エディージャパンの変革骨子

(以下の文章のソースはほとんどがヤフーニュースかNHK番組。事実誤認もあるかもしれない)
Rugby World cup 2015 in England
Result - Japan team

3勝1敗 予選グループ3位で敗退
9/19(土)×南アフリカ 32−34 日本○
9/23(水)○スコットランド 45−10 日本×
10/3(土)×サモア 5−26 日本○
10/12(月)×アメリカ 18−28 日本○

エディージャパンは日本ラグビーを変革した

日本ラグビーはワールドカップで過去1勝しかしておらず、敗戦の中には強豪に100点以上を取られたものもあった。
エディーがHCに就任して以降、日本代表チームは高い目標、明確なチームコンセプト(ジャパンウェイ)、これまでにない科学的なアプローチやハードワークでチームづくりをしてきた。
世界の前評判では、ワールドカップでの勝利は期待されていなかった。ましてや、南アフリカに勝利することなど、日本代表チームを除き、南アフリカチームも含めて、想像しているものはいなかった。
そんな日本代表チームが当初の目標であるベスト8に進出することはかなわなかったが、予選リーグで3勝を挙げることに成功した。
日本中は騒ぎになり、代表チーム、日本ラグビーへの注目度、期待値が跳ね上がった。

(当時)エディー就任時、日本代表チームが直面していた問題/解決すべき課題

(省略)

エディー改革の骨子(想像)

今回のラグビーワールドカップは日本ラグビーの変革がなされた証明となった。
この変革を成し遂げるのに必要だったものは何か、「1.強力なリーダーシップの発揮」「2.明確な目標とコンセプトの設定」「3.タスク設計とリソースの確保」「4.愚直なタスク遂行」という点から見てみる。(ヤフーニュースなどで書かれていたことのまとめと想像)

1.強力なリーダーシップの発揮
リーダーはもちろん、エディーHC。オーストラリア、南アフリカ代表チームのコーチを務め、実績は十分。日本での指導経験があり、日系ハーフであり、妻も日本人。日本への理解も高い。
能力として、ビジョナリーでリアリストという目線を兼ね備え、目標達成に対するコミットメントが素晴らしかったと思われる。
コミットメントの高さに対するエピソードとしては、平均睡眠時間は4時間程度、父の死があっても、祖国には帰らずに日本で仕事を続けたそうだ。リーダーが一番、この仕事/目標達成に対して、執着していたのかもしれない。

2.明確な全体目標とコンセプト

  • 日本代表の目標:ワールドカップベスト8という目標
  • コンセプト:日本人の強み(愚直なハードワークをやり切る力)を生かす「ジャパンウェイ」


3.タスク設計とリソースの確保
代表チーム全体のマネジメント:コンセプトは代表チーム育成に全ての英知/リソースを結集

  • 所属チームとの折衝を通し、代表の練習時間を大きく確保する
  • 代表スタッフの組成(バックオフィス、コーチ陣)
  • エディの人脈に基づく親善試合組み
  • 予算の確保(大きくは合宿費用、トレーニング機材等に係る予算/スポンサーまわり)


チームメンバーマネジメント:コンセプトは戦う集団へ主体性の発揮/競争継続

  • リーダーの育成(リーチマイケル、広瀬、五郎丸、、)
  • チームコンセプト上、絶対に外せないポジションの優秀選手の確保
  • 外国人と純日本人の融合/若手と古株の融合
  • 評価制度


レーニングマネジメント:コンセプトは科学的にめいいっぱい追い込む

  • 専門コーチの招聘による最新のラグビー知見導入、科学的アプローチ/テクノロジーの活用
  • 1日の長時間練習


ゲームマネジメント:コンセプトは連続性の徹底でゲームをつくり、後半勝負で勝ち切る

  • 戦略/戦術(連続攻撃の継続、ダブルタックル、スクラム強化、五郎丸のキック)
  • メンバー選択(先発・途中交代)


4.愚直なタスク遂行

  • HCを先頭に愚直にリーダーシップを発揮し、先頭に立ちタスクの実行を積み重ねてきた
  • PDCA管理/常に目標と現状を照らし合わせた愚直な進捗管理
  • 改革に対する反作用への対応

2019年までにやるべきこと

新しいステージに入った日本ラグビー界が直面する課題とやるべきことはなんだろう。

ヨガの練習を再開した

2014年の正月のサッカーで尾骨をけがして、本格的なヨガの練習ができていなかった。思うようにカラダが動かせず、原因もよくわからない悶々としていた状態が続いた中、同じ年の9月に友人の整体師に診てもらったことがきっかけで、けがは回復し始めた。そして、12月から本格的な練習ができるようになった。先生、本当にありがとう。

