うちこのヨガ日記

ヨガの練習や読書、旅、生活、心のなかのこと。

受いれる 加島祥造 著


タオ―老子」以来の加島祥造さんの本。
「受いれる」はシンプルな詩集なので引用紹介をしませんが、



自分が何を受けいれてこの世に生まれてきて、
社会に受けいれられるためになにをしてきて、
何を放置してきたのか。
「すべては幻」のなかで、なにに右往左往しているのか。



そんなことが次々と言葉であらわれて、
じーんときました。



横に広がる幻にエネルギーを使ってばかりいて
縦に広がることへ目を向けることを、忘れて生きていないか。
そんな問いかけが続きます。



「器が大きいから受けいれられるというのは
 結果からのことであって
 受けいれることで器がひろがるのだ」


という導き。



やさしいバガヴァッド・ギーターのようでもあります。
そうか、縦か。



この詩集を読んで、そんなことを悶々と思いながら過ごしました。
いまの身の回りはなにかが too much であると感じている人には、かなり沁みるはず。

受いれる
受いれる
posted with amazlet at 13.02.16
加島 祥造
小学館
売り上げランキング: 1,311