2007-07-22 あるヨギの自叙伝 パラマハンサ・ヨガナンダ
■[本の紹介]あるヨギの自叙伝 パラマハンサ・ヨガナンダ 
どのサイトを見てもよい書評ばかりなのですが、そもそもこの本読みきる時点でその世界観に共感しているといえるのではないかというくらいの厚さの本です。なので、今回の本の感想は、この人物もしくはこの本の存在を知っていたり、聞いたことがある人だけにしか読みきれない内容になります。
よく知らないけど、なんか聞いたことあるかも。興味アリ!という人には、素晴らしい要約サイトを見つけたのでご紹介します。
★spiritual bookstore BOOK CLUB KAIの「人物」P・ヨガナンダのページ
本屋さんのサイト。これをきっかけに知りましたけれども、素晴らしいポリシーをもった本屋さんです。
この本は道場の先輩から借りました。ずっとこの本の存在を知ってはいたのですが、「わたしには、まだ理解できないのではないか」と、なんとなくなんですがそんな気がしていて読まずにいたのですが、ここ2年でヨガについていろいろと考えたり「ヨーガ根本教典」(第二編が「解説ヨーガ・スートラ」)を読んだりして、「そろそろ、読んでみようかな」と思い、貸していただきました。現在はその続編を読んでいます。
ちなみに、うちこの師匠の師匠にあたる人が、「パラマハンサ・ヨガナンダ」の末弟ビシュヌさんです。
本の内容に触れる前に、まず賛辞を贈りたいのが、この本の出版について。うちこは仕事柄、日本語の間違いをつい見つけてしまう「アナログ校正ツール」が読むときに搭載されているのですが、この本はこれだけの内容にも関わらずそのような点で「ああ、もったいない」という間違いがありませんでした。
IT系の書籍は特に、後半になると誤字脱字が多く「最後あわてて着地しようとしたんだなこの本」なんて思うことがよくあるのですが、この本は非常に丁寧に、何度も校正されて出版されたものであることがわかります。
内容にももちろん感銘を受けたのですが、最後に近づくにつれ、出版に関わっている人々の熱意が伝わってきました。
この本は、「SRF日本委員が翻訳」とあります。
英語がわかる人にはどう読み取れる内容なのか(英語がわかる人ならではの「気づき」があると思うので)わかりませんが、この人々にまず感謝の気持ちを伝えたくなりました。
SRFとは、「Self-Realization Fellowship」のことです。★公式サイト(英語)
この本はパラマハンサ・ヨガナンダ(1893-1952)というヨギのお話。50章くらいあり、幼少の頃から彼がアメリカでその教えを説くようになり、死にいたるまでの長いお話です。各章ごとが完結されたお話になっているので、読みにくい内容ではありません。ときにユーモアも感じられる内容も多くあります。
特に、幼少から大学を卒業するまでのところは微笑ましく読めるお話(お友達が試験のヤマを当ててくれて、ことごとく試験にパスしますこの人)で、その後、ヨギとしての心の修行が本格的になっていきます。そしてその頃には、すっかりその世界に引き込まれてしまう人がほとんどではないかと思います。
引用や解説にも、ためになる内容が盛りだくさんです。キリスト教、ヒンドゥー教、各国の哲学、科学発明の引用解説が多く、キリスト教の引用が多いですが、基本的には特定の宗教観にとらわれず真理を追究する姿勢で構成されています。
そして、彼の学びの人生にはルーサー・バーバンク、マハトマ・ガンジーほかさまざまな偉人との出会いがあり、読みすすめるうちに、彼の自伝を通して科学史、世界史を学ぶことになります。
冒頭に、「この書を アメリカの聖者 故ルーサー・バーバンクに献げる」とありますので、ルーサー・バーバンクとヨガナンダが接触する章について、引用して紹介します。
ちなみに、ルーサー・バーバンクという人は、「世界の発明家というと、誰でもアメリカのエジソンとバーバンクの名をあげていた。一方は電気機械の発明家、もう一方は農作物や植物の発明家である。」とほかのサイトで紹介のあるとおり、世界的に有名な「トゲなしサボテン」の作者です。
第38章 ルーサー・バーバンク(ばらの中の聖者) より
