KKKベストセラー

小説トリッパー誌で連載していた作品。

KKKベストセラー

KKKベストセラー

後半、というか半分以上は、
「書くことがない」という内容。
けれど、読むのが嫌じゃない、
というか、もっと読んでいたい。



前半部の、小説っぽいところが面白かった。
連載が続いていたら、どうなっただろう。



CDは……
1回、最初から最後まで聞きました。

夜市

第12回日本ホラー小説大賞受賞作。
表題作ほか、書き下ろし「風の古道」を収録。

夜市

夜市

最近、文章・文体に特色のある小説を読むことが多かった。
それらに比べて、文章が普通であり、
また、導入部が、やけに説明的で、
「この小説を読み終えたとき、
面白かった、と思えるだろうか」
と不安になった。



その不安は、的中しなかった。
選考委員の言葉にもあったが、
発想の転換」で、見事なサプライズが生まれ、
面白いストーリーであった、と感じる。
エンターテインメント小説として、良い作品だと思う。
「ホラー」の賞を取っているが、
あまり怖くない、というのは、
人によって評価が分かれるところかもしれない。



表題作より「風の古道」の方が好き。
終わりの5行が好き。