J2第37節


プレーオフ圏内を目指しての大きな山場でした。


わたしが冒険に出る前、まだ森の小屋にいた頃からわたしの日常をこうして見ていてくれる仲間には、サッカーに興味のある人は少ないかもしれません。いや、ほとんどいないかな。そして、わたしがこんなにサッカーの話をするようになったことを意外な気持ちで見ているかもしれないですね。わたし自身、サッカーの話ばかりをするようになったのは、なんとなく不思議な気持ちです。


今日、大きな山場がありました。今まで観戦記録を兼ねての試合結果などは報告してきたけれど、サッカーについての説明は特にしてこなかったので、これを機に、サッカーに興味のないみんなに、ここでちょっと説明をすることにします。ほとんど知識ゼロだった頃のわたしに照準を合わせて。


日本には「Jリーグ」というプロサッカーリーグがあります。JリーグはJ1(全18チーム)、J2(全22チーム)、J3(全12チーム)、という3つのカテゴリーに分かれていて、わたしの応援している「モンテディオ山形」は、J2のカテゴリーに属しています。

それぞれのカテゴリー内で1年通して試合をやって「勝ち点」で年間の順位を競います。


勝利すると、勝ち点3
引き分けると、勝ち点1
負けると、勝ち点0


というように「トータルの得点(ゴール)数」を競うわけではなくて、「勝った試合の数」を競います。だから 5-1 で勝っても、1-0 で 勝っても、もらえる点数は「3」。この「勝ち点」を一番多く獲得したチームが優勝です。(勝ち点が同点の場合に、得点数と失点数が関係してきます。)


ここで大事なことをいいます。


J2のチームは、J1への「昇格」を目指しています。


年間通して戦った結果を受けて、J2リーグの上位3チームが、J1への昇格を果すことができます。そしてJ1リーグの下位3チームが、J2へと「降格」してきます。なので、J1 と J2 では毎年3チームの入替えが生じているのです。J1のチームはなんとしても降格はしたくないし、J2のチームはどうにかして昇格したいのです。


J2リーグ所属、モンテディオ山形も、J1への昇格を目指して戦っています。昇格するためには、


J2のリーグ戦で優勝するか、
準優勝するか、
あるいは「プレーオフで勝ち残るか」です。


プレーオフで勝ち残る」とは。


リーグ戦の結果、3位〜6位だったチームで、リーグ戦終了後にトーナメント方式の試合をするのです。
3位と6位、4位と5位 のチームで試合をして、それぞれの勝者でまた試合をして、勝ったチームがJ1昇格の切符を手にします。つまり、J2リーグ戦での1位と2位はそのまま「自動昇格」して、3位〜6位のどこかもう1チームが、翌年J1へ上がれるのです。


36節(Jリーグでは試合数を「節」で表します)を終えた時点での順位表がこちらです。(写真は上位だけ。J2リーグは全22チームあります。水戸ホーリーホックのHPから拝借しました。)



全42試合中、36試合やって、勝ち点89という数字の湘南ベルマーレが、すでに優勝を決めました。この時点で残り6試合なので、モンテディオ山形の自動昇格(2位以内)はほぼなくなりました(残り6試合をモンテディオ山形が全勝して、松本山雅FCが全敗しないといけないので)。しかしプレーオフに進出できる6位のファジアーノ岡山までとの勝ち点差は「2」。1試合でひっくり返せる数字です。


先日「天皇杯」でベスト4に進出した、という報告をしました。「天皇杯」というのは、ここまで書いてきたリーグ戦とは関係のない試合です。天皇杯の試合でどういう結果を残そうが、リーグ戦の数字にはまったく影響がありません。天皇杯天皇杯、リーグ戦はリーグ戦です。ただ、天皇杯は勝ち抜き戦なので、負けたらそこで終わりだけど、勝てばまた次の試合があります。リーグ戦の合間を縫うようにして、試合をするのです。つまり、体力的に大変になるのです。ちなみにJリーグの試合は基本的に週1のペースで行われるのですが、それが天皇杯をはさむことで、3日後には試合、となったりします。プロのサッカー選手にとって、3日というのはコンディションを回復するのに十分な時間ではない、ようです。


モンテディオ山形は10月11日にリーグ戦を戦って、15日に天皇杯を戦って、そして今日、中3日でリーグ戦、ファジアーノ岡山との試合でした。


ファジアーノ岡山


上の順位表に載っています。6位のチームです。勝ち点差が「2」と書いたチームです。1試合でひっくり返せると書いた、そのチームです。そして、過去に5回対戦したことがあるのですが、全敗している相手です。引き分けもなくて、全部負けている。その内のひとつは岡山まで応援しに行って、負けて、すごく悔しい思いをした試合だったことを、今もよく覚えています。そういう相手です。その岡山に今日勝てば、順位が入れ替わります。


チームにとってはもちろんだけど、わたしの気持ちとしても山場だったのです。


その山場を、モンテディオ山形は乗り越えました。



1−4 で、見事勝利。うれしー。



あのときの、あの悔しい気持ちが、ようやく報われました。信じて、よかった。よかった!!
そして、今節を終えての順位表がこちら。(JリーグのHPより拝借)




6位、今期初のプレーオフ圏内入りです。でもまだあと5試合あります。上位も目指せるけど、下に落ちるのも簡単です。(写真には載っていませんが、9位以下も混戦なのです。)一戦一戦、気持ちをこめて応援します。


追伸 もし今日勝ったら、この長い説明を書こうと思っていました。書けてよかった。