群馬県みなかみ町を訪れて感じた3つの問い

日帰りで群馬県みなかみ町に訪れました。11月中旬ですが、標高が少し高いところに行くと寒くてダウンを羽織ってしまいました。
今回の日帰りの旅は、今年の夏に2度、ヨガクラスを開催する場所を提供してもらっている友人のアテンドで、みなかみで活動されている方々にお会いしてきました。それぞれお持ちのテーマや携わっているなど、色々とお話を伺うことができました。ありがとうございました。
お話を聞く際、個人的に持っていたキーワードは「観光から暮らし」と「複数拠点での暮らし」でした。このキーワードを念頭に置きながら、お話の中で出てきたと思われる問い(活動されている方々が向き合っているのかもしれない問い)を3つほど。

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豊かな暮らしとは何か?

お会いしていただいた方々がみなかみに住まわれている理由は人の縁もあるでしょうし、仕事のタイミングもあったと思います。でも、はずせない理由のひとつが「その土地の魅力に惹かれたこと」だと思います。その理由からは、自然に囲まれた場所に住むことを選ぶという意志を感じます。その意志からは「豊かな暮らしとは何か?」という問いがあるし、その問いを抱きながら、前に進み続けている道の途中なのだなとお話を聞かせていただき、想像しました。

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地域内外のコミュニティ(生態系)を育てるには?

全国の地方は都市部よりも先に人口の減少や経済的な停滞という現象に直面しました。そして、その対策として、企業・公共事業の誘致、観光客増加の施策をより強化したところもあるかもしれません。一方、経済成長を前提とした、昔ながらの産業主導(製造業や観光業)による経済活性化や人口増加/集客では、直面している様々な課題を解決することが難しい。そんな今、改めて、いかに地域外からの人も含めた持続可能なコミュニティを育てていくか?という問いに真剣に向き合っておられると感じました。

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地域のアイデンティティ、ビジョンは何か?

お会いしていただいた方々は、活動の場所を“選んだ”方々でもあるため、地域について、大きな熱を持って語っていただけました。そして、同じみなかみという場所を色々なテーマ、切り口から話していただいた一方で、印象的だったのは、「色々と対話を続けていると実は同じことを語っていることに気付くかもしれない。そこに地域のアイデンティティであり、ビジョンがあるのではないか」という言葉でした。それが、コミュニティを育てていく大切な第一歩にも繋がっている問いのひとつなのかもしれません。

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このような問いは、みなかみ町はもちろん、全国、世界中にあるコミュニティで問われていることだと想像します。これからの働き方、暮らし方を探っていく上で、強く関係する問いだと感じました。

突然の訪問にも関わらず、長い時間色々とお話をさせていただいてありがとうございました。

※こちらに書いたことは私の個人的な感想であります。