関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第325話 そに散歩(後篇)

    
ナレーション:今日の『そに散歩』は前回の続き。ソニさんとユナさんが江南区の清潭洞を散歩します。


    
てくてく
ユナ「なんか、こうやってひたすら歩いてると、ハ・ジョンウの『577プロジェクト』みたいやな」
ソニ「なんや知らんかったんか。ハ・ジョンウから続編作るゆうて、マジで事務所に打診あったらしいぞ」
ユナ「ウチらが国土大長程(国内一周)を? わー、勘弁してくれや」
ソニ「自分が調子に乗って”今度はウチらと歩きましょう”なんてゆうからや」
ユナ「そやけど、あれはユリねえが…」
ソニ「とにかく。ウチとか自分とか、今レギュラー活動がないんやから迂闊なことゆうたらあかん。
  どんな仕事を廻されるかわからんで」
ユナ「ひゃー」


どっかーん!! ばりばりばりー!
ソニ「おっ?」
ユナ「なんの音や?」
声「コラー貴様(きさん)、寝ぼけたこつば抜かしよっと、終いにゃぼてぐりこかすど」
声「い、いくら怒ってもホンオフェはあかん!」
ユナ「なんやなんや、あっちの方から聞こえるな。おもしろそうやからのぞいてみよう(ててて)」
ソニ「あ、おい…あいつ、また勝手に…」


てってけ
ソニ「(ぴた)ここは…清潭洞役場?」
ユナ「そうや。その役場の前で、ウンジが大暴れしとるんや」
ソニ「ウンジて、さっきアリが出してた?」
ユナ「なんで排泄物が大暴れするねん。食中毒か?
  APinkのチョン・ウンジや。ウンジとソ・イングクにいさんが、人目もはばからずに喧嘩中や」
ソニ「なんだなんだ、婚姻届提出に来たその場で、今更親の面倒をどっちが見るかゆうて揉めてるんか?」
ウンジ「ちょいちょい。あんまし人聞きの悪かこつ言わんでくれんね。人を排泄物扱いしたか思うたら、今度は痴話喧嘩て」
イングク「ワシらはウンジの事務所でデュエット曲の練習してただけやで」
ソニ「あらそお? それがなんで通りで大喧嘩を?」
ウンジ「あんちゃんが”暑かけんコンビニでアイスでん買うか”ゆうけん出て来たとよ。当然おごり思うてサイフなんか置いて来るやろ?
  そぉばってん、今になって割カンやら言い出しよって、いっちょん男らしゅうなかったい」
ユナ「アイスくらいおごってやれよ、ケチ」
イングク「普通のアイスなら喜んでおごっちゃるわい。そやけどウンジの奴ガリガリ君ホンオフェ味がいいて言い張るよって」
ユナ「うげっ」
ウンジ「あれこそ故郷の味たい。ウチゃアイスはそれしか食わんもん」
イングク「おごってやってまで、ウンジ臭い口した女と歌の稽古すんのはやだもんね」
ウンジ「(むきーっ)臭いてなんか? ウチと初キスした時はあげん喜んどったやなかか!」
ユナ「(めんどくさ)もうさっさと婚姻届出してくれば?」
ウンジ「いやばい。ウチとイングクあんちゃんな、そげん仲や違いますけん」
ユナ「隠すな隠すな。『応答せよ1997』の打ち上げで自分らがベタベタしてたの、すっかり報道されとるぞ」
ウンジ「芸能人のくせにそげん三面記事信用すっとね? デマに決まっとろうもん。ウチはイ・ビョンホンさんと結婚するんやから」
ユナ「年の差開きすぎやないか?」
ソニ「そんな問題ちゃうやろ」
ウンジ「ウチほどの演技者にはイングクあんちゃんじゃ役不足。やっぱビョンホンさんクラスじゃなかと」
イングク「えらい言われようやな(とほほ)」
ソニ「そやけどイ・ビョンホンはイ・ミンジョンと熱愛中やぞ」
ウンジ「ほんなこつ?(がーん)」
ソニ「ニュース見てへんのかい」
ウンジ「ドラマで忙しかったから…。ばってん、最近ビョンホンさんを事務所の近くでよお見かけるとばい。あれはウチのこと好きで、ストーカーしとるとじゃなかとね?」
ソニ「アホか、ビョンホンの事務所(BHエンタ)がすぐ通り向こうなんだよ」
ウンジ「な、なんてこった…(よろよろ)」
ユナ「うーむ、女子アイドル界ではルナと並んで性格がいいと評判のウンジもすっかり天狗になってしまったな」
ソニ「APinkも大当たり、初めてのドラマも大絶賛、ウンジのような田舎者にとっては望外の成功や。天狗になるのも仕方あるまい」
ウンジ「失礼かね(むか)。ねえちゃんらに、他人のこと言わるっと?」
ユナ「言えるとも。ウチらこんだけ売れとるのに、誰からも性格悪くなったなんてゆわれてへんからな(えっへん)」
ウンジ「そら元々悪すぎたけんたい(ぷんすか)」
イングク「(ぼそ)ワシ、ウンジは今でも性格ええと思うで」
ウンジ「え…」
イングク「一緒にドラマをやったワシにはよお判る。ウンジは誰よりも気遣いの出来る優しい子や」
ウンジ「あんちゃん、やっぱりウチのこと…」
イングク「ウンジ(ひしっ) ワシが意地張って悪かった」
ウンジ「あんちゃん!(泣)」
ソニ「あほくさ(呆)」
ユナ「自分ら結局、婚姻届出すつもりやろ?」
ウンジ「うんにゃ。仲直りしたからガリガリ君ホンオフェ味を買う」
ソニ「(ずる)やってられまへんわ」


