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2012-05-27 石動神社(いするぎじんじゃ・新潟県三条市)

いするぎじんじゃ

[]石動神社(いするぎじんじゃ・新潟県三条市

本成寺」のあとに、同じく石川雲蝶の作品が観られるという石動神社へ行って来ました。

ここは民家集落のなかにあり、場所がわかりにくいです。土地勘のない人はこちらの三条市の案内ページにある情報を参考にするとたどり着けます(新潟県内のノリをなんとなくわかっているわたしでも、手元で Google Map を何度も拡大縮小してやっとたどり着けました)。


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民家のなかに、ひょいと現れるのだけど、この奥がすごい。


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この階段を上りながら、「烏柄杓と稚児百合」に出会いました。野草好きの人にもおすすめの神社です、が、


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振り向けばご覧のとおりで、階段はまだまだ続きます。


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430段あるそうです。


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途中の祠にあるこれ、なんだかわかりますか?

往復のたびにこの木をそろばんのように片方へ寄せてカウントする。

以前はもっと木のコマがあったのかな。いまは45コマくらいある。

石動神社の本山は富山県と石川県の境にある石動山にあって、石動信仰というのは山岳信仰

そんなわけで、こんなものがあるようです。北陸地方を中心に存在する神社で、長岡市にも二つあるほか、秋田や山形にもある。(Wikipediaを参照しました)

石川県の本山「伊須流岐比古神社(いするぎひこじんじゃ)」の歴史も、とても興味深い。


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こういうのをアートワークとして見ると、ここはかなりよい。

長い階段を昇りながら、鳥居、注連縄、祠、石碑、野草、苔……。フォトジェニックな光景があちこちから呼びかけてくる。


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けっこういいトレーニングで、到着。


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ちょっと近づいただけで、もう、キてます雲蝶濃度。


作品の写真の前に、

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ここにあった解説と、にいがた観光ナビの情報を要約します。

  • 延暦三(748)年に能登の伊須流岐比古神社から勧請し、吉野屋地区の通称御堂ヶ原に創建されたのが始まり。
  • 江戸時代の元禄十一(1698)年、権現山の山頂に遷宮されたと伝えられ、「吉野屋の権現さま」とも呼ぱれ医薬の神様として信仰を集める。
  • 明治元(1868)年に拝殿が焼失し、その再建にあわせて越後の名匠石川雲蝶が向拝や欄間などの八点の彫刻を制作。
  • 雲蝶に制作を依頼したのは、本成寺檀徒で世話役をつとめていた吉野屋の庄屋・木原家。
  • 向拝は、ケヤキ材で、龍と波に干鳥・亀・鯉・唐獅子が彫られている。
  • 龍は彫られた当時右側を向いて取り付けられていたが、夜になると山中の池に水を飲みに行く音が聞こえ、里の人々は安心して眠ることができなかった。これを雲蝶に相談すると、頭を左向きにしたらよかろうと龍の頭をすげかえた。それ以来、山中に下りることはなくなった。という言い伝えがある。
  • イチョウ材の欄間には、右側に鶴退治、中央に蜘蛛退治、左側に百足退治が彫られている。

この、龍のエピソードがとてもおもしろい。雲蝶の構図はどれも、ユーモアとチャームがあふれてる。雲蝶の作品を観ていると、「こんなユーモアで鎮魂しそうな人柄」が想像できる。

苦労もたくさんした人らしいのですが、共通する魅力はすべてこのエピソードに集約されているように思う。


この神社の作品は晩年のもので、拝殿内部の欄間に彫られた武勇伝は、他のお寺や神社で見られる作品に比べると「彫りかけ」のようにも感じられる。

向拝に彫られた龍の彫刻も、精密度は薄め。それでもすごい。

写真を連発します。


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少し彩色が残っている箇所もある。


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この龍のところは、雲蝶濃度全開。実物を観ると、本当に感動しますよ。はんぱなく。


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麒麟ビールのラベルが飛び出して話しかけてくるような、そんな体験。


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裏側。寄ると名前が読めます。


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これも裏側。


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亀。いまにもこっちに歩いてきそう。個人的に、ここでの見所はこの亀。



外側だけでいいや、と思っていたのだけど、地元の人が「中に入れますよ」と。

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うわぁ。


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よーく見ると、達磨さんが描かれています。



ここに欄間には「源頼政の鵺(ヌエ)退治」「竜神と俵藤太」「源頼光四天王の蜘蛛退治」の武勇伝が彫られている。これは、晩年の力を振り絞ったのか、彫りかけだったのか、わからない。

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ざっくりしてた。


行きにくいところにあるし階段もいっぱいなのだけど、新潟県内にお住まいの人はぜひ一度、無理してでも行ってみて。と言いたくなる神社です。

(in the 集落、な場所にありますので住所も記載しておきます。「三条市吉野屋甲3885」。お手持ちの地図やカーナビで探してみてください)



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新潟県で石川雲蝶の彫刻作品をめぐる