グループ合同選抜12年史 - 導入 1985年-1996年

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※この記事は2月15日に書いています。

 そろそろ主要大学の合格発表も始まります。本当は新年に向こう5年間の進学校予測もしたかったのですが、資料を整理している最中に2月も半ばを過ぎてしまいました。もうすぐ2015年のデータも更新されるので、近未来の進学校予測よりも過去を振り返る連載を始めたいと思います。
 学校群15年史*1の連載に続いて、グループ合同選抜12年史を扱います。グループ合同選抜制度の下で都立高校に入学した生徒は1985年から1996年までに大学受験を向かえ12年間続きます。
 このブログをはじめてから少しずつ資料を集めてきましたが、首都圏ではこの期間は1名合格校まで把握できています。上位校だけでなく、全体を網羅した分析も可能になりました。
 この期間の特徴は何と言っても中学受験の大衆化です。学校群時代は都立衰退といわれてもまだまだ中学受験は一部の層に限られていました。中学受験の大衆化はグループ合同選抜時代に始まり、途中、景気による中学受験人気の波に高低はあるものの今にまで引き継がれています。
 どのように現在の勢力図が形成されたかを振り返ってみます。