ナレーション:ラブラブのふたりを放っておいて、ふたりはJYPエンターテインメントの事務所にやってきました。
ピンポーン
ソニ「ミンジュちゃん、あーそびーましょ!」
しーん
ソニ「…う〜む、せっかくJYPまで来てみたのに、JOOの奴おらんやないか」
ユナ「ホンマやな。JOOのくせに生意気な」
ソニ「え? (カンペ読む)JOOならこの裏の店にいるらしい? へー、ほな行ってみよ」
ユナ「店ってなんや? ソープランドか?」
ソニ「下ネタはもうやめとき」
てくてく
    
ソニ「こ、ここは『アウラ・ド・グリル』!?」
ユナ「ニコルのおかんの焼き肉店やんか。こんなところにJOOが?」
JOO「(ぷしゅー)いらっしゃーい…て、ソニねえとユナやん」
ソニ「自分、こんなところでバイトしとったんか?」
JOO「まぁ事務所が近くて便利やからね」
ユナ「そやけど、ここはKARAペンのたまり場やろ? 自分みたいな他社のタレントが働いとったらいじめられへんか?」
JOO「大丈夫やて。誰もウチに気づかへんし(笑)」
ソニ「それも悲しい話やな」
JOO「とにかく入って入って。店内にはあのKARAのサインも貼ってあるよ」
ソニ「いらんがな」
ユナ「大体ニコルのおかんて守銭奴やろ? 肉も高いに決まってる」
JOO「それはまぁ、100g44000ウォンぐらいはするね」
ソニ「(ぴゃー)逆立ちしたって出せへんわ、そんな金」
ユナ「待てよ(ぴーん!) …判った、せっかくJOOの顔見に来たんやし、ここはひとつ焼き肉食って行こう」
ソニ「ど、どうしたん、急に?」
ユナ「まぁまぁ、ウチに任せとけって」
JOO「はーい、毎度ありぃ。お二人様ご入店でーす!」


ナレーション:そんな訳でニコルちゃんのお母さんのお店で焼き肉を食べることになったソニさんとユナさん。
       こちらのお肉は冷蔵室でじっくり3週間寝かせた熟成肉。こうすることで余分な水分が抜け、旨みが増すんだそうです。
シャーリー・キム(ニコル母)「まぁまぁ、これはこれは。いつもニコルがお世話になってます」
ソニ「いえ、こちらこそ」
ニコル母「あの少女時代のソニさんとユナさんがいらしてくれるなんて、夢みたいやわ。
  韓国ではKARAがどうあがいても勝てない最強ガールズグループですものね、韓国では。恐れ多いわぁ」
ユナ「ゆうとくけど、タイでもピリピンでもそうでっせ」
ニコル母「そうでしょとも。そやけどタイやピリピンで勝ったからって大した儲けにはならしまへんからね、ほっほっほ」
ソニ「(ひそひそ)よっぽど日本では勝ってるて言いたいらしいな」
ユナ「(ひそひそ)東南アジアの人を敵に回しても怖くないくらい儲かってると見た」
ニコル母「とにかく我が店自慢の熟成肉を食べていってくださいね。タマネギと一緒の食べるのがアウラ流なんですよ」
ソニ「はーい、いただきます(すんぎゅすんぎゅ)」
ユナ「いただきまんもす(ゆんぎゅゆんぎゅ)」
ソニ「うーむ、確かにこれは美味い」
ユナ「100g44000ウォンの価値があるかと言われれば微妙やけど、美味いのは美味い。
  全国のアンチKARAペン全員に食べさせても、半数くらいは”ええんちゃう”言うほどの味やな」
JOO「ブラマヨの吉田か! もっと素直に褒めろや」
ユナ「とにかく堪能した。そんじゃウチら次に場所に散歩行くから」
JOO「はーい。おふたり合わせて23万ウォンになります」
ニコル母「まぁ、えらい召し上がられましたね(ほほほ)」
ソニ「に、23万…(汗)」
ユナ「お母はん、ウチらテレビの取材でっせ。いわばタダで宣伝してあげてるようなもん。ここで請求するのは野暮ってもんでしょう」
ニコル母「野暮で結構ですよ。別にこっちが頼んで来て貰った訳やありまへんしね」
ユナ「う…(これはまずい)」
ソニ「どうする?(まさか、任せておけって、この底の浅い作戦のことやったんか? 使えねぇ奴)」
ユナ「どうするて、ウチは金なんか持ってへんからな」
ソニ「ウソつけ。床下の豆板醤の壺に山ほど貯めてるくせに」
ユナ「わ、なんでそれ知ってるの?」
ソニ「夜な夜な床引っぺがして、笑いながら金数えてたら誰かて気付くわい」
ユナ「し、しまった。…もし1ウォンでもなくなってたらおねえのせいにするからな」
ソニ「はぁ? 何を根拠にそんな」
ユナ「そやかてウチの金の隠し場所を知ってるのは…」
ニコル母「ええから、さっさと払えー!(どかーん!)
ソニ/ユナ「(ぴゃーっ)」


