関西ソニョシデ学園

過去に生きるK-Popのブログ

第671話 あの夏

ティパニ「♪あの夏 この夏 日が暮れる〜 日が暮れる〜
ソヒョン「♪今来たこの経歴(みち) 帰りゃんせ〜
スヨン「やめれ、縁起でもない!(うきーっ)」
ティパニ「おや? 新曲ってこんな歌やなかったっけ?」
スヨン「ちゃうわ、ボケ!」 ←作詞担当
ユナ「そやけど、今まで9年間よお頑張って来たな、ウチら(しみじみ)」
ヒョヨン「うむ。9年間トップを守ったまま、ずっと全力で走ってきた」
ソニ「しかし、もお必死でトップを守ることもあるまい」
ユリ「ご苦労やった、少女時代。お疲れさまと自分にゆうてやりたい」
スヨン「なんじゃなんじゃ、その慰労会みたいなセリフは」
ソヒョン「そやかて、女友達ゆう強力な後継者が現れた訳やから、トップの座は若い子に譲って老兵は去りゆくのみ」
ユリ「やっとこれからは、縁側で猫でも抱くように、ダラダラと過ごせるんじゃ」
ソニ「ほーじゃほーじゃ」
スヨン「パボ野郎! これから前人未到の10年目。まだまだ伝説を作り続けるんや」
ティパニ「そんなことゆうたって、今のウチらでヨーチンに勝てるか?」
ソヒョン「そおそお。おねえなんかTwiceにも負けたのに」
ティパニ「思い出させんなよぉ(しくしく)」
ユリ「あの時にはTwiceが最強かと思うたけど、カムバックしたヨーチンはもっと強かったもんなぁ。昨日で音楽番組10冠やってよ」
ソニ「出せば必ず売れる…最盛期の頃のウチらのよおやけど、そのペースが全然早い」
ヒョヨン「オリエンタルラジオ8.6秒バズーカー並みにすぐ売れたし、『今日から俺は』が少女グループで初めてストリーミング再生1億回を超えたそうや」
ティパニ「きっとウチらの記録も次々と更新されていくんやろなぁ(さめざめ)」
ソヒョン「まぁ記録ちゅうもんは所詮抜かれる運命。ウチらは立派にひと時代を築いたで。胸を張って坂を下って行こう」
ユリ「うむ。そおやな」
テヨン「やめんか、辛気臭い!(どーん)」
ヒョヨン「おお、運命に抗い続ける強欲な女がここにおった」
スヨン「テ、テングさま(平伏)、皆やる気をなくしてけしからんのです。なんかゆうてやってくだせぇ」
テヨン「うむ、話は聞いておった。貴様ら、少女時代よりヨーチンが上やなどと、何を根拠にほざくのじゃ」
ティパニ「聞いとったなら判るやろう。売れるのがものすごく早いんや。公式カフェの会員数3万人突破も少女グループ最速やし」
ヒョヨン「『週刊アイドル』で2倍速どころか4倍速ダンスも踊れるし」
ユナ「デビュー後IUより早くコケ芸を披露したし」
ソニ「それはちょっと違う気がするなぁ」
ソヒョン「とにかくいろいろと早いんや」
テヨン「そんなことでヲタヲタするんやない! ウチらかて4倍速ダンス、踊る気になったら踊れるで」
ユリ「その代わり、1週間は筋肉痛やろうけどな」
テヨン「…(まぁ確かに)。ほなストリーミング再生1億回に絡めて、王貞治の話をしてやろう」
ユナ「は?」
テヨン「あの世界の王選手の最高年棒は引退した1980年の8160万円。なんと1億円に達していないんや。初めて1億の大台を突破したのは落合博満で1986年のこととゆわれておる(1億3000万円)」
ソニ「話が見えないんですけどー」
テヨン「黙って聞けや。
 その後1億円超の年棒は一流選手の証となり、今では“二刀流”大谷翔平がプロ3年目で大台に乗っておるとのこと。
 ほな、落合選手や大友選手や最近の一流選手は、みな王選手より優れておるのか? 否や! いまだに王選手のホームラン記録を塗り替えるどころか脅かす者すらおらんのや」
ヒョヨン「そらそーでしょーなー」
テヨン「つまり、王選手と今の選手の年棒の違いは、実力の差ではなく時代の差。社会経済的な理由によるものとゆえる。
 同じように、少女時代より先にヨーチンのストリーミング再生が先に1億回を突破したのは、やはり時代の要請によるものやろう」
ユリ「どおゆうこと?」
ソニ「多分“今の時代に『Gee』が出てれば、『今日から俺は』より早く再生1億回を超えたはずや”とゆいたいのでは?」
ユリ「あー(なるほど)」
テヨン「判りにくかったか? ならもっと卑近な例で説明してやろう。
 F1レーサーのアイルトン・セナの生涯獲得ポイントは614ポイント、これはミハエル・シューマッハの1566ポイントより1000ポイント近く少ない。では、セナはシューマッハの3分の1程度の速さしかなかったのか? 否や! いまだにセナは歴代最高のドライバーと言われ続けておるのである」
ソヒョン「出た! おねえ得意の、とにかくF1を例にあげて煙に巻く戦法や(ひゃー)」
テヨン「その要因はセナの時代とシューマッハの時代のポイント制にある。これを詳しく解説してみよう」


