上手くできた映画だ」と満足しているそうです。世間の評価は……まあ、色々アレですけどね(^_^;)


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『イノセンス』

『ガルム・ウォーズ』

『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』


みーみー 2018/03/28 10:19 こんなことを言ったら元も子もないですが・・・

菊地凛子と栗山千明を入れ替えた方が良かった気がw
ただ、キャラ設定的にはあの配役の方がいいとは思うので、菊地凛子がもうちょい上手ければ・・・といったところですよね。

パト1に比べるとやはり万人向けじゃないので、セーブしてもにじみ出る押井節をみると、やはり押井は押井という感想でした。

原作も読みましたが、映画も同じなんですが、印象に残らなかったなぁというのが正直なところです

type-rtype-r 2018/03/29 11:55 加瀬亮さん、谷原章介さん、栗山千明さんなど、アフレコの上手い役者さんが周りを固めているとはいえ、本作における菊地凛子さんのヘタさは群を抜いていましたねえ(笑)。

ただ押井守監督は草薙水素役を決める際に何十人もオーディションを繰り返し、最終的に「これ以上ないぐらい徹底的に検討した結果だ」と言って菊地凛子さんを選んだそうです。なので監督的には納得してるんでしょう。

ただ内容に関しては、「若者向けに作った」と言っている割には相変わらず押井守テイスト全開の作劇で、若い人に全然伝わってないのが残念ですね(^_^;)

カエデ村カエデ村 2018/03/29 23:59 いつも記事を読ませていただいてます。

(以下、うろ覚えなのですが、)
?『スカイクロラ』は、確か押井監督の娘さんが原作を知っていて、それが作るきかっけの1つだったとか。「若者向け…」というのも、娘さんを意識してでしょうか?
?監督が「自分の作品のピークは『イノセンス』、監督としてのピークは『スカイ…』。作品のピークと監督としてのピークは、どの監督も違っていて面白い」、みたいに言ってましたね。
?菊地凛子さんは当時『バベル』で話題になっていて、それが起用の理由かと思われていたけれど、実際は監督はそのことを知らず、オーディションで見て決定した。ただ、菊池さんはその時、おかっぱで「草薙素子」スタイルでオーディションに臨んでいて、監督的にはドンピシャだったとか。

『スカイ…』は、悪くはないのですが、やっぱりどこか物足りなく感じました。

type-rtype-r 2018/03/30 16:43 >「若者向け…」というのも、娘さんを意識してでしょうか?

押井さんは過去のインタビューで「常に”娘が観るかもしれないから、恥ずかしいものは絶対に作れない”という気持ちでやってきた。自分の映画に小さな女の子が登場するのはそのせい(娘)だよ」と答えているので、『スカイ・クロラ』だけが特別に娘さんを意識して作られた…というわけではないと思います。

ただ、『スカイ・クロラ』の製作準備中に娘さんが結婚しているので、その影響はあったかもしれません。


>実際は監督はそのことを知らず

正確に言うと、押井さんはオーディションの段階で菊地凛子さんがオスカーにノミネートされていることを知っていました。しかし、その時点で押井さんは『バベル』を観ていなかった(というより、『バベル』で彼女が演じた役は”喋れない少女”だったので、声優としての能力を判断できなかった)そうです。なので、確かに『バベル』が決め手になったわけではなさそうですね。

ちなみに『ガルム・ウォーズ』で主演したメラニー・サンピエールも、オーディションの時に「オカッパ頭で草薙素子みたいな黒い服」を着て来て合格したそうです。押井さんの趣味はわかりやすいですねえ(^_^)

2018-03-18 映画『ワンダーウーマン』はダメウーマン?ネタバレ感想 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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どうも、管理人のタイプ・あ〜るです。

ちょっと最近バタバタと忙しいこともあり、更新が滞りがちになっててすみません(^_^;)

ただ、なかなか映画館に行けないから映画を観る頻度が減ってしまった…かと思いきや、DVDAmazonプライムビデオNetflixでしっかり観ているので意外と減ってなかったりします(むしろ映画の鑑賞回数自体は増えてるような…w)。

自身は映画館で観るのが好きなんですけど、「映画館へ行けない」 → 「ストレスが溜まる」 → 「家で観ることでそのストレスを解消する」っていう、変なスパイラルにはまってしまったのかもしれませんねえ(^_^;)

というわけで本日は、久々に友人の江須田くん(仮名)が登場しますよ(笑)。皆さん、完全に忘れてるかもしれませんが、映画に対して常に辛口な意見ばかりを言っている”面倒くさい映画マニア”の江須田くんです。そして本日のお題は『ワンダーウーマン』!