とぼとぼ
ソニ「うう、結局全額払わされた(泣)」
ユナ「今月の食費分、丸々取られたわ。明日からなに食お」
ソニ「路傍の草でも食うとけや、ボケ」
ユナ「そやな、(おっ)ほなとりあえずこの草でも食うてみるか?」
ソニ「わ、マジで? そんな草、食えるの?」
ユナ「これはムラサキカタバミゆうて、ちょっと酸っぱいけど美味いんやで。(ぱくっ)うん、なかなか」
ソニ「…岡本信人かっ」
ユナ「うーむ、”そに散歩”が思わず道草を食うことになってしまいましたね」
ソニ「ちっともうまないて。もうあんたとはやっとられまへんわ(とほほ)」







※577プロジェクト…映画『577プロジェクト』は、ハ・ジョンウ主演のリアルドキュメンタリー。
 ことの発端は2011年5月26日に行われた第47回百想芸術大賞授賞式において、映画部門最優秀男優賞のプレゼンターであり候補者としても壇上に上がった俳優ハ・ジョンウが、「昨年に引き続きもう一度受賞したら、トロフィーを持って国土大長程に出る」とうっかり誓いを立てたことによる。彼が受賞者となったことによって、マジで徒歩による国土一周旅行が行われることになり、嫌がる女優コン・ヒョジンを巻き込んでのドタバタ珍道中が繰り広げられた。
 その一部始終を描いたのが笑って泣いて感動出来るドキュメンタリー映画『577プロジェクト』である。577はハ・ジョンウが歩いたキロ数。
 2012年8月20日、『577プロジェクト』のメディアデーが行われ、ハ・ジョンウは「続編を作るなら次はテティソと歩きたい。SMは許可をくれるだろうか」と述べ、笑いを誘った。
 さらに24日のVIP試写会に少女時代のユリとユナが参加し、「機会があれば、ぜひテティソではなく私たちと行きましょう」と、愛嬌ある公約を掲げて会場をほのぼのとさせた。
    
    


※釜山言葉…かつては広島弁でしたが、最近は博多弁です。
 こうなると済州言葉は沖縄弁で表現するしかないっす。
 ウンジは普段からあまり標準語が得意じゃないらしい。
 一方テヨンはソウル出身で通るほど流暢な標準語を喋ると言われている。


イ・ビョンホン…言わずと知れた韓流トップスターのひとり。
 かつては青春スターのイメージが強かったが、今ではもう40を超えたし、映画『悪魔を見た』ではあのチェ・ミンシクと堂々と演技対決を繰り広げるなど、韓国を代表する実力派俳優として認められている。
 2012年春に女優イ・ミンジョンと熱愛が囁かれ、これを否定していたが、結局8月19日になって認めた。
 ファンを欺いていたことになるので、直筆のメッセージで半分謝罪のメッセージを発表したのだが、折しもキム・グァンス代表やT−araの直筆謝罪文と時期が重なり、全面的に謝罪文みたいな雰囲気になってしまった(笑)。
 BHエンタはイ・ビョンホン個人の事務所で”Be Happy”の頭文字をとったもの。
     イ・ビョンホンのメッセージ
 

アウラ・ド・グリル…Aura The Grill。
 シャーリー・キムのレッド・キッチンに続く2番目の店だが、庶民的なラーメン屋だったレッド・キッチンよりずいぶん高級志向になっている。
 彼女が一端を担いだKARA騒ぎとの関連性は不明。DSPEではなくJYPEの真裏にあるので、JYPへの移籍を画策していたのかも(適当)。