ユーザインターフェースの良さ=収益 になる
インターフェースデザインで「ユーザビリティーエンジニアリング」という開発手法がある。ユーザー中心設計を効率良く行うための設計や商品開発の手法で、インターフェース開発のみならず、プロダクトデザインやサービス開発の分野でも注目され始めている。
日経の記事。
ソフトウェア・ハードウェアの機能面でユーザーの欲求を喚起するものが少なくなってきていると感じています。
ブランドとかシェアとか、そういうものだけが明暗を分ける時代も近づいているんではないかなあ、などと思っているわけですが、それでも製品競争の明暗を分ける技術的な部分が完全になくなるわけでもないと思っています。
昨日のセルラーPCみたいな製品が売れるようになるならば、当面はバッテリーや実行速度の点で不満はある程度あるはずなので、スペックへ回帰するでしょうし・・・
で、前置きが長くなりましたけど、スペックの競争以外の技術争点の一つとしてユーザーインターフェイスが強くなると思っているわけです。
ただし、このインターフェイスと言うのが難しいらしい。
再生時間が2倍になったら、誰でも凄いと思うわけですが、インターフェースになってしまうと、例えば、大まかに、お年寄りには滅茶苦茶使いにくいインターフェースが若者には、滅茶苦茶便利でクールである時があるわけです。
じゃあ、ユーザビリティのエンジニアが、「これは老人には受けが良いだろう」とか「これは若者には受けが良いだろう」とか感覚でインターフェースを作ればよいのか?
それだと失敗することもある。ならば、プロトタイプのマーケティングをやればよいじゃないか、と言うことになる。
プロトタイプと言ってもお金がかかるから、効率的にフィードバックを得たい。
その効率的な手法として「ユーザビリティエンジニアリング」があるのだと解釈しました。
投資を最小限にしながら、如何に最良のインターフェイスを選ぶか。これから重要だと思った。まあ、デザインを思いつかなきゃ意味ないわけですけど(→「本当に素晴らしいデザイン」とは、PICASAの変なスクロールバーみたいなものを言う)
日経の記事で紹介していた本
ユーザビリティエンジニアリング―ユーザ調査とユーザビリティ評価実践テクニック
- 作者: 樽本徹也
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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後、ユーザビリティエンジニアリングとしては、ニールセン博士の
Jakob Nielsen博士のAlertbox
があまりに有名。読み物としてもアメリカ人特有のジョークが混じった面白さがあります。