第68話 PKLの華麗な外出・冬スペシャル(後編)

    


PKL「タレントショー、続けていきまっせ。お次はどなた?」
ソニ/ユナ「へーい、ウチらどす〜(ドスドスドス)」
BSI「おや、これはめんこい」
PKL「えーと、ソニとユナやね。ふたりはどんな芸を見せてくれるん?」
ソニ「とゆわれても、男でもなければオカマでもないので、それは見せられまへん」
PKL「ゲイを見せろゆうてるんじゃねーよ! 芸や、芸。タレントや。めんどくせーよ」
ユナ「ほんじゃー、ウチが練習生の頃よくやってたバイトを」
ソニ「間違いないね」 ←サンド富沢風
ささっ
PKL「左右に分かれて…コント?」
ユナ「あら、ステキなおじさま」
BSI「ん?(きょろきょろ)ワシのこと?」
JJA「審査員巻き込むなよ」
ユナ「もちろんやわ。まぁ、たくましい腕。ユナ、好きになっちゃいそお(クンジョクックンジョク)」
BSI「キミ、まだ若いに、そ、そんなとこ撫でたらあかん(あひーん)」
ユナ「ウチのことはユナ呼んでね」
BSI「ユ、ユナたん…可愛ええ名前や」
ユナ「そや、ウチの部屋に来ぃへん? 妓生パーティやりましょう」
PKL「ダジャレかよ! たいして上手ないで」
BSI「わ、わかった。行く行く、行く〜ん」
ユナ「30分後」 ←ナレーション
ソニ「がらがら、今帰ったで〜」
BSI「え?」
ソニ「あっ! 自分誰や?」
ユナ「あんた、ウチ、この男に無理矢理…」
BSI「は? 自分から誘といてなにゆうてんの、ユナたん(おろおろ)」 
ソニ「他人の嫁をユナたんとか気安く呼ぶんやねえ、ボケー。
  警察に突き出されたくなかったら、有り金全部出せや」
BSI「えー?」
ユナ「(パシャ)えへ、写真撮っちゃった」
ソニ「金出さないと、この写真世間にばらまくど」
BSI「(ひー)勘弁してくださーい」
♪ちゃんちゃん
ユナ「…てなバイトをよくやってましたわ」
PKL「(かくん)美人局じゃねーか」
ユナ「そんな犯罪と一緒にしないで」
PKL「逆に訊こう、どこが違うんや?」
ユナ「あと、ユナ式アポイントメント商法ゆうのもやってました」
PKL「質問に答えろよ!」
WSM「とにかくこんな法に触れる内容、放送出来ひんから、なんか歌でも歌うて誤魔化してや」
ユナ「う、歌っすかぁ?(困惑)」
ソニ「ウチらに歌えとは、結構無理ゆうて来ますなぁ」
WSM「歌手だろーが!(がおーっ)」
ユナ「ほんならソン・ユナさんの『桃色リップスティック』を歌います」
会場「おおー(拍手)」
ユナ「♪いつからやろ、あんたを あんたと初めて遭うた日〜
  人知れず描いた桃色リップスティック〜
会場「どっひゃーっ(がたがた)」
PKL「み、耳が腐る〜」
ナレーション:この頃のユナはまだ歌が下手だった
PKL「声も悪すぎるわ!」


PKL「次の患者さん、どうぞ〜」 ←決まり文句
テヨン/ユリ「へーい」
テヨン「ウチら、遠方からやってきましたで」
PKL「遠方ちゅうと?」
テヨン「月です」
PKL「かぐや姫か!」
ユリ「♪海の底の昼〜さがり
  そっと耳を澄ませてごらん 虹い〜ろのサンゴショの向こ〜から…
PKL「歌わんでええ! ちゅうか、それかぐや姫ゆうより須藤リカやんか」
ユリ「おや、お詳しい」
テヨン「須藤リカに関しては素通りかと思うたらちゃんと拾うてくれはった(笑)」
PKL「つまんねえって」
WSM「そんで、チミらのタレントはなんや? なに見せてくれるんや?」
テヨン「そんじゃ、チェ・ヤンラクさんのマネをします」
PKL「コメディアンの?」
テヨン「へい。では失礼して…
  ”藤波!俺はお前の噛ませ犬じゃないぞ!何で俺がお前の下なんだ。何で俺がお前の前を歩かなきゃいけないんだ。
  俺とお前とどこが違う。お前はチャンスを与えられただけだ。勝負しろ、勝負してやる、お前をぶっ倒してやる!”
会場「…(ぽかーん)」
WSM「それ、長州じゃね?」
テヨン「長州のマネをするチェ・ヤンラクさんのマネですねん」
JJA「嘘つくな。(ぶー)失格!」
テヨン「えー?」
PKL「自分は?」
ユリ「ほなウチも物マネやります。
  …”一日一善、世界は一家、人類皆兄弟”
WSM「誰やねん?」
ユリ「”母背負い宮のきざはしかぞえても、かぞえ尽くせぬ母の恩愛”
JJA「しぇからしかっ。自分も失格や!」
ユリ「ちぇー」
テヨン「ほな、歌を歌いまーす」
スヨン「テヨンちゃんはユナと違って上手ですよ」
ユナ「ウチかて上手いわっ」
WSM「スヨンちゃんがそおゆうなら一曲歌って貰おうかな」
テヨン「へい。それでは1兆曲のレパートリーの内『月の魂(たま)』をやらさしていただきやす」
♪ピヨ〜…
PKL「なんやこの原初的な笛の音は?」
JJA「全然アイドルっぽくないやん」
テヨン「♪つ〜〜〜〜きぃのたまよ〜!
♪ドコドコドコドコ…
テヨン「♪月の魂(たま)よ〜
ユリ「♪宿れ!
テヨン「♪宿れ!
ユリ「♪宿れ!
テヨン「♪アーッハ アーッハ
テヨン/ユリ「♪つ〜〜〜〜きぃのたまよ〜!
PKL「やかましいわっ!」
JJA「なんやねん、この選曲は」
テヨン「本日勝手ながら冨野由悠季デイとさせていただきました」
PKL「知らんがな(呆)」