以下ネタバレしてます


■あらすじ『かつて軍神アレスと戦ったアマゾン族が暮らしている孤島セミッシラ。この島で女王ヒッポリタ(コニー・ニールセン)の一人娘として育ったダイアナは、ある日島の近くで溺れていたスティーブ・トレバー(クリス・パイン)を助ける。彼から悲惨な戦争が起きていることを知らされたダイアナは、人々を救うためにロンドンへ向かった。しかしワンダーウーマン(ガル・ガドット)となって悪と戦うことを決意したダイアナに、軍神アレスの魔の手が迫る…!』


管理人:やあ江須田くん、久しぶり!

江須田:久しぶり…でもないだろ。割としょっちゅう会ってるし。

管理人:まあ、このブログでは久しぶりなわけで(笑)。今日は『ワンダーウーマン』の話だけど、観てどうだった?

江須田:どうと言われても…特別に「面白い!」って感じではなかったなあ。

管理人:え〜?世界中で大ヒットしてトータルの興収は8億ドルを超え、ファン評価も上々で「DCエクステンデッドユニバース(DCEU)の中で最高の出来栄えだ!」って絶賛されてたのに…。

江須田:そりゃ今までのDCEU作品がボロボロだったからだよ!

管理人:身も蓋もない言い方やな(笑)。

江須田:実際そうなんだからしょうがないじゃん。だから、「『スーサイド・スクワッド』よりはマシだった」という意見には同意できるけど、『ワンダーウーマン』自体が最高か?と言われれば、やっぱ大したことないと思うよ。

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管理人:具体的にはどの辺が?

江須田:まず、ワンダーウーマンが活躍するまでの前フリが長いよね。

管理人:前フリ?

江須田:この映画って、セミッシラ島で暮らすダイアナの幼少期から物語が始まるじゃない?小さなダイアナが徐々に成長していって、やがて美人のガル・ガドットになって日々の戦闘訓練に明け暮れて…という様子を丁寧に描いてるんだけど、ちょっと長すぎるよ。

管理人:う〜ん、そうかな〜?

江須田:観客が観たいのはワンダーウーマンがカッコ良く活躍する姿であって、「ワンダーウーマンの生い立ち」みたいな状況説明は最小限にとどめて欲しいわけよ。もちろん説明シーンは必要だけど、ダイアナが島を出てロンドンに行くまで50分近くもかかって、その間ほとんどドラマが進展しないのはいくらなんでもダルすぎる。

管理人:その50分の間にダイアナの背景を語ったり、大切な人(スティーブ)との出会いを描いてるわけだから、かなり重要なシーンだと思うけど。

江須田:この映画が本当に面白くなるのは西部戦線に到着して、英仏連合軍とドイツ軍に挟まれた無人地帯(ノーマンズ・ランド)をワンダーウーマンがたった一人で突破するシーンからじゃん?確かに、あのシーンを観た時は「うおおお〜!」って興奮したけどさ、そこに至るまでが退屈でどうしようもなかったよ。

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管理人:「アクション映画なのに最初の見せ場まで50分もかかる」と言われれば、確かにそうかもしれないね。でも、セミッシラ島でアマゾン族とドイツ軍の戦闘シーンがあったじゃん。

江須田:あれもなあ(苦笑)。かつて軍神アレスと戦ったアマゾン族の戦士たちが、銃を持ったただの人間に苦戦するってどうなのよ?「『ジャスティス・リーグ』でステッペンウルフと戦った時は結構強かったのに、何でこんなに弱いんだ?」ってガッカリしたわ。

管理人:まあ、ステッペンウルフの時もそんなに強くなかったけどね(笑)。

江須田:そもそも、ダイアナがセミッシラ島を出て戦争に参加しようと決意した”動機”がいまいち釈然としないんだよなあ。

管理人:動機とは?

江須田:「世界では戦争が起きて大変なことになっている」という話を聞いた途端、「きっとアレスの仕業よ!」と強引に推測して島を出ようとするじゃん。周囲の人から「それは考えすぎ」と否定されても「アレスのせいに違いない!」とか言い張って全然話を聞かないしさ。言っちゃ悪いけど、ダイアナってちょっと妄想癖があるんじゃないの?頭おかしいよ。

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管理人:頭おかしいって…言いすぎだよ、それは(苦笑)。

江須田:「主人公の”戦う動機”」って物語を進める上でもの凄く重要なポイントだろ?それを、いい加減な理由だけで押し切ろうとしても納得できるわけないじゃんか。『仮面ライダーBLACK』の南光太郎も怪事件に遭遇するたびに「これはきっとゴルゴムの仕業だ!」って何の根拠もなく断定してたけど、それと一緒だよ!

