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2017-05-19 印刷雑誌(含印刷世界・第二次〃)大阪印刷界(含日本印刷界)リスト

近代日本語活字史というのを産業史的な視点から眺めていく際、『印刷雑誌』(後継誌である『印刷世界』や第二次『印刷雑誌』を含む)や『大阪印刷界』(後継誌である『日本印刷界』を含む)といった業界誌に掲載された活字広告が役立つ場合がある。

例えば「秀英体」の要石と言うべき最初の「秀英四号」活字は何時ごろ作られたのかというようなことを知りたい時、国会図書館デジタルコレクションで実用例を丹念に追い続けるというような手があり、仮名は明治27年初めに「秀英体」スタイルのものに切り替わったと知れるのだけれども、『印刷雑誌』五巻十一号(明治28年12月)掲載の製文堂「改正四号」広告の記述によって明治28年末に至って「今般四号も悉皆改良完結」したということ、つまり漢字等も含む四号活字セットが新しいスタイルのものに切り替わったことが判る。

そのような調査の基礎資料となる業界紙誌なのだけれど、通しで全部持っているところは無く、例えば戦前の『印刷雑誌』・『印刷世界』・第二次『印刷雑誌』を通覧するには国会図書館と印刷図書館の双方を頼る必要があり、またイレギュラーな巻号表期のため「××年ごろの事柄を調べたい」と考えた時にどういう所蔵期間があてにできるかということの把握が難しかったりする。

そんなわけで、だいぶ以前から、印刷雑誌系と大阪印刷界系の業界誌について、どこにどの号があるのかを一覧できるリストを作りたいと思っていた。

印刷雑誌(含印刷世界・第二次印刷雑誌)所蔵館リスト 印刷雑誌(含印刷世界・第二次印刷雑誌)所蔵館リストを含むブックマーク

刊行年印刷雑誌 ※印刷世界※印刷世界※第二次※第二次
および後継誌NDLデジコレ印刷図書館明治新聞雑誌文庫宮城県図書館東北大関西大
1891明241巻2号〜11号1巻2号〜11号
1892明251巻12号〜2巻11号1巻12号〜2巻11号
1893明262巻12号〜3巻11号2巻12号〜3巻11号
1894明273巻12号〜4巻11号3巻12号〜4巻11号
1895明284巻12号〜5巻11号4巻12号〜5巻11号
1896明295巻12号〜6巻11号5巻12号〜6巻11号
1897明306巻12号〜7巻11号6巻12号〜7巻11号
1898明317巻12号〜8巻11号7巻12号〜8巻11号
1899明328巻12号〜9巻11号8巻12号〜9巻11号
1900明339巻12号〜10巻11号9巻12号〜10巻11号
1901明3410巻12号〜11巻11号10巻12号〜11巻4号、6〜11号
1902明3512巻1号〜12号12巻1号〜12号
1903明3613巻1号〜12号13巻1〜4号、6〜11号
1904明3714巻1号〜12号14巻1号〜12号
1905明3815巻1号〜12号15巻1号〜12号
1906明3916巻1号〜12号16巻1号〜12号
1907明4017巻〜
1908明4118巻〜
1909明4219巻〜19巻6号〜11号
1910明43/1巻 1巻1〜2号、4〜5号
1911明442巻/3巻 2巻1、3〜4号
1912明454巻/5巻
1913大26巻/7巻
1914大38巻 8巻
1915大49巻
1916大510巻 10巻
1917大611巻
1918大712巻1〜4号/1巻1号〜
1919大82巻
1920大93巻
1921大104巻
1922大115巻 5巻1、6〜10、12号
1923大126巻 6巻1〜11号6巻8〜12号
1924大137巻 7巻1〜12号7巻1〜3、9〜12号
1925大148巻 8巻1〜3、6、9〜11号8巻1〜12号
1926大159巻 9巻1〜2、6〜11号9巻1〜12号
1927昭210巻 10巻1〜11号10巻1〜8、10〜12号
1928昭311巻 11巻1〜10号11巻1〜12号
1929昭412巻1号〜12号12巻1号〜12号 12巻1〜12号
1930昭513巻1号〜12号13巻1号〜12号 13巻1〜12号
1931昭614巻2号〜12号14巻2号〜12号 14巻2〜6、8〜12号
1932昭715巻1号〜12号15巻1号〜12号 15巻1〜12号
1933昭816巻1号〜12号16巻1号〜12号 16巻1〜12号
1934昭917巻1号〜12号17巻1号〜12号 17巻1〜12号
1935昭1018巻1号〜12号18巻1号〜12号 18巻1〜12号
1936昭1119巻1号〜12号19巻1号〜12号 19巻1〜12号
1937昭1220巻1号〜12号20巻1号〜12号 20巻1〜12号
1938昭1321巻1号〜12号21巻1号〜12号 21巻1〜12号
1939昭1422巻1号〜12号22巻1号〜12号 22巻1、3〜7、9〜11号
1940昭1523巻1号〜12号23巻1〜9号 23巻1〜12号
1941昭1624巻1号〜12号24巻1、4〜12号 24巻1〜12号
1942昭1725巻1号〜12号25巻1〜10、12号
1943昭1826巻26巻1〜11号
1944昭1927巻27巻1〜11号
1945昭20

