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2016-08-27 24時間テレビがエラいことに!恐怖の手塚アニメ伝説! このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

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先日、23日に俳優高畑裕太女性への強姦致傷容疑で逮捕された件を受け、各テレビ局は対応に追われているようですが、中でも最も迷惑を被ったのが日本テレビでしょう。なんせ、本日27日に放送される24時間テレビでは高畑裕太容疑者パーソナリティを務め、さらにスペシャルドラマ盲目のヨシノリ先生 〜光を失って心が見えた〜』にも出演する予定だったのですから。

しかし今回の事件でパーソナリティはクビになり、スペシャルドラマで高畑裕太容疑者が演じる予定だった榊京太役は、人気グループNEWS小山慶一郎さんが急遽代役を務めることになりました。とは言え、「今から再撮影してオンエアに間に合うのか?」と不安の声が上がっているようです。

ちなみに、公式ツイッターを見てみると、13日に撮影が完了し、14日から編集作業を始め、21日に完成披露試写会が開かれていました。まさかこの2日後にあんな事件が起きてしまうとは…(-_-;)

というわけで、今まさに24時間テレビのスタッフ不眠不休の突貫作業を強いられていると思うんですけど、過去にも「スタッフを死にそうな目に合わせたアニメ」が24時間テレビで放送されていた、という事実をご存じでしょうか?

それが、1978年8月27日の第1回『24時間テレビ 愛は地球を救う』で放送された手塚治虫原作のアニメ『100万年地球の旅 バンダーブックです。当時、「世界初の2時間TVアニメだ!」と手塚先生はノリノリで仕事を引き受けたそうですが、現場で働くスタッフにとっては悪夢の始まりでした。

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画像は『ブラック・ジャック創作秘話』より↑)

まず、「2時間のTVアニメ」という時点で尋常じゃありません(厳密に言うと『バンダーブック』の尺数は1時間34分ですが)。2時間とか1時間半のアニメとなれば、それはもはや「映画」と同じスケールです。当然、映画と同程度の製作費とスケジュールが必要になるわけですけど、じゃあ劇場アニメの制作期間ってどれぐらいなのか?

内容や規模によって変わってくると思いますが、スタジオジブリの場合は1本作るのに約2年。その他のアニメ会社でも、通常は1年〜1年半ぐらいかかるそうです。短いものでも最低8カ月は必要と言われていて、『ルパン三世 カリオストロの城』が約半年という超短期間で制作された時、「日本の劇場アニメ史上最短記録をマークした」と作画監督大塚康生さん自身が驚いたほどでした。

しかし、手塚先生の『バンダーブック』はそんな生易しいレベルではありません。なんと、放送日の2カ月前になっても絵コンテ原画がほとんど完成しておらず、制作担当デスクが「もうダメだ!」と逃げ出すほどの凄まじい状況だったのですよ。

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いったい、どうしてこうなってしまったのか?詳しい事情は『ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜 』という本に描かれてるんですけど、要するに手塚治虫が中心となって作られるはずのアニメなのに、漫画の仕事が忙しすぎて絵コンテの完成が遅れまくったから、ということらしい。

そして、やっと絵コンテが上がって作画が開始されても、手塚先生が原画にリテイクを出しまくり、ただでさえ限界ギリギリだったスケジュールがどんどん無くなり、もはや絶望的なレベルへと悪化していったそうです(放映日まで1カ月を切っているのに、まだ容赦なくリテイクを繰り返す手塚治虫↓)。

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結局、手塚治虫のこだわりによって作業はオンエア直前まで続けられ、最後の3日間はスタッフ全員スタジオに泊まり込んで完徹状態だったとか。当時、アシスタントをしていた漫画家石坂啓は、疲労困憊のスタッフたちがビルの廊下に次々と倒れ込んでいく様子を見て、「浜辺に打ち上げられたマグロのようだった」と証言しています。

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こうしたスタッフの頑張りによって、『バンダーブック』はどうにかオンエアに間に合い、24時間テレビのコンテンツの中でも最高の視聴率(28%)を記録したそうです。この成功によって24時間テレビで手塚アニメを放映することが恒例となり、『海底超特急マリンエクスプレス』、『フウムーン』、『ブレーメン4』など、毎年2時間アニメが制作されました。

しかし、無茶なスケジュールは一向に改善されず、むしろ年々酷くなっていったらしい。最終的には、すでにテレビの放映が始まっているにもかかわらず、「前半部分をオンエアしている間に後半部分のフィルムを大急ぎで現像していた」という恐ろしい逸話が残っているほど、現場はメチャクチャな状況になっていたそうです。ヒエエエ〜!

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というわけで、今年の24時間テレビも色々大変なことになっているようですが、どうかスタッフのみなさん頑張ってください(^_^;)

ちゃぷりんちゃぷりん 2016/08/28 16:57 24時間テレビの手塚アニメでは「マリン・エクスプレス」「三つ目が通る」「るんは風の中」は完走しましたが、「バンダーブック」と「フウムーン」は途中でやめました。手塚氏が関わったアニメの殆どに感じた事は、自分の好きなアニメのエッセンスを再現したいだけでセンスが古いのと、ご本人が漫画で描いた方がずっと面白くなったんじゃないのという点です。01年の「メトロポリス」で一番感激したのは、昭和20年代の手塚キャラがフルアニメで動いた所でした。

type-rtype-r 2016/08/30 01:01 『メトロポリス』は、公開当時に地元の映画館で観ました。「なめらかに動く緻密な作画」が圧倒的に素晴らしかったと記憶しています。内容はほとんど覚えていませんけど(^_^;)