関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第546話 スマホリターン

がちゃ
ユリ「はよーん」
少女時代「うぃーっす!」
ユリ「(なぁなぁ)西部地裁の前通ってきたら、ものすごい数のマスコミが取り巻いてたけど、なんかあったん?」
クッキーマン「チョ・ヒョナ女史の公判が始まるんや」
ユリ「ヒョナが? ついに見せちゃあかんとこまで露出して逮捕されたか」
ユナ「キム・ヒョナぢゃねーよ。元大韓航空副社長のおばはんや」
ソニ「ナッツリターン事件て聞いたことないか?」
ユリ「あー、CAのナッツの出し方が気に入らんゆうて、離陸直前の飛行機を引きかえさせた事件か」
クッキーマン「そうや。チョ・ヒョナ女史は昨年暮れに、航空保安法違反などの罪で逮捕されとる」
ソニ「で、今日がその初公判て訳」
ユリ「なるほどー。そやけど、それがなんでこないな大騒ぎになるの?」
クッキーマン「大統領が財閥の弱体化に乗り出しとるからや。
  チョ・ヒョナ女史への批判は、そのまま財閥全体への批判につながる。
  世論を味方に付けた今が、財閥偏重の経済構造に大鉈を振るうええチャンスなんや。
  それだけに今回のこの裁判、判決の行方が大いに注目されとる訳や」
ユリ「へー、ほー、ふーん」
クッキーマン「…(理解出来てないな)」
テヨン「ウチは副社長の気持ちがよお判る」
ヒョヨン「お、庶民のくせに財閥を支持する気か?」
テヨン「そおやないけど、飛行機乗ってすぐナッツ出されたら誰かてキレるやろ」
ティパニ「(かくん)それは自分がナッツアレルギーやからや、ボケ」
テヨン「おやぁ?」
クッキーマン「そやけど機内でのマナーは気をつけんとあかんで。逃げ場はないし、みんなから注視されるし、誤魔化しようがないからな」
スヨン「ああっ!」
ソニ「どないした?」
スヨン「テヨンが金浦で飛行機止めた事件、あれとかやばいんやないか?」 ※第525話参照
ユナ「そ、そうやな。迷惑度ならナッツリターンとほぼ同じ程度や」
ヒョヨン「まさにスマホリターン事件」
ユリ「逮捕されるんちゃうか?」
テヨン「アホな。あれから何ヶ月たったと思うとるんや」
ティパニ「そやけど、時効にはまだだいぶあるやろ」
ヒョヨン「ウチら芸能人は、なんかあったら財閥以上に叩かれる運命やからな」
ソニ「そうやで。芸能兵士制度廃止を見ても判る通り、今は芸能人に厳しい時代や」
ユナ「時間をかけて容疑を固めてるんや。ほんで容疑が確定次第逮捕に来るで!」
スヨン「ひーっ! シカに続いてテヨンまでおらんよおなったら、少女時代はもお終わりや」
クッキーマン「確かに。あとに残ったのは出涸らしみたいなメンボばかり」
ヒョヨン「だれが出涸らしじゃ、失礼な」
ソニ「そやけどココマが抜けたらウチらはGLAMのようになるしかないなぁ」
ユリ「抜けた奴が犯罪者なのもGLAMと一緒」
テヨン「人聞き悪いって」
スヨン「完璧な一枚岩と思われてた少女時代が、こうも脆いなんて。まるで高橋ジョージ・三船美香夫妻のようや(シクシク)」
ヒョヨン「すかさず時事ネタぶっこんで来たな(笑)」
がちゃ
男「(ぬぅ)すんまへん、ここSMエンタテインメントでっか?」
クッキーマン「そうでっけど? おたくさんは?」
男「あたしゃ江南署のものでして」
ソニ「け、刑事や(どひゃー) ホンマに来た!」
刑事「えーとキム…」
ティパニ「キ、キム・テヨンはこいつです(ぐいぐい)」
テヨン「押すなって。やめろやぁ」
ティパニ「大人しくお縄にかかれ。抵抗しても心証悪うするだけやで」
刑事「キム・ヨンミンさんに脱税の疑いで逮捕状が出てるんですけど」
クッキーマン「社長かぁ(がっくり)」
テヨン「当たり前じゃ、ボケ」
ユナ「なーんだ」
スヨン「とにかくテヨンやなくてよかった(安堵)」
ソニ「よかねーわ」