…(2時間経過)


テヨン「という訳で、現在の最高ポイント獲得者はルイス・ハミルトンの2084ポイントなのやが、これをもってハミルトンが歴代最高とはゆえないのである。
 そこで話は韓国歌謡界に戻るのであるが」
ユナ「やっとかよ(うんざり)」
テヨン「ウチらがデビューした2007年当時は男アイドル全盛期。少女アイドルグループは冬の時代やった。女の子グループゆうだけで売れへんレッテルが貼られてたくらいや。
 そんな中、ウチらは苦労しながらも逆境を覆し男アイドルに負けない人気を獲得していった。社会現象すら巻き起こした」
ヒョヨン「先に人気出たのはWondor Girlsやけどな」
テヨン「世間はウチらをこう呼んだ…“逆境ナイン”と!」
ティパニ「うそつけ」
テヨン「2009年にはミューバンで9週連続、つまり2か月連続1位ちゅう偉業を成し遂げた。
 デビューからそこに至るまで多少の時間が必要やったことは、当時の時代背景を鑑みれば仕方ないことやったと思う。
 また、音楽番組そのものも今より少なく、『人気歌謡』に至ってはランキング形式ですらなかった。1週間で簡単に5冠獲れる今とは違うのである!」
ソヒョン「いや、簡単には5冠獲れんやろ」
テヨン「しかるにヨーチンは、デビュー曲では『タマンセ』を丸パクリし、ウチらが開拓した少女アイドル市場に乗っかってすぐ売れ、CDなんか出さなくとも音源売り上げだけで有利な点数計算で楽々と1位になっておる!
 まるでロングブレスダイエット法で痩せるみたいに楽々とや!」
ヒョヨン「あれでホンマに痩せたゆう奴、聞いたことないで」
テヨン「その結果世間は、ヨーチンがストリーミング再生で少女グループ初の1億回再生を超えたとうそぶいておる。
 それで連中は少女時代を超えたとゆえるのか!? 断じて否である!」
ソニ「ゆわんとするところは大体判りやした。結局ウチらは魅力の点でヨーチンに負けてない。時代が違うだけやとおっしゃりたいんですな」
テヨン「そのとおりである」
ユナ「つまり歳ってことですな」
テヨン「そのとおりである」
ヒョヨン「あっち18歳、こっちゃアラサーやもんなぁ」
テヨン「そのとおりである」
ユリ「年齢競争では完全に負けとゆえるのでは?」
ティパニ「ほなやっぱ引退やな」
テヨン「そのとおりである」
スヨン「アホか! ええ加減にしなさい!」
♪ちゃんちゃん





※タイトルと中身は一切関係ありません


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