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2016-02-02 芸能人で日本語吹替えするならせめてこういう人を使ってくれ このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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先日、金曜ロードSHOW!放送された『ジャックと天空の巨人』を見ていると、「あれ?なんか声がおかしいなあ」と感じたんですよね。主人公ヒロインの喋り方に何とも言えない違和感が…。と思って調べてみたら案の定、ジャック(ニコラス・ホルト)の声をウエンツ瑛士さん、イザベル姫(エレノア・トムリンソン)の声を平愛梨さんがそれぞれ吹き替えていました。

また、敵対する巨人側の吹き替えも、ガレッジセールゴリさんスリムクラブ真栄田賢さん、南海キャンディーズ山里亮太さんや博多華丸・大吉博多華丸さんや千原兄弟千原せいじさんなど、お笑い芸人の人たちが多数キャスティングされていたのです。「ああ、またこういうパターンか…」とガックリきましたよ。

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この『ジャックと天空の巨人』、映画自体は非常に良く出来てるんです。ストーリーも分かりやすくて面白いし、巨人が襲ってくるシーンも迫力があってリアルでした(日本の某巨人映画も見習って欲しいw)。ただ、僕は公開当時に字幕版で観たおかげで気付かなかったのですが、日本語吹き替え版に関しては毎度お馴染みの「有名芸能人を起用する」という悪しき慣例がまかり通っていたようです。

この”芸能人吹替問題”については、以前から多くの映画ファンが指摘しているんですよ。にもかかわらず、いつまで経っても全く改善される兆しが見えません(具体的にどんな弊害があったかについてはこちらの記事をどうぞ → これはひどい!苦情が殺到した日本語吹替え版映画ワースト10)。その理由は明白で、「芸能人を声優に起用すれば注目度が上がる」という、要するに”宣伝目的”なんですね。

映画ファンとしては「作品の印象に悪影響を及ぼすような宣伝なら止めてくれ!」と言わざるを得ないのですが、他に有効な手段が見出せない限り、恐らく今後もこのような傾向は変わらないのでしょう。であるならば、せめてもう少し吹き替えの上手い芸能人をキャスティングしてもらえないだろうか?というのが本日のテーマです。

世間的には「芸能人の日本語吹替えは全部ダメ」と思われているかもしれませんが、実は意外と吹替えが上手い芸能人も多いのですよ。その辺の事情に関しては以前こちらの記事にまとめて書いたので(これはオススメ!意外と良かった日本語吹替え版映画ベスト10)、今回はそれ以外に僕が「この人って声優の仕事が上手いなあ」と感心した芸能人を取り上げてみたいと思います。


蒼井優

・声優としての出演作:『鉄コン筋クリート』、『REDLINE』、『キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-』、『花とアリス殺人事件』など

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日本を代表する有名女優の一人ですが、声の演技もメチャクチャに上手いんですよねえ。近年、洋画の吹き替えやアニメアフレコで、プロの声優ではなく”女優さん”が声を当てるパターンは結構多いと思います。ただその場合、どんなに上手く演じていても、「脳裏に女優さんの顔が浮かんでしまう」という現象が起こりがちなんですよ。

これは、「役を演じる」という部分が同じであっても、声優と女優では必要とされるスキルが異なっているからだと思います。なので、「演技の上手い役者が必ずしも声優の仕事も上手いとは限らない」のですが、蒼井優さんはどちらも難なくこなしており、作品を観ている間は全く彼女の顔が浮かんで来ませんでした。

初めて『鉄コン筋クリート』を観た時も、完全にプロの声優さんだと思い込んでいたため、後から蒼井優さんと知ってビックリしたほどです。SFカーアクション・アニメ『REDLINE』も同様に声のスキルを活かしまくりで素晴らしい(なお、『REDLINE』の主人公は木村 拓哉でこちらもなかなか)。

中でも個人的にオススメしたいのは、岩井俊二監督の『花とアリス殺人事件』です。「ロトスコープ」という特殊な技法で作られたこのアニメは、実際の役者の動きをそのままトレースすることで見事な世界観を描き出した傑作だと思います。蒼井優の魅力が溢れまくっている点でも必見!観てない方は是非どうぞ(^.^)

谷原章介

・声優としての出演作:『ベクシル 2077日本鎖国』、『スカイ・クロラ』など

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『ベクシル 2077日本鎖国』を映画館で観た時、主人公のベクシルは明らかに黒木メイサさんなんですよ。別に黒木さんがヘタってわけじゃないんですが、どうしても顔が浮かんで来ちゃうんですね。でも谷原さんの顔は浮かんで来なかった。それだけキャラに馴染んでるんです。