「植物の品種改良の秘訣は、科学的知識を別にすれば、それは愛です」バーバンクは、私といっしょにサンタローザにある彼の植物園の中を歩きながら、この含蓄ある言葉を語ってくれた。二人は食用サボテンの前で立ち止まった。
「私は、とげのないサボテンをつくる実験の最中、しばしばサボテンに向かって、愛の念波を注ぎながら話しかけたものです」彼はつづけた「『ここには、お前のこわがるようなものは何もないよ』私はよくこう言ってやりました『だから、とげなど生やして身を守る必要はないのだ。わたしがお前を守ってやるからね』と。すると、この有益な砂漠の植物は、しだいにとげのない状態に変化していったのです」
この本を読むまでルーサー・バーバンクという人を知りませんでした。この本にはこのような偉人との多くのエピソードが綴られており、ひとことでは語りつくせない内容ばかりなのです。この日記を書くようになってから、本を読みながら感銘を受けたページをいつもメモするようにしていたのですが、この本はもう3章目くらいでメモすることを放棄しました。すばらしい学びの章ばかりなのです。
今後このお話に触れた人や、このお話の近くに触れた人の役に立てたらいいな、と思い、再度ざっと見直して登場人物をメモすることにしました。
・ヨガナンダの家族
・ヨガナンダの師とその師、高弟
・ラリヒ・マハサヤの高弟、弟子、家族として登場する人物
・そのほかヨガナンダが訪問したり、そこで聞いた話、引用に出てくる人物
に分けて記載します。
なかには、ギリシャ人からは「カラノス」と呼ばれる、アレキサンダーが師としたヨギの話もあり、非常に広範囲にわたって歴史上の人物に触れる内容です。「え?この人ってヨガの人だったの?」というような発見もあるかもしれません。
多くの呼び名がある人は、それも一緒に記載しておきました。理解できなかったところ、ざっと見直すだけでは追えなかったディテールはそのままわかった範囲・内容でメモしました。
■ヨガナンダの家族(父母のほか、ヨガナンダは男四人、女四人のうち上から四番目の次男)
ヨガナンダの本名:ムクンダ・ラール・ゴーシュ
1914年にスワミ僧団入籍で「ヨガナンダ」となり
1935年に師のスリ・ユクテスワより「パラマハンサ」の称号をもらった
父:バカバティ・チャラン・ゴーシュ
母:ギャナ・プラバ・ゴーシュ
兄:アナンタ
姉:ロマ
姉:ウマ
妹:ナリニ
末の弟:ビシュヌ
いとこ:プラバース・チャンドラ・ゴーシュ
ほか二人の兄弟の名前は見落としたか、登場せず。
■ヨガナンダの師とその師、高弟
ヨガナンダの師:スワミ・スリ・ユクテスワ・ギリ
スリ・ユクテスワの師:ラリヒ・マハサヤ(ヨガナンダの両親もその弟子)
ラリヒ・マハサヤの師:ババジ
ババジの別名:マハムニ・ババジ・マハラジ、マハー・ヨギ、トランバック・ババ、シヴァ・ババ
※「ババジ」は一般に用いられる敬称。この名で呼ばれる著名な師はほかにも大勢いるが、この本に登場する「ババジ」はこの本で語られるのが初出
スワミ・ダヤナンダ(スリ・ユクテスワに出会う前にいた僧院の師)
■ラリヒ・マハサヤの高弟、弟子、家族として登場する人物
スワミ・ケバラナンダ(=シャストリ・マハサヤ)(高弟。ヨガナンダのサンスクリット教師)
スワミ・ケシャバナンダ(高弟)
パンチャノン・バタチャリヤ(高弟)
スリ・ブペンドラ・ナート・サンニャル(高弟)
ラム・ゴパール・ムズンダー(弟子で、眠らぬ聖者)
ブリンダ・バガット(弟子で、郵便配達員)
スワミ・バスカラナンダ・サラスワティ(ベナレスの弟子)
バラナンダ・ブラマチャリ(デオガールの弟子)
スリ・アナンダ・モハン・ラヒリ(ラリヒ・マハサヤの孫)
■そのほかヨガナンダが訪問したり、そこで聞いた話、引用に出てくる人物
スワミ・プラナバナンダ(二つの肉体を持つ男)
ガンダ・ババ(香りの聖者)
タイガー・スワミ(=ソーホン・スワミ)(虎を猫と思って仲良くできる人)
パドリ・マハサヤ(=ナゲンドラ・ナート・バドリ)(空中に浮揚する聖者)
ジャガディス・チャンドラ・ボース(インドが生んだ大科学者)
ラビンドラナート・タゴール(ベンガルの詩人・詩が登場。教育者・アジア人として初のノーベル文学賞を受賞)