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管理人:いや、『仮面ライダーBLACK』の場合は実際にゴルゴムの仕業だろ(笑)。

江須田:まあ、百歩譲って前半の退屈さには目をつぶるとしても、全体的な満足度の低さは看過できない。後半になっても全然盛り上がらないんだもんな〜。

管理人:なんで?ルーデンドルフ総監(ダニー・ヒューストン)との対決とかラスボス戦とか、盛り上がるシーンはいっぱいあっただろ?

江須田:盛り上がるどころか拍子抜けしたわ。ルーデンドルフ総監なんてビックリするほどあっけなく殺されてるしさ。だいたい、ガスを吸っただけであんなに強くなるなら、あのガスを量産して兵士に吸わせれば戦争に勝てるだろ。

管理人:確かに(笑)。

江須田:あと、ワンダーウーマンはルーデンドルフ総監を「アレスだ」と決め付けて刺し殺しちゃってるじゃんか。でも実際は間違いだったわけでしょ?それって普通に人殺しだよね?

管理人:え〜?戦争をやってるんだよ?戦場で人を殺すのは当り前じゃない。

江須田:いや、そもそも彼女の目的は「このまま戦争が続いたら何万人もの人が死んでしまう」「だから早くアレスを倒して戦争を終わらせなければ!」ってことだったはずなのに、ドイツ兵を容赦なくぶっ殺しているのは矛盾してないか?って話。結局、ダイアナの視点はあくまでもイギリス側から見た正義であって、”絶対的な正義”じゃないんだよ。もちろんそれが”戦争”ってもんだけど、だったら「人間を救うために戦う」というダイアナの主張はどうなるんだ?ドイツ兵は人間じゃないのかよ?

管理人:いやいや、実際はそんなに殺してないでしょ。

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江須田:まあ、基本的アメコミのヒーローって、そんなに人間を殺さないもんだけどね、デッドプール以外は(笑)。

管理人:X-MENは結構殺してたような…。

江須田:X-MENは人間と対立してたからだよ。でも、ワンダーウーマンは「今の人間たちはアレスに操られている」「私がアレスを倒せばドイツ兵も善人に戻るはずだ」とか言いながらドイツ兵をバンバン殺してる。それは理屈としておかしいんじゃないの?と言いたいわけよ。

管理人:だからそんなに殺してないってば!

江須田:いや、確かに直接人を殺してる描写はルーデンドルフ総監だけなんだが、そういうことじゃなくて…。例えば、スーパーマンが敵と戦う時は基本的に素手だから、人間を殴ったとしても「本気で殴れば死ぬだろうから、手加減して殴ってるんだろう」と解釈できるわな。でも、ワンダーウーマンは”剣(ゴッドキラー)”という武器を持っていて、これで人間を斬ってるんだよ。しかも西洋の剣だから日本刀みたいに峰打ちはできない。とすれば、斬られた方は死んでいる…ってことじゃないの?

管理人:必ず死んでるとは限らないし、そもそもワンダーウーマンの武器は剣だけじゃないよ。光るロープ(真実の投げ縄)を使って相手攻撃をかわしたり、投げ飛ばしたりしてる。あと、接近戦では”盾”で相手をぶん殴ったり、盾を相手にぶつけたりして戦ってるよ。キャプテン・アメリカみたいにね。

江須田:それでも剣でドイツ兵をぶった斬るシーンは何度もあっただろ。やっぱバットマンやスーパーマンなど他のヒーローと比べても、ワンダーウーマンは人間を殺しすぎだと思う。

管理人:う〜ん…。

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江須田:それから、屋上でルーデンドルフ総監に剣を刺したワンダーウーマンはそのまま下に降りて来るじゃん?その後、パトリック卿(デヴィッド・シューリス)がアレスだと判明して戦おうとするんだけど、剣がないことに気付いて一旦屋上まで取りに行くんだよね。あのシーン、要る?要らねえだろ!

管理人:細かいところを観てるなあ(笑)。

江須田:あと、気になったのはスティーブの自爆シーン。

管理人:ああ、毒ガスを積んだ飛行機に乗り込んで、自らの命を犠牲にして大勢の人を救おうとする感動的なシーンだったよねえ。

江須田:この映画で一番クソみたいなシーンだったわ。

管理人:えええええ〜!?