『スカイ・クロラ』も同じく、「誰がこの声を演じてるんだろう?」みたいなことが気にならない。素人が声を演じるとそういうことが気になるじゃないですか?でも、全然気にならないんです。その辺がやっぱり「上手いなあ」と思う所以でしょう(『スカイ・クロラ』では栗山千明さんも上手かった)。

松たか子

・声優としての出演作:『ブレイブ・ストーリー』、『アナと雪の女王

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松たか子さんと言えば、大ヒットした『アナと雪の女王』でエルサを演じたことで有名ですが、その前に劇場アニメ『ブレイブ・ストーリー』で主人公:ワタルの声を担当しています。この映画は他に大泉洋常盤貴子、ウエンツ瑛士、今井美樹田中好子高橋克実柴田理恵など、多くの俳優タレントが参加してるんですけど、やはり松たか子さんが飛び抜けて上手かったですねえ。

長瀬智也

・声優としての出演作:『ストレンヂア 無皇刃譚』

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ご存じ、大人気アイドルグループTOKIOのメンバー長瀬智也さん。主にドラマバラエティー番組での活躍が目立ちますが、一度だけ劇場アニメに参加してるんですよ。それが『ストレンヂア 無皇刃譚』です。もちろん、声優初挑戦なんですけど、実に堂々とした演じっぷりが見事でした。

中川翔子

・声優としての出演作:『劇場版ポケットモンスター』シリーズ、『ドラゴンボールZ 神と神』、『塔の上のラプンツェル』など

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中川翔子さんの本業はタレントですが、劇場アニメ13本、テレビアニメ10本、洋画の吹替え7本という具合に、声の仕事が非常に多いですね。まあ、本人が重度のアニオタなので(笑)、むしろ得意分野なのでしょう。特に『塔の上のラプンツェル』は実に素晴らしかった。

堺雅人

・声優としての出演作:『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、『戦闘妖精雪風』、『手塚治虫ブッダ -赤い砂漠よ!美しく-』など

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「倍返しだッ!」の決め台詞で一世を風靡した『半沢直樹』でお馴染みの堺雅人さん。演技派俳優として人気を博し、現在は大河ドラマ真田丸』で真田幸村を演じていますが、なんと昔はTVアニメこち亀』で白鳥麗次を演じていたのですよ。

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意外と言えば意外ですけど、改めて堺雅人さんの白鳥麗次を見てみると、テンションの高さで『リーガル・ハイ』の古美門研介に通じるものがあるかもしれません(笑)。なお、個人的にはOVA『戦闘妖精雪風』で演じた深井零の冷静沈着な声が好きでした(^.^)

優香

・声優としての出演作:『チキンラン』、『ぼくの孫悟空』、『ももへの手紙』など

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女優業やバラエティ番組アシスタントなど、マルチに活躍している優香さんは、劇場アニメ『ももへの手紙』で主人公のお母さん役を演じていました。これがメッチャ上手い!あまりにもナチュラルすぎて、普通に観ていたら優香さんとは気付かないほどです。もっと色んな作品に出て欲しいなあ。

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勝地涼

・声優としての出演作:『銀色の髪のアギト』、『劇場版 機動戦士ガンダム00』、『UN-GO』など

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映画やドラマ、舞台などで活躍中の勝地涼さん。連続テレビ小説あまちゃん』に“前髪クネ男”ことTOSHIYA役で出演し、強烈なインパクトを残したことでも有名ですけど、声優としての仕事も結構多く、安定感のある演技を見せています。

宮崎あおい

・声優としての出演作:『カラフル』、『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』など

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映画やドラマのイメージが強い女優さんですが、勝地涼さんと共に『銀色の髪のアギト』へ出演している他、原恵一監督の『カラフル』や細田守監督の『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』にも声優として参加しています。そのどれもが抜群に上手い!

萩原聖人

・声優としての出演作:『逆境無頼カイジ』、『闘牌伝説アカギ 〜闇に舞い降りた天才〜』、『雲のむこう、約束の場所』など

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萩原聖人さんは映画やドラマや舞台の仕事がメインですが、アニメや韓国ドラマの吹き替えやナレーションなど、”声の仕事”も非常に多く、その実力はもはや声優並みと言えるかもしれません。自身が大の麻雀好き”だけあって、特に麻雀アニメカイジアカギ』の演技には定評があります(『カイジ』にも麻雀勝負はありますけど、やっぱ『アカギ』ですよねw)。