マスター・マハサヤ(=マヘンドラ・ナート・グプタ)(宇宙の母と愛を語らう至福の聖者)
シャンカラ(=シャンカラチャリヤ)(インドの偉大な哲学者・注釈に長い引用で登場)
サナンダナ(シャンカラの弟子)
ロメシュ・チャンドラ・ドット(聖者ではないが、ヨガナンダが大学の試験を都度パスできるようにヤマを当ててくれた友達)
パタンジャリ(ヨーガ・スートラの作者)
C・G・ユンク博士(スイスの著名な心理学者・ヨガについて言及)
クリシュナ(インド最大の預言者)
スワミ・トライランガ(ラリヒ・マハサヤとともに瞑想を行っていた人)
シャンカリ・マイ・ジュー(スワミ・トライランガの弟子。女性)
オマール・ハイヤム(ペルシャの預言者・引用で登場)
ルーサー・バーバンク(ばらの中の聖者)
テレーゼ・ノイマン(カトリックの聖痕女)
カルヤーナ(スワミ・スフィネス/ギリシャ人からは「カラノス」と呼ばれる、アレキサンダーが師としたヨギ)
サダシヴァ・ブラフマン(18世紀の聖者)
スワミ・スリ・パラマシヴァエンドラ・サラスワティ(先の「サダシヴァ・ブラフマン」の師で、「ダハラヴィヤ・プラカシカ」の著者)
スリ・ラマナ・マハリシ(ヨガナンダが訪ねていった人)
プラギャ・チャクシュ(盲目の行者)
スワミ・クリシュナナンダ(ライオンを飼っている)
カラ・パトリ(博識の放浪の行者)
ラヴィダース(中世の聖者・靴直しのラヴィダース)
マハトマ・ガンジー(説明不要なので割愛)
アナンダモイ・マー(至福に浸る聖女)
ギリバラ(断食50余年の女ヨギ)
長くなりましたが、長く書きたくなるくらい感銘を受けました。ちなみに今、この本をヨガ仲間のめぐこが夢中で読んでいます。この本を貸してくれた先輩(40歳の銀行員のおじさん、もとい、お兄さんです)とも、なんだか不思議なお勉強仲間に。交換日記のように、「今日道場の更衣室の棚を見てね。例のモノ置いてあります」なんてメールしたりして。この物語は、そんな仲間を作ってくれる素敵なお話です。
▼おまけ
●パラマハンサ・ヨガナンダとの対話 スワミ・クリヤナンダ 編
●聖なる科学―真理の科学的解説(スワミ・スリ・ユクテスワ・ギリ)
| あるヨギの自叙伝 | |
![]() | パラマハンサ・ヨガナンダ おすすめ平均 ![]() 読むと気持ちが落ち着く本 世界感が広がる ぜひ! 最高です。読んだだけで神を感じた。 すばらしい書Amazonで詳しく見る by G-Tools |





ヨガナンダの本、これはいいですよね!私も同感です。
ヨガを行じた経験のない私でもクリヤを目指してみたいと感じてしまう素晴らしい書でした。何度でも読めるスルメ本です。
一応、こんなブログをやってます。
http://teruterulog.jugem.jp/
↑身分証明です。
たまにブログ拝見しております。
ブログ拝見させていただきました。ヨガナンダから須藤元気まで、面白いですね。わたしはヨガを中心に広がっているので、ヒンドゥと仏教の共通点に関する本を今も読んでいますが、スポーツ関連のものも好きです。(猪木先生からノムさんまで)
管理人の日記もクリックしてみましたが、IT業も共通ですね(^-^)
ちょっと興味あります。その本のレビュー楽しみです。
この世界は深すぎるので、いろいろ拡大してしまってます。
IT業共通です。私の方は、とても不健康なIT業です。
ルーサー・バーバンク(ばらの中の聖者)・・いいですね
“ばらの中の聖者”という副題がまた、本当にすばらしい
(個人的には“アーナンダモイマー”の存在にびっくりした私ですが)
黎明(葦原瑞穂著)や、インテグラル・ヨーガ(スワミサッチダーナンダ著)、南インドの瞑想(おおえまさのり訳)も、今のうちこさんには、いいかもしれませんね!・・続編というのは、”人間の永遠の探究”ですかね・・・あれは実用書ですね。・・・良い本だ♪
コメントありがとうございます。「黎明」「南インドの瞑想」は読んだことがありませんので、ぜひトライしてみようと思います。この本は、ほんとうに多くの発見と感動を与えてくれますね。
わたしも、アーナンダモイ・マーさんの存在と、その美しさには驚きました。