各校の傾向を見るために合格伸び率で評価してみます。
- (合格率)=(合格数)÷(卒業生数)
- (合格伸び率)=(2011年度合格率)÷(2010年度合格率)
- ただし、2011年度の合格数は暫定値
- ○男子校、●女子校、◎共学校
伸び率 | 東京私立 | 埼玉公立 | 埼玉私立 |
---|---|---|---|
95%-99% | ○開成(95.6) | ||
80%-94% | ●桜蔭(86.2) | ○浦和(80.0) | |
71%-79% | ○巣鴨(71.4) | ◎大宮(71.7) | |
64%-70% | ◎市立浦和(64.5) | ||
52%-63% | ○武蔵(52.4) | ●川越女子(61.6) | ◎開智(52.9) |
51%-51% | ●浦和一女(51.0) | ○城北埼玉(51.0) | |
49%-50% | ○海城(49.0) | ◎栄東(50.8) | |
39%-48% | ●豊島岡(47.9) | ○熊谷(39.1) | |
34%-38% | ○城北(35.3) | ○川越東(34.9) | |
33%-33% | ◎西武文理(33.2) | ||
27%-32% | ○春日部(27.1) | ◎大宮開成(28.7) | |
00%-27% | ○本郷(-) | ○川越(24.3) | ●浦和明星(-) |
参考 | (◎西)(120.8) | (◎日比谷)(39.1) |
一般的に、中堅進学校の場合、中央大の実績が伸びるということは好ましいことですが、難関進学校の場合、事情は複雑です。まず、埼玉私立はすべて中堅進学校に該当するので、伸び率に比例して勢いがあるとみてよいでしょう。また、埼玉公立は上位層は厚いですが、平均レベルは中堅進学校なみなので、中央大の実績が伸びている学校は好ましい状況にあります。
ただ、開成と桜蔭は事情が複雑です。開成と桜蔭は上位3割が東大合格圏になりますが、合格圏内の生徒で、東大以外を志望するとすれば、医学部です。次に、東大志望者が併願するとすれば、すべての学部で、早大か慶大が併願候補です。中央大は医学部がありませんので、受験機会の可能性があるのは法学部です。仮に、その他の学部の受験機会が増えているのなら、東大合格圏外の生徒が増えている可能性もあり、好ましくない状況です。