noce di cocco


noce di cocco は、ノーチェ・ディ・コッコ とよんで、ココナッツの意味です。
ピアチェーレの仲間はみんなイタリア語で呼んでいるので、今日ご紹介の仲間もノーチェディコッコ君と呼びたいところですが、ちょっと長いよね?ココナッツ君でいいか、とも思うのだけど、でもやっぱりノーチェディコッコ君にします。


ノーチェディコッコ君です。


ノーチェディコッコ君はとても柔らかな物腰の人で、仕事中のどんな場面でも自分本位になることがなく、相手への配慮を忘れません。動線が重なったら、まず相手を通してから。なにかを置きたい場所に誰かがいて置けなくても、声をかけることなく、その人の用事が終わるまで待っています。飲食店での仕事はどこでもそうだと思うけれど、みんながそれぞれに一分一秒を争って、それよりもこっちが先!と思って(ときに押し通して)やっていたりするので、ノーチェディコッコ君のような人は貴重な存在です。休憩中の何気ない会話の中ででもノーチェディコッコ君は相手の話に丁寧に耳を傾けて、その人に対しての批判を口にするようなことはありません。いつも柔らかく、言葉を返してきます。


ところで。


先日、ドコモショップに行った話を書きました。もしやと心配された人もいるかもしれませんが、携帯電話を買い換えたわけではありません。買い換えたわけではないということで、余計に心配された人もいるかもしれませんが、どうぞご心配なく。わたしの携帯電話は今でも、みんがよく知っているあの子。そう、シフォンちゃんです。F700i、今年10年目のシフォンちゃんです。今もシフォンちゃんは元気ハツラツです。そのシフォンちゃんで今日もルンルン気分、わたしはメールの確認をしていました。ところを、ノーチェディコッコ君がたまたま横にいて、見ていました。わたしはノーチェディコッコ君が隣にいるなーと思っていたけれど、別にそれだけで、何も気にしていませんでした。それからシフォンちゃんをバックにしまって、部屋を出て行こうとしたら、うしろから、唐突に、ノーチェディコッコ君が言いました。



「大丈夫です。そういう携帯、まだありますよ。」




は?




いったいぜんたい、なんのなぐさめですか!!というより、なんでなぐさめたんですか!!




もうノーチェディコッコ君が物を置けなくて困っていても、どいてあげません。