ヨガの練習を再開してから4ヶ月目に入った。けがをしたことによって、カラダの使い方について新たな気づきを得た。それは、不思議なことに、それまでの延長線上ではないポーズの深まりにも繋がったと思う。もちろん仕事が忙しくて、思うように練習ができないこともあるけれど、それでも毎日の練習に満足している。

京都の友だちと街について話してきた

11月末にぎりぎり紅葉に間に合うタイミングで、妻と京都に遊びに行ってきました。南禅寺清水寺高台寺の他、嵐山まで足を伸ばし、祇王寺大覚寺に行ってまいりました。ランチは湯豆腐、夕食も京都の和食屋に行くことができ、京都を満喫。
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「やまのは」で友人とご夫婦と
ただ、それと同じくらい(ほんとは一番)今回の旅で楽しみだったのは、京都の友人に会うこと。その友人は自由大学の「島で暮らす」で出会いました。
今回、京都に行く際に、彼に誰か面白い人(京都コミュニティの話を聞かせてもらえる人!)に会わせてと自分勝手なお願いをして、左京区でカフェを経営するご夫婦に彼の紹介で会って話すことができました。

お邪魔したカフェ「やまのは」

左京区、京大キャンパスのすぐ近くにできたカフェ「やまのは」は、3階建のビル1棟を借りて、1階はバー(現在建築中)、2階は散髪屋(ひとり席で、おくさまが髪を切られるそう)、3階はカフェ(ご夫婦が丁寧においしいコーヒーを淹れてくれます)という不思議な空間。もとは事務所だったビルを今年の10月に借りて、仲間の協力を得て、内装をリノベーション。完全に素敵な空間に生まれ変わったそうです。(変わっていました)

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クリエイティブシティとしての京都

ご夫婦とは初対面に関わらず、聞きたい話、話したい話の応酬で、完全に興奮してしまいました。今年、新たに自分のテーマになった「都市論」。これに加えて、直前に跡部さんのブログ記事を読んでいたものだから、「クリエイティブシティとしての京都」についての話へ。
気になったキーワードをメモを改めて見つめると、これからの街は「人との対話が生まれやすい」ことが、大切な要素のひとつなのかなと感じました。

大学(学生)、移住者の街

大学が多くあり(特に左京区)、街の雰囲気に寄せられて自然と全国から人が集まる街。旅行者として訪れる人、移住してしまう人、様々です。色々な人が行き来する街には、色々な刺激が生まれるのかもしれません。

自転車文化

街中の距離を測るのに「自転車で●●分」。友人は、自転車で30分は遠いから、こっちに引っ越してきなよと誘われて、左京に引っ越したそうです。車や電車ではなく、歩きや自転車による移動が基本、偶然の会話や集まりが生まれやすいのかも。

カフェとパン屋

京都の町にはカフェとパン屋が多いそうです。勝手な推測ですが、その二つによって対話とものづくりの精神が根付いているのでしょうか。飛躍してますけど、そうあって欲しい気がする。

自然が近い

盆地の都市である京都は、緑豊かな山々に囲まれ、また、加茂川の川辺は街で暮らす人々の憩いの場で、散歩道、飲みの帰りの寄り道にも使われるそう。

自分の町に誇りを持つひとたち

1200年前に都があったこともあり、店構えからしてプライドを感じさせる店舗、凛とした料理を提供してくれた店主、京都のことを楽しそうに語る友人たち、「京都」を自分たちがつくっている、そんな自覚を感じました。

様々な観点から、特に「人との対話が生まれやすい」ように見受けられる京都は人々のクリエイティビティが保たれている街なのかもしれませんね。(ホント、カフェで少し話しただけですが)

(参考)

大企業との生態系

跡部さんのブログにもあった、「大企業」との生態系。京都と言えば、任天堂、京セラ、島津製作所などが思いつきますが、それらが京都という街に与える影響は、話を聞く限り分かりませんでした。

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カフェ「かぜのね」の前で

ちなみに、ご夫婦に紹介してもらったカフェ「かぜのね」にも、二日目に伺い、色々な話を伺ってきました。
今回の旅で、人に会いに京都に行きたいと思うようになりました。ありがとうございました。

群馬県みなかみ町を訪れて感じた3つの問い

日帰りで群馬県みなかみ町に訪れました。11月中旬ですが、標高が少し高いところに行くと寒くてダウンを羽織ってしまいました。
今回の日帰りの旅は、今年の夏に2度、ヨガクラスを開催する場所を提供してもらっている友人のアテンドで、みなかみで活動されている方々にお会いしてきました。それぞれお持ちのテーマや携わっているなど、色々とお話を伺うことができました。ありがとうございました。
お話を聞く際、個人的に持っていたキーワードは「観光から暮らし」と「複数拠点での暮らし」でした。このキーワードを念頭に置きながら、お話の中で出てきたと思われる問い(活動されている方々が向き合っているのかもしれない問い)を3つほど。

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豊かな暮らしとは何か?