このように見てみると、タレントやアイドルや俳優など、”プロの声優”以外の人でも声の演技が上手い人はいっぱいいるわけですよ。外国映画を宣伝する側が「知名度の高い人に声を演じてもらって少しでも作品に注目して欲しい」と考えるならば、せめてこういう人たちをキャスティングしてもらいたいんですよねえ。

もちろん「プロの声優を使う」のがベストな選択なのは言うまでもありません。が、宣伝のためにどうしても芸能人に頼らざるを得ないのであれば、ヘタな人に頼むより、上手い人を探してその人に頼む方を優先すべきというか、それが当然だと思うんですけど。

なので日本語吹き替えのキャスティングを担当している人に言いたいのは、例えばお笑い芸人に依頼する場合でも、『モンスターズ・インク』の田中裕二さんや石塚英彦さんのようにアフレコが上手い芸人さんは世の中にいるわけですから、出来ればそういう人を起用してもらえないでしょうか?ということなんです。どうかよろしくお願いしますm(__)m


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akiraakira 2016/02/03 10:28 アニメ主体の声優さんでも吹き替えやると上手い人はいますから、若い声優さんたちにもチャンスを挙げて欲しいですね…。

type-rtype-r 2016/02/03 15:51 基本的にはプロの声優を使うべきだと思います。ただ、よっぽど有名な人ならともかく、若手の声優は知名度が低いので、「映画の宣伝」を目的とした場合は難しいでしょうね(^_^;)

ak74mnak74mn 2016/02/05 14:19 ちょうど今回の「木根さんの1人でキネマ」のお題が素人吹き替え問題だったので、思い出して再度笑わせて頂きました。
声優素人の芸能人を使うことで得られる「映画の宣伝」効果ってどの位あるんでしょうね〜?耳の肥えた観客からの反発効果の方が怖い気がしますが・・・。

type-rtype-r 2016/02/05 19:18 「木根さん」いいですよねw
日本語吹き替え問題に関しては、例えばトム・クルーズとかシュワルツェネッガーみたいに俳優の知名度が大きい場合はプロの声優で吹き替えられますが、そういう人が出ていない場合は、『ジュラシックワールド』や『マッドマックス』みたいな有名映画でも芸能人に吹き替えられてしまいます。

でも、プロ声優と芸能人の吹き替えに興行的な差がどれぐらいあるのか、実際のところは良く分からないんですよね。一度、その辺も検証してみて欲しいんですが…(^_^;)

ペニ〜☆ペニ〜☆ 2016/02/06 20:27 個人的に顔が浮かぶと気が散ってしまうので声優さんには顔出ししないで欲しい派です。なので俳優さんだと凄くノイズになります。最近じゃ声優さんでもこの現象が起きていますが・・・

もちろん上手い方々もいてハマる時もあるのですが、あまりにリスクが高いですよね〜。ディズニーアニメは選ぶ方のセンスがいいんでしょう。
ただ、アニメ以外の芸能人吹き替えってことごとく爆死していて、上手くいってる例なんて片手で収まる気がしてなりません。

type-rtype-r 2016/02/07 00:33 ディズニーは世界各国でその国の吹き替え版を作っていますが、「声優を選ぶ基準」がかなり厳しいみたいですね。日本の場合はディズニー・キャラクター・ボイス・インターナショナル部門の担当者が選ぶんですけど、事前に本社から「年齢感」「声の高さ」「声の質感」「演技力」「歌唱力」など、重視すべきポイントの指示が送られてくるそうです。それを基準に日本で審査し、ある程度絞った上で本社に音声を送って承認をもらうらしい。そこまで厳しく選別しているからこそ、高いレベルを維持していけるんでしょうね(^_^)

ジゼルジゼル 2016/02/24 17:24 私も基本は声優さんでやってもらいたい派です。
それとはまた別に許せなかったのは
「ウォレスとグルミット」の
吹き替えで、ずっと欽ちゃんだったのに
急に津川雅彦さんに変わった時です。
せっかく公開されるというので楽しみだったのにあまりにも声が違いすぎ、もう
見に行きませんでした。更に酷いのは
前の作品の欽ちゃんの吹き替えまで
津川さんに替えられてしまったことです。わざわざ前の欽ちゃんの声の作品まで吹き替えなおさなくてもいいのでは!?あんまりです。酷いやり方に怒りを覚えました。

type-rtype-r 2016/02/25 00:48 『ウォレスとグルミット』はスタジオ・ジブリの配給になってから声が変わったんですね。しかし、以前の吹き替えまで収録し直すのは…。DVDには音声切り替え機能があるのだから、せめて2種類の声を収録するとか、ファンへの配慮が欲しかったですねえ(^_^;)