このブログやめます

もともと筆無精なのに9月からわけあって別のブログを始めたので、こっちはやめることにしました。今後はここに書いていたようなことも新ブログで書くことにします。 いままで読んでくれた方々、ありがとうございました。もし宜しければ、引き続き新ブログで…

アートブックフェア

先日、THE TOKYO ART BOOK FAIRというのに行ってきた。予算がないので何も買うまいと思っていたのに、写真と印刷が奇麗で前から欲しいと思っていた『CHAMBER of CURIOSITIES』(上田義彦、赤々舎)が少し安く出ていたので、我慢できず買ってしまった。サンプ…

嘉瑞工房twitterクイズ

絶滅寸前の活版印刷だけど、最近関連本の出版が続いている。そんななか、欧文の活版印刷で有名な嘉瑞工房の高岡昌生さんによる欧文書体「twitterクイズ」が始まった。 新装版『欧文活字』(高岡重蔵、烏有書林)についている栞(昌生氏が活版印刷)で使用し…

風の歌を聴きながら

長らく戴きっぱなしで不義理をしていたので、本の紹介を。 東瀬戸サダエ著『風の歌を聴きながら』は、以前紹介した『シナプスの笑い』のラグーナ出版が昨年11月に出版した単行本で、45年前に統合失調症を発症し、22年間にわたる病棟生活をおくった著者の「自…

安吾忌2010

今年も安吾忌に出席し,終電が終わったあとお開きになったので,とりあえず御茶ノ水の事務所に。暇なので更新してみる。 例によって安吾忌の詳細については坂口安吾デジタルミュージアムかさいとうさんのブログでどうぞ。 今年のゲストは桐生出身のフラメン…

本厄

久しく更新してなかったのでとりあえず。 ここのところ忙しかった仕事一つは今月で終わったが、昨年末から別の仕事二つが止まったまま。良くも悪くも前に進まないのが一番ストレスがたまる。 今年は本厄。厄払いしてくるか。

ぶら下げ2

『谷川俊太郎詩集』(思潮社)読んでたらこんなのがあった。 1965年3月の第2刷で印刷(活版)は宝印刷。この行にある全角アキ2つを二分四分にして行末を揃えたいところだけど、たぶん文字の横の並びを優先したんだろう。それとも調整が面倒だったのかな。前…

ぶら下げ

初めてBL(Boys Love)を読んだ。『お仕事ください!』(音理雄、もえぎ文庫・学習研究社)という小説で、元やくざの若頭だった印刷会社の社長と、気の弱い新入り営業マンとの恋愛話だった。印刷会社といってもオフではなく活版。有名な活版印刷所がモデルら…

1Q84タワー

今日(5/28)、三省堂書店の神保町本店に行ったら、出入り口付近は村上春樹の新刊『1Q84』だらけだった。右を見ても左を見ても大量の平積み。既刊の単行本もずらっと並んでいるから、さながら大々的な村上春樹フェアといったところ。さすが凄い人気だな〜と…

忌野清志郎死去

合掌。

世界卓球2009

卓球の世界選手権が横浜で開かれている。日本人選手もけっこう活躍しているので、毎日のように見てしまう。今日の男子シングルス4回戦、松平健太選手と北京五輪金メダリストの馬琳選手の試合は、もう少しで大金星だったのに、惜しい! あと残っている日本選…

美しい日本語ってなんだろう

あのトンデモ本を読んでから、私にとっての美しい日本語ってなんだろう、ってことを考えた。懐かしい紀州弁はひとまず措くとして、文学作品でまず思い浮かんだのが宮沢賢治の「やまなし」。小学校の教科書で読んだときにはわからなかったけど、物心ついてか…

『日本語が亡びるとき』を読んでみた

こないだ(2/13)一応読んどこうかと思ったので、『おやじがき』(内澤旬子、にんげん出版)と『紙魚のたわごと』(庄司浅水、朝日新聞社)をはさみ、『日本語が亡びるとき』(水村美苗、筑摩書房)を読んでみた。 で、やっと読み終えようかというところで安…

安吾忌2009

2月17日。今年も安吾忌に行ってきた。会場は神田の如水会館。詳細については坂口安吾デジタルミュージアムにレポートが載ると思うのでそちらでどうぞ。なので、ここでは2次会の話を少々。の前に一つだけ、恒例のカルトクイズでは念願の原稿用紙を頂いた! 20…

日本語は亡びるのか?