お会いしていただいた方々がみなかみに住まわれている理由は人の縁もあるでしょうし、仕事のタイミングもあったと思います。でも、はずせない理由のひとつが「その土地の魅力に惹かれたこと」だと思います。その理由からは、自然に囲まれた場所に住むことを選ぶという意志を感じます。その意志からは「豊かな暮らしとは何か?」という問いがあるし、その問いを抱きながら、前に進み続けている道の途中なのだなとお話を聞かせていただき、想像しました。

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地域内外のコミュニティ(生態系)を育てるには?

全国の地方は都市部よりも先に人口の減少や経済的な停滞という現象に直面しました。そして、その対策として、企業・公共事業の誘致、観光客増加の施策をより強化したところもあるかもしれません。一方、経済成長を前提とした、昔ながらの産業主導(製造業や観光業)による経済活性化や人口増加/集客では、直面している様々な課題を解決することが難しい。そんな今、改めて、いかに地域外からの人も含めた持続可能なコミュニティを育てていくか?という問いに真剣に向き合っておられると感じました。

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地域のアイデンティティ、ビジョンは何か?

お会いしていただいた方々は、活動の場所を“選んだ”方々でもあるため、地域について、大きな熱を持って語っていただけました。そして、同じみなかみという場所を色々なテーマ、切り口から話していただいた一方で、印象的だったのは、「色々と対話を続けていると実は同じことを語っていることに気付くかもしれない。そこに地域のアイデンティティであり、ビジョンがあるのではないか」という言葉でした。それが、コミュニティを育てていく大切な第一歩にも繋がっている問いのひとつなのかもしれません。

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このような問いは、みなかみ町はもちろん、全国、世界中にあるコミュニティで問われていることだと想像します。これからの働き方、暮らし方を探っていく上で、強く関係する問いだと感じました。

突然の訪問にも関わらず、長い時間色々とお話をさせていただいてありがとうございました。

※こちらに書いたことは私の個人的な感想であります。

広島県の大崎上島で「島にある未来」を見てきた

今年の9月に自由大学で受講した『島で暮らす』の拡大版ということで、教授の森ルイさんが移住している大崎上島にキュレーターと他の受講生とともに総勢7人で1泊2日で行ってきました。授業で聞いた話を目の当たりにし、色々と話をし、気付きを得ることができました。

島にある未来

実際に大崎上島に1泊し、短い時間ながら感じたことを「島にある未来」という視点でいくつか。

物々交換(Do it yourself)

ルイさんが運営しているカフェ(アンテナショップ)で他の参加者の方々とお茶をしていると、近所のおじさまが、今日取れたというミカンやレモン、イノシシの肉をおすそ分けしてくれました。また、ルイさんはカフェ運営や店舗・シェアハウスのリノベーションを行う際、WWOOFのシステムを使い、受け入れた人の滞在費を無料とする一方、彼らの力を借りて仕事を進めているそうです。ルイさんは結果としてお金を介さない方法(DIYと言うこともできるかもしれません)を一部選択して、プロジェクトを進めています。

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ルイさんのお宅(築80年の古民家)

複数のコミュニティ

ルイさんの活動を横目に見ていると、彼女は複数のコミュニティに属し、運営しながら、自身のプロジェクトを進めています。具体的には、大きく「島」「東京」「WWOOF」でしょう。この複数のコミュニティに属している人たちは、それぞれの目的、思惑は違うかもしれませんが、ルイさん、またはルイさんのプロジェクトを介して、出会い、色々な話をしたり、ときに協働したりする中で、自身が過ごす時間や自身の属するコミュニティが豊かになることを感じます。事実、店に訪れたおじさまやWWOOFで来ていたクリスと参加者を交えて色々と話し、島を訪れた経験の厚さが増しました。

