※この記事は6月15日に書いています。
さて、今回の記事は、前回と一転して、旧帝大二桁合格校の割合が低い下位10県を紹介します。ここで誤解のなきよう、これらの県に優秀層が少ないわけでなく、旧帝大と別の志望傾向があると考えられるからです。
位 | 都道府県 | 2010年人口 | 校数 | 百万人当たり |
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30 | 東京都 | 1316万人 | 23校 | 1.30校 |
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38 | 徳島県 | 79万人 | 1校 | 1.27校 |
39 | 熊本県 | 182万人 | 2校 | 1.10校 |
40 | 千葉県 | 622万人 | 6校 | 0.96校 |
41 | 長野県 | 215万人 | 2校 | 0.93校 |
42 | 埼玉県 | 719万人 | 6校 | 0.83校 |
43 | 神奈川県 | 905万人 | 6校 | 0.66校 |
44 | 山梨県 | 86万人 | 0校 | 0.00校 |
44 | 鳥取県 | 59万人 | 0校 | 0.00校 |
44 | 高知県 | 76万人 | 0校 | 0.00校 |
44 | 沖縄県 | 139万人 | 0校 | 0.00校 |
まず、旧帝大二桁合格校がない県が4県あります。山梨県、鳥取県、高知県、沖縄県です。そのうち沖縄を除く3県は、人口数が少なくて、県内で安定して旧帝大二桁合格校が確保できない県です。沖縄県は地理的制約から、他の県とは異なる志望傾向を持っているようです。
この表で気になるのが、千葉県40位、埼玉県42位、神奈川県43位です。人口数に比べて圧倒的に旧帝大二桁合格校が少ないのです。これらの県は東京都に優秀層が集中しているという指摘もありますが、東京都自体も30位で、首都圏全体で旧帝大二桁合格校への間口が広いとはいえません。
首都圏では、旧帝大以外に別の大学を優秀層が志望しているということになります。次回から、その動向を調べていきます。