Hatena::ブログ(Diary)

1年で365本ひたすら映画を観まくる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

※最新の日記はこちらで更新中です → 『ひたすら映画を観まくる日記アルティメット・エディション』

※作品別の感想はこちらからどうぞ → 「洋画」「邦画」「アニメ」「その他」

※オススメ人気記事はこちら ↓

『君の名は。』へ至るまでに新海誠監督が辿った16年の軌跡

庵野秀明監督『シン・ゴジラ』ネタバレ映画感想

『となりのトトロ』には恐ろしい秘密が隠されていた?都市伝説の謎に迫る!

『ターミネーター2』をもっと楽しく観るための制作裏話

ネタバレ解説!『アナと雪の女王』に関する7つの疑問を検証してみた

『スター・ウォーズ』が生まれた日:禁断の制作秘話を大公開!


その他、名言や名セリフ、ラストシーンの解説など、様々な映画をレビュー・評価しています。

2005-05-16 映画『阿修羅城の瞳』ネタバレ感想 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

阿修羅城の瞳

■あらすじ『文化文政の江戸。かつて、人を食らう鬼を斬る「鬼御門」の副長だった病葉出門(市川染五郎)は、今は江戸随一の人気を誇る舞台役者として活躍していた。ある日出門は、江戸を賑わす盗賊団の一員、つばき(宮沢りえ)と出会う。強く惹かれあう2人だが、その時つばきの肩に謎のアザが浮かび出た。同じ頃、鬼を率いる謎の尼僧・美惨(樋口可南子)は、つばきのアザを鬼の王・阿修羅の復活と見て取り、阿修羅の力に魅せられ道を外れた鬼御門、邪空(渡部篤郎)を送り込む。二人の悲しき恋の果てにあるものは、滅びか、それとも救いなのか!?“鬼”と“鬼殺し”の宿命の愛が今、壮大な映像美と最新VFXで鮮やかに甦る!これぞ豪華絢爛エンターテイメント時代劇!』



あまり評判がよろしくない映画なので「どーしよーかなー」と思っていたのですが、観てみたら意外と面白かったです(でもかなり微妙)。原作は、松竹劇団☆新感線が作った舞台劇で演劇界ではかなり有名作品だそうですが、僕は観た事はありません。

しかし、まさに「舞台劇を映画にしたらこうなる」という見本のような映画でした。やたら芝居がかったセリフ回しや、大げさなBGM、舞台装置をワザと強調するようなカット割や場面転換など、いちいち“演劇”であることを意識させる描写の数々は、確かに好き嫌いが分かれると思います(「いかにもセット」という感じの背景美術もワザとなのか?)。

でも、本作みたいに荒唐無稽物語実写化するならば、いっその事これぐらい“演劇”っぽくやった方が逆に「世界に入り込めるかな」とも思いました。だって、どう考えてもリアルな時代劇”じゃないもんね(笑)

冒頭シーンはなかなかのカッコ良さです。江戸の街にはびこる鬼どもを退治する為に、幕府は「鬼御門」を結成。“鬼殺し”の異名を取る主人公は、押し寄せる鬼どもを次から次へとぶった斬る!刀で斬られるたびに、ハデに緑の血をドバーッ!と噴出して絶命する鬼。

要するに「鬼御門」=ヴァンパイアハンターというわけで、まさに“江戸時代版ブレイドですね。チャンバラ・アクションもワイヤー・ワークもCG効果も、それなりにスタイリッシュでカッコいい!

また、キャラクター個性的俳優が勢ぞろいで楽しめました。市川染五郎、宮沢りえ、樋口可南子、内藤剛志小日向文世、渡部篤郎など大変豪華なキャスティングです。特に、独自の演技で観る者を引き付ける小日向文世のコメディリリーフぶりがグッド(笑)。

逆に欠点は「テンポが悪い」という事でしょうか。どうも、演劇の“間の取り方”をそのまま映画に持ち込んでいるような気がして、2時間がやけに長く感じました。もっと間を詰めれば“映画的”になると思いますが、それだと逆に“演劇的”テイストが失われてしまうので難しいところかもしれません。

また、宮沢りえ演じる“つばき”のキャラクターの背景が良く分からない点も気になりました。主人公が初めて彼女と出会った時は、黒装束に身を包んだ怪しい女だったのに、後半はそんな設定など全然関係無くなっています。彼女が阿修羅王になる設定なども、ちょっと複雑で分かり難かったですね。

同様に主人公:病葉出門も、どの程度の能力を持っているのか良く分かりません。“妖術”を使えるみたいだけど、それって運命赤い糸だけなの?あんまり役に立っているとは思えないんだけど(笑)。この辺の設定については、もう少しシンプルにして欲しかったところですね。

その他、VFXがショボいとか、渡部篤郎の演技がいつも通りだとか色々問題(?)はありますが、総合的にみて“腹が立つほど酷くは無い”と思いました(全然誉めてないなコレw)。

特にクライマックスの“阿修羅城の戦闘シーン”はなかなか凝った映像で楽しませてくれます。昔、デヴィッド・ボウイが出演した『ラビリンス』というファンタジー映画を思い出しました(古い!誰も知らないだろうなあw)。

それにしても宮沢りえ、あそこまで“濡れ場”を演じておきながら、最後まで着物を着たままとはけしからん!いや、別に裸を見たいわけではなくて(多少はありますがw)話の流れ上、あまりにも不自然だと思うんですよねえ。

阿修羅城の瞳
サントラ
ビクターエンタテインメント (2005-04-13)


●人気記事一覧

これはひどい!苦情が殺到した日本語吹替え版映画ワースト10

日本映画のレベルが低くなったのはテレビ局のせい?

まさに修羅場!『かぐや姫の物語』の壮絶な舞台裏をスタッフが激白!

町山智浩が語る「宮崎アニメの衝撃の真実」

「映像化不可能」と言われている小説は本当に不可能なのか?

庵野秀明監督と岡本喜八監督の貴重な対談

新海誠監督の『ほしのこえ』がアニメ界に与えた影響と衝撃


このブログについて(初めての方はこちらをどうぞ)

トップページへ

HALHAL 2005/05/17 14:45 TBありがとうございます。「ラビリンス」とはまたずいぶん古い映画ですねw
確かに、上下逆になった階段を歩くシーンとか似てるかも。

type-rtype-r 2005/05/18 00:13 古過ぎてストーリーは覚えていませんが、デヴィッド・ボウイが逆さまになって階段を歩くシーンと、ジェニファー・コネリーだけは印象に残っています。