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アンテナショップ内のカフェでぼたん鍋

プロジェクトのリードと参加

リノベーションしている築100年と言われている古民家をみんなで見学しました。そのとき「誰が実際の作業をしているのか?」と尋ねると、「私(ルイさん)とWWOOF。」そして、「WWOOFを受け入れたとき、まず、何が得意なのかを聞く。」とルイさん。物々交換、スキル交換や複数のコミュニティを横断して活動をするというこれからの働き方、暮らし方を想像したとき、ルイさんの言葉から、メンバーのインセンティブ、スキルを勘案し、参加経験をデザインすることや、一方、プロジェクトに参加するときは自分自身、何が得意なのかに自覚的になることの大切さを想像しました。

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築100年ほどと言われている古民家の中

参加者との対話

今回の大崎上島ツアーに参加すると、自然と「働き方」「暮らし方」についてや、「自分自身のテーマ」について話が出てきます。温泉に入りながら、ぼたん鍋をつつきながら、そして、寝る前に枕を並べながら、そんな話をオープンに対話することができることも、こういった旅のだいご味のひとつでしょう。個人的にもみんなの話を聞かせてもらったり、自分自身の話ができたりととても楽しい時間を過ごすことができました。

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ルイさんの古民家で朝にヨガクラスを開きました。

これから、様々な働き方や暮らし方を自分、自分たちでつくっていく時代になると夢想したとき、大崎上島という島にある未来から色々なヒントを得ることができるかもしれないと感じた旅でした。ありがとうございました。

石川県の旅(ものづくりに思いを馳せた徒然メモ)

最近、日本ではものが売れないと言われている。売れている企業はあるかもしれないが、耐久消費財(電化製品、家具、自動車/自転車、家等)は、消費が一巡したとか、3.11以降の価値観の変化とか、インターネットの発達とかで、ものが売れなくなる要因はたくさんありそうな気がする。

義理の父母の還暦祝いということで石川県は加賀屋に宿泊し、輪島も訪れた。加賀友禅九谷焼、輪島塗を見てきた。パティシエの辻口博啓氏の美術館も訪れた。最近、絵を本格的に学んでみたいと思っていることもあるのかもしれないが、改めて(人生で初めて)「ものづくり」に思いを馳せた。

義理の母が語る加賀友禅の制作方法、九谷焼きの凛とした輪郭、モダンな色使い。とてもきれいだった。
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輪島では63人の職人が11ヶ月かけてつくった20数メートルの見事な輪島塗のパネルがあった。ある輪島塗商曰く、輪島塗は完全分業制で、たまたま目の前にあった器は最低7人の職人が関わっているという。そして、各職人は組織だって器を制作しているのかと尋ねるとそういう訳ではないそうだ。プロジェクトごとのネットワーク型の働き方なのだろうか。また、ある輪島塗店の店番をしていた女の子は漆塗りを学ぶ2年コースの2年目だそうだ。伝統的な職人技術はある師匠から直々に学ぶものかと思っていたら、学校があるのかと意外だった。

輪島の朝市通りという目抜き通りには日曜というのに、人通りが少なく、輪島塗の店も思ったより少なかった。全盛期に比べれば、生産量も落ちているし、担い手も少なくなっているのだろうか。正確なところは分からないけど。

一方、DIYの機運やそれを取り囲む環境が変わり、ものづくりがドンドン身近になっている。ものは売れなくなっているのに、ものをつくりたい人はドンドン増えている気がする。「もの」そのものより、「もの」との関わり方や、「もの」を通しての繋がりに、ぼくらは今、切実な何かを感じているのだろうか。

「これからのお金」について

リーマンショック、3.11以降、行き過ぎた資本主義について、どうなの一体?と考えるようになった。また、インターネットなどのテクノロジーの発達や、企業貨幣(ポイント)の発行などで、貨幣を介さなくても、色んなものを交換できるようになった。それに伴い、貨幣の価値は低下しおり、これからは貨幣経済ではなく、評価経済、贈与経済だという言葉も耳にする。

色々な取り組み、サービスも生まれている。社会的投資、ソーシャルレンディング(ARUN、campfire等)などの新たな投資や資金調達の方法。または、paypalのような資金決済の方法の変化。さらには、貨幣を介さない物々交換、もしくは、ください/あげるの物を直接受け渡しするサービス(リブリスなど)などだろうか。

お金が衰退している(もしくは変化している)なんてことは歴史的にみても結構大変なことなんじゃないかと。だとすれば、「これからのお金」見つめれば、これからの何かが見えてくるのではないかと考えております。

(あまりに壮大なテーマだから、自分には手がおえない可能性がありますが)

【参考記事】