※ナッツリターン事件…大韓航空ナッツ回航事件とも。
 2014年12月5日、アメリカ合衆国ジョン・F・ケネディ国際空港に於いて、仁川国際空港へ向け離陸のため滑走路に移動を始めていた大韓航空機内で発生した。
 ファーストクラスに乗客として乗っていたチョ・ヒョナ同社副社長が、CAがマーカダミアナッツを皿に移さず袋のまま出したことに腹を立て、サービスマニュアルを確認させるも、これがマニュアルどおりであったことからさらに逆ギレし、機長に命じて飛行機を搭乗ゲートへ戻させ、サービス担当者を機から降ろして出発した。およそ20分の遅延であったという。
 この事件はマスコミの格好の餌として大きく報道され(ナッツには「いかれてる」と言う意味もある)、国際問題にまで発展。
 航空法50条1項によれば、航空機の乗務員に対する指揮・監督は「機長」が行わねばならないが、チョ・ヒョナ副社長がそれを無視したのは越権行為ではないかと違法性を指摘されたり、これまでも問題になっていたさまざまな財閥による企業の私物化体質の象徴としても連日話題になった。
 同副社長は12月9日に辞意を表明したが騒ぎは収まらなかった。
 国交部の調べに対し、関係者や同乗客に偽証を要請したことも明るみになり、12月30日ソウル西部地検はチョ・ヒョナを航空保安法違反と強要などの疑いで逮捕した。
 公判は2015年1月19日に始まっている。


※芸能兵士制度廃止…すでに世間で人気のある芸能人男子が入隊した場合、申請すれば国防広報支援隊の<芸能兵士>になることができる制度が1996年に導入された。
 これは軍の利益と同時に隊内での規則維持、いじめ防止などの役割があったと思われるが、一方で「芸能人だけ特別扱い」と言う声もあった。
 実際最近は、歌手のピが公務で外出中に恋人の女優キム・テヒとデートしたことや、SE7ENが地方公演後にほかの芸能兵士と風俗店に出入りしていたことが発覚したりして問題となった。
 これを受けて、国防省は同制度を廃止すると2013年7月に発表した。
 当たり前だが、これは当然として芸能人に受け入れられ、不満を表明する者はいなかった。


高橋ジョージ・三船美香夫妻…日本の芸能界一のおしどり夫婦といわれ、テレビや雑誌を通してつねに仲睦まじい姿を見せてきた同夫妻だが、2015年1月17日に別々に会見を行い、三船側から高橋側に対し離婚訴訟を起こしていることが明らかになった。
 理由は収入格差や夫のモラルハラスメントと言われているが、詳細はまだよく判っていない。


※脱税の疑い…2014年はSME苦難の年と言われているが、この脱税疑惑もそのひとつ。
 2014年3月20日、SMEが数百億ウォンもの脱税容疑をかけられていると報道された。
 それによると、同社が有名な歌手の名前で香港など租税回避処にペーパーカンパニーを作り、米国や日本などの海外公演での収益を韓国内に申告せず、ペーパーカンパニーに隠すという方式で数百億ウォンの税金を脱税した疑いがあり、国税庁の高強度な特別税務調査を受けていると報道した。
 これに対してSM側は公式報道資料を通じて「SMの域外脱税などの関連内容は事実無根」としながら「2009年に次いで、税務調査を受けているのは事実。ただし定期の通常調査である」と述べた。
 この結果は6月下旬にSME側に違法性がないことが明らかとなり、容疑は晴らされた。
 一方日本の現地法人である(株)SMEジャパンで発生した売上の外国納付税額の控除限度差による法人税追加納付などを理由に、102億ウォンの法人税を追加で納付することになった。
 追徴金はきちんと払われ、SMEは「この件については国税庁が見逃していたのでこちらから指摘した」と自慢げに語っている(笑)。
 本編では刑事が来ているが、脱税の疑いならやはり国税庁の人間が来るだろうな。