『韓国の「民心」はわれわれに=「平和への幻想は死」−北朝鮮内部資料』(時事通信)

【ソウル9日時事】北朝鮮労働党が今年7月に「南朝鮮(韓国)の民心がわれわれに傾いており、米国に背中を向けているのはわれわれの力が強いからだ」と内部的に説明する教育資料を出していたことが9日、明らかになった。時事通信が入手した労働党出版社発行の「沿線住民政治事業資料」に引用された。
 韓国で反米感情が高まっていることに自信を深めるとともに、それが自らの「強さ」に起因すると主張することで住民の統制を図ろうとするものだ。一方で、「敵に対する幻想、平和に対する幻想はそのまま死につながることを肝に銘じなければならない」と北朝鮮の体制の弛緩(しかん)を警告することも忘れていない。


韓国では、ノムヒョン政権主導で、民衆レベルでも「親北反米」がかなり進んでいますが、北朝鮮はそのあたりをかなり冷静に分析するとともに、「敵に対する幻想、平和に対する幻想はそのまま死につながることを肝に銘じなければならない」と、平和ボケな韓国とは対照的な、現実認識を持っているいるでしょう。
実際、韓国と北朝鮮は、一時休戦中とはいえ基本的には戦争継続中であり、実際に放火を交えない情報戦という意味では、北朝鮮が圧倒的優勢であるといえるのではないでしょうか。

それから、「無防備地域宣言」などという、まさに「敵に対する幻想、平和に対する幻想」そのものの運動は、「そのまま死につながる」と北の将軍様がおっしゃってることですから、考え直した方が良さそうですよ。「市民」のみなさん。