先週『ユリイカ』2月号の表紙に「特集*日本語は亡びるのか?」という文字を見つけて思わず手にとった。私の知らぬ間に第三次世界大戦でも始まったのかと思ったのだ。なんか大変なことが書かれているのでは!と思い、さっそく買って読んでみたんだけど、最近…

迷惑Hコメント

最近「パイ擦りの為のオッパイに至高の一品は此処にアリ。」みたいな迷惑Hコメントが毎日のように書き込まれるようになった。なぜだかわからんが最新の日記ではなくて1/14の「宮澤賢治全集やっと完結か」にだけコメントがつく。ひとまず対策として日付を1/15…

「雰」が気になる

最近になって初めて『すべてがFになる』(森博嗣、講談社文庫)を読んだ。で、すっかりはまり、とりあえず犀川創平&西之園萌絵のS&Mシリーズ10冊はひと通り読み終えた。んなアホな、というような強引なトリックもあったけど、謎解きどうこうより森作品の雰…

宮澤賢治全集やっと完結か

『【新】校本 宮澤賢治全集』がこの3月でやっと完結するらしい。最初に定期予約した書店はつぶれ、別の書店に行ったらバイト君に「そんな本ありません」と言われ、3軒目の書店はちゃんと対応してくれたので予約票(賢治全集と安吾全集が仲良く並んでいる)は…

全部いい

もっと戦争をしゃぶってやればよかったな。もっとへとへとになるまで戦争にからみついてやればよかったな。血へどを吐いて、くたばってもよかったんだ。もっと、しゃぶって、からみついて──すると、もう、戦争は、可愛いい小さな肢体になっていた。 やっぱ安…

安吾を求めて

ブックストア談(文教堂)幕張店、ル・ミライ幕張(未来屋書店)、すばる書店ビビットスクエア南船橋店、TSUTAYA神谷町駅前店、ブックファースト城山ガーデン店、未来屋書店津田沼店、宮脇書店稲毛長沼原店。 たまたま立ち寄った店も含め、近所を中心にこん…

岩波文庫に安吾

とうとう坂口安吾が岩波文庫に入った。『堕落論・日本文化私観 他22篇』ということで、中身はエッセイや評論中心。全集未収録が2作品(「武者ぶるい論」「インチキ文学ボクメツ雑談」)あるとのことだし、記念に買っとこうかな。でも、残念ながら小説が入っ…

まっくら、奇妙にしずか

先週茶房高円寺書林で買った『まっくら、奇妙にしずか』(アイナール・トゥルコウスキィ/鈴木仁子訳、河出書房新社)という絵本を読んだ。たった1本のシャープペンシルで、400本の芯を消費して3年かけて描いたという細密画がとてもきれいだった。印刷・製版…

誰にも読まれなかった本

『だれも買わない本は、だれかが買わなきゃならないんだ』(都築響一、晶文社)という本を読んだあと、つづけて『人の読まない本を読む』(山下武、本の友社)という本も読んでみた。で、思ったのは、今までに誰にも読まれなかった本というのはあるんだろう…

おめでとう!山本昌200勝!

200勝を祈願し、山本昌フィギュアを神棚に飾ってからはや2ヶ月。とうとうその日がやってきた。 山本昌選手、おめでとう!おめでとう!おめでとう! 昌さんが初勝利をあげた年、私はちょうど名古屋で浪人していた。私と同い年ながら新人王を取るほどの活躍を…

可読性ほぼ0%

これまでで最も読むのに苦労した本の一つが『探偵綺譚三騙』(倉田啓明、龜鳴屋)だった。 『稚兒殺し 倉田啓明譎作集』特装版の別冊で、この別冊のためにフンパツして特装版を買ったのだが、濃い赤色の紙に墨インキで印刷されているためコントラストが悪く…

ブログ通信簿

ブログ通信簿というものをやってみた。結果は以下の通り。 私はブログ年齢15歳で「一般生徒タイプ」、今後は漫画原作者を目指せ、とのこと。いっちょ目指してみるか。

河童伝承大事典と八咫烏

東京国際ブックフェアに行ってきた。でもあんまり時間がなかったのでざっと回っただけ。買ったのも『河童伝承大事典』(和田寛、岩田書院)というどでかい本1冊のみ。A4判上製で780ページもある。高い本なので2割引はありがたい。私の田舎、和歌山の話がいっ…

ケータイ小説をケータイで読んでみた

ケータイ小説はもういいか、と思っていたんだけど、試しにケータイを使って『恋空』を読んでみたところ(といっても、ほんの30ページほどだが)、紙本ではあんなに違和感があった文章も、ケータイではけっこうすんなりと読めることに驚いた。ちょうど下から…

ケータイ小説の設計図を読むことは旅をすること

『ケータイ小説は文学か』(石原千秋、ちくまプリマー新書)という本を読んでみた。実話テイストのケータイ小説に「リアリティー」はないが、「リアル」はある。本物ではないフィクションにリアリティー(本物らしさ・現実らしさ)を感じさせることが「作者…

『恋空』をじっくり読む7 ラスト

※かなりストーリーについて触れるので、これから『恋空』を読もうと思っている人は、下の文章は読まない方がいいです(最初は→『恋空』をじっくり読む1)。 いよいよ「最終章 恋空 koizora」。 さて、年が明け、成人式を終えた美嘉は着物を着たままヒロの待…