江須田:そもそも「娯楽映画における自己犠牲の場面」っていうのが元々嫌いなんだけど、やるならもっと説得力のある見せ方してくれよと。あれ、スティーブが飛行機を適当なところまで飛ばして、その後パラシュート脱出すれば死ななくても済んだんじゃないの?なんであの状況で死ななきゃいけないんだよ!

管理人:それはやっぱり、彼の死をきっかけとしてワンダーウーマンが覚醒するために…。

江須田:だろ?それがダメなんだよ!単に”主人公を真のパワーに目覚めさせるためのトリガーとしてスティーブを殺してるだけだから、ストーリー上の必然が全くないんだよ。キャラクターが死ぬ時っていうのは…特に誰かを助けるために死ぬ時は、「どう考えても他に選択余地がない」という状況を作った上で話を展開させないと、”人の死”ってものが物凄く安易に見えちゃうんだよ。この監督はその辺が全然わかってない!

管理人:う〜ん、まあ「スティーブの死」はもうちょっと上手い描き方があったような気がするよね。ただ、僕は死ぬ直前の「僕は今日を救う。君は世界を救え」というセリフにグッときたのでOKです(笑)。

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江須田:最後のラスボスの”アレス戦”も、CGをバリバリ使った大味なアクションで全然ワクワクしなかったし。「愚かな人間どもに見切りをつけて、俺の仲間になれ」 → 「私は愛を信じる」 → 「ならば死ぬがいい!」というやり取りもテンプレすぎて目新しさが全く無いしさあ…。

管理人:あの辺はもう、アメコミヒーロー映画のお約束だよ(笑)。むしろ、今時あそこまで堂々と「愛」を全面に押し出した演出は逆に天晴れだと思った。

江須田:結局、この映画は「ガル・ガドットの演じるワンダーウーマンが強くて美しくてサイコー!」ってだけなんだよ。それだけは本当に素晴らしいと思うけど、それ以外はツッコミどころだらけの標準的なアメコミ映画で、特筆すべき点は何もない。

管理人:久しぶりに出て来ても、相変わらず辛辣な評価だねえ…(苦笑)。

江須田:あ、あともう一つ思い出した。

管理人:まだ何かあるの?

江須田:後半、ワンダーウーマンが舞踏会に潜入する時、ドイツ人のおばさんの青い服を盗んで着てたじゃん?服を取られたあのおばさんはどうなったんだろ?もしかして素っ裸で放置されてるのかなあ?だとしたら可哀そう…

管理人:知らんがな!

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紗窓ともえ紗窓ともえ 2018/03/24 19:12 まぁ、ガルガドット最高というのが突き抜けていたということで…(;^_^A

type-rtype-r 2018/03/25 00:20 そこは間違いないですね(^_^)

まくべまくべ 2018/03/25 08:29 パラシュートは1923年からアメリカ軍に採用されたので。 その前まではパイロットにあまり認知されていない。
今作は、第一次世界大戦なので1910年代が舞台なので、パラシュートっていう発想はほぼない。
そもそも飛行機もそこまで早くないので滑空や軟着陸がしやすい。
あと、毒ガスを積んでいるので、飛行機が地上に滑空して広がらないようになるべく高いところで爆発させて焼却して飛散させようという作戦だったと思われます。
 
DCEUのスーパーマンは人殺しまくりで『マン・オブ・スティール』では最後の戦闘で数百〜千人単位で殺してます。しかも一般市民。(ゾッド将軍のせいでもありますが)その中にウェイン社の社員も含まれているので、バットマンに恨まれる。
第一次世界大戦は1000万人以上死んでいるのと、世界では軍人同士は戦闘において殺し合うのはプロとして当たり前の考えなので、戦闘で殺さないという発想をする方が頭おかしい。毒ガスは戦闘しないで殺すから嫌われた。ワンダーウーマンも戦士だから、そこはお互いの共通認識でしょう。
 
そもそも、ワンダーウーマンは教育の偏りや固定観念の植え付けの恐ろしさ(現在の女性差別問題と対応)も表現しているので、今作は、そんな彼女が世界を知って賢くなる話なので。

type-rtype-r 2018/03/25 22:47 >パラシュートは1923年からアメリカ軍に採用されたので

なるほど!この時代はまだパラシュートが普及してなかったんですね。「パラシュートで脱出すれば死ななくても済んだはずだ」と言われた時は「ぐぬぬ…」と思ったんですが、パラシュートが無いなら確かにどうしようもないですねえ(^_^)