印刷図書館が空欄のままになっているけれど、『印刷世界』は基本的に全て持っていた筈で、第一次『印刷雑誌』の後半部分は持っていた筈。「筈」というのは、ウェブで検索可能になっていないので手元のメモを検証できないため。国会図書館で欠けている11巻54号と13巻5号は印刷図書館でも欠本だったように記憶しているが、どちらか一方または両方所蔵有りかもしれない。

東大明治新聞雑誌文庫、宮城県立図書館、東北大学附属図書館、関西大学附属図書館以外にも、戦前の『印刷雑誌』(含後継誌)を断片的に持っている機関はあるが、まとまった数量を持っているところは無いように思われる。

国会図書館所蔵資料は全号デジタル化が済んでおり、図書館送信資料としてアクセスすることができる。

大阪印刷界(含日本印刷界)所蔵館リスト 大阪印刷界(含日本印刷界)所蔵館リストを含むブックマーク

刊行年大阪印刷界 ※48号から日本印刷界
および後継誌NDLデジコレコロンビア印刷図書館東大総合大阪府立
1909明421〜2号 2号
1910明433〜14号 4〜14号
1911明4415〜26号 15、17〜26号
1912明4527〜38号 27〜29、33〜35、37号
1913大239〜47/48〜50号 39〜40、42〜47号/48〜50号 39〜50号
1914大351〜62号60〜62号51〜62号 59〜62号
1915大463〜74号63〜74号63〜74号 63〜74号
1916大575〜86号75〜86号75〜86号 75〜86号
1917大687〜98号87〜98号87〜98号 87〜98号
1918大799〜110号99〜110号99〜109号 99〜110号
1919大8111〜122号111〜117号112〜117号 111〜118、120〜122号
1920大9123〜134号 123〜131、133号 123〜134号
1921大10135〜146号 135〜146号
1922大11147〜158号 147〜148、150、153〜158号
1923大12159〜170号 159〜162、164〜170号
1924大13171〜182号 171〜177、179〜182号 171〜182号
1925大14183号〜 183〜189、192号
1926大15

印刷図書館が空欄になっているけれど、そもそも所蔵があるのかないのか、実は未確認。

コロンビア大学の所蔵巻号について、ウェブOPACの記載では36号も持っていることになっているようだが、Googleブックス化された際に36号が欠号と判明しているように思われるため、欠号扱いとした。

国会図書館所蔵資料は全号デジタル化が済んでおり、図書館送信資料としてアクセスすることができる。コロンビア大学図書館所蔵の(Googleブックス)デジタル化資料を、何らかの形でNDLデジコレ図書館送信資料化することはできないものだろうか。