PKL「次の患者さーん」
ティパニ「ヘロー、エブリバデー(ニコニコ)」
WSM「お、人気NO.1のティパニちゃんや(デレ)」
PKL「え、この娘は1番人気なん?」
ティパニ「わったしぃはアメリカから来ぃますぃーた、ステファニー・ファンゆいまーす。
  後日に御見知り置かれ行末万端御熟懇」
JJA「なにゆうてんの?」
PKL「アメリカはどこから来たん?」
ティパニ「ラ」
PKL「ラ? ああ、LA?」
ティパニ「いえ、裸族の村デース」
PKL「アフリカじゃねーか!」
ティパニ「韓国語難しいネー」
PKL「韓国語関係ねーよ(呆)」
WSM「そんで、ティパニちゃんのタレントはなにかなぁ?」
ティパニ「わったしぃのスタンドはアイ・スマイル、またはショルダー・スマイルと呼ばれてイマース」
JJA「スタンド?」
ティパニ「どんな男でもイチコロでトリコに出来るチャーム能力がありマース」
JJA「徐々に奇妙なことをゆい出したで、おい」
PKL「まぁええ。ほんならやってみて」
ティパニ「YES。まず両肩を上げて、首を傾げマース。ポイントは三日月型の両目デース」
ニパッ!

    
    


BSI「(ズキューン)わ」
WSM「マジ可愛いやん」
JJA「目、ほそっ」
ニパッ!
会場「おおーっ(喜)」
PKL「すごい、会場の男どもがデレデレに」
ティパニ「これがわったしぃーのスタンドでーす」
JJA「そやからスタンドってなんや?」
会場「アンコール! アンコール!」
WSM「会場もあないゆうとる。ティパニちゃん、もっと笑いを振りまいて」
ティパニ「おっやすいゴヨーですねー!」
ニパッ(デレデレ)
ニパッ(ドロドロ)
JJA「ぴゃー、会場中の男どもがアメーバのように蕩けてしもうた」
ティパニ「わったしぃーのこの能力のせいで、今やアメリカ中がグレイ・グー状態でーすねー」
PKL「『ブラッドミュージック』かっ!」
WSM「…マニアックすぎて訳判らん(呆)」


PKL「最後は…えーと、ヒョヨンやね」
ヒョヨン「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃん!(ぴょーん)」
WSM「出来れば呼びたくなかったけどね」
ヒョヨン「まぁそおゆわんと(ガラガラ)」
PKL「わ、けっこうハスキーな声やね」
ヒョヨン「姐さんにゆわれたありまへんな」
PKL「ワタイはコメディエンヌやからええんや。自分、アイドル歌手やないか。大丈夫か、そないなガラガラ声で」
ヒョヨン「モーマンタイ、モーマンタイ。芸をするのに、なんの支障もありまへんわ」
WSM「ほお、で、自分の芸とは?」
ヒョヨン「物マネ、一発ギャグ、ショートコント…いろいろありまっせ。歌うてもええですけど」
少女時代「やめろー! 歌うんじゃねー」
少女時代「恥をさらすなー!」
WSM「おっと、お仲間から凄いブーイングが」
PKL「多分歌が下手なんやろうな」
ヒョヨン「ウチはグループいち上手いっちゅうねん。…そやけど仕方ない、ここは歌は諦めよう」
WSM「ではなにをやりますか?」
ヒョヨン「うーん、物マネで!」
PKL「イロモネアかっ!」
ヒョヨン「じゃ、やりまーす。
  ”誰が一番強いのか言ってみろ!”(ガラガラ)」
WSM「はぁ?」
ヒョヨン「”大仁田は便器に捨てたタバコ。流しても流してもしつこいくらい流れていかない”(ガラガラ)」
WSM「滑舌悪くて聞き取りにくいけど、もしかして天龍源一郎?」
ヒョヨン「正解!」
PKL「プロレスラーのマネばかりやってるんじゃねー!(うきーっ)」
WSM「あ、キレた」
PKL「”キレてないっすよ”
WSM「もおええって」
♪ちゃんちゃん


テヨン「(ずい)いやいや、ちゃんちゃんやないって。正確には”キレてないっすよ”違うから」
WSM「せっかくオチたのに、また」
テヨン「正確には
  ”アナ:長州さん、キレたんですか?”
  ”長州:ああ?”
  ”アナ:キレました?今日は?”
  ”長州:キレちゃいないよ”やから」
PKL「どーでもええーわ!(がおーっ)」






※『桃色リップスティック』…
 ソニ/ユナ組が実際に歌った『桃色リップスティック』は女優のソン・ユナが映画『光復節特赦(ジェイル・ブレーカー)』の中で歌ってヒットさせたもの。
 ドラマの『ピンクのリップスティック』とは関係ない。
 チェ・ジウの愛唱歌としても知られている。
     ソン・ユナ『桃色リップスティック』


※須藤リカ…
     須藤リカ、南こうせつかぐや姫海のトリトン
    あまり知られていないが、放映当初3話くらいまで、これがOP曲だった。


※『月の魂(たま)』…
     レット隊『月の魂(たま)』 
 『∀ガンダム』のOSTで、月から送り込まれた草集団であるレット隊が歌う。草集団だがはっぱ隊じゃないのが味噌。
 上記『海のトリトン』と『∀ガンダム』、共に監督は冨野由悠季。


※正しいキレてないっすよ…