「とめはねっ! 5」
- 作者: 河合克敏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: コミック
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- 回想として何度も登場するシーン、駅前でのパフォーマンスで望月さんが大きく“○”と書くところは、いつ見てもかっこいいなあ。
- 主に望月さんなどが柔道で人を投げ飛ばすシーンで、速い動きを表現するために短い線を何本もシャッシャッといれる効果がありますが、この巻では書道のシーンでも使用。「牛橛(ぎゅうけつ)造像記」を先生が力強く書くシーンなので、そのエフェクトがかかるのは当然だろうし、そもそもマンガでは当然の表現だろうが。でも、河合克敏さんが柔道マンガの「帯をギュッとね!」の作者であることを考え合わせれば、もしかしたら“書道”という行為を、単に文化系のものというだけでなく、運動に通じうるものとしても表現しようとしているんじゃないか、と深読みすると少し面白い。
- 「人を投げ飛ばすシーン」ですが、よく見てみると足の膝から上、膝から下の部分、または腕、そして体幹部でそれぞれ上で書いたエフェクト、「短い線を何本もシャッシャッといれる」エフェクトの入れ方が微妙に違うんですよね。絵のことは全然分からないですが、そういうところを見ていると、「漫画家さんはそういうことを考えながら絵を描いているんだなあ」と感心してしまう。
- 加茂さんの昔の話が良い話で終わってよかったなあ。読みながらてっきり、彼のために頑張るけれど、なんやかんやで結局失敗してしまうドタバタ系の話かと思ってしまったんで。
- 大分・豊後高校の一条が今後どのように話に絡んでくるのか、期待。一瞬、そのあと転校してきて大江たちと一緒になったら面白いなあと考えた。出会うとしたら「書の甲子園」の大阪で、ですか?
こうして見ると、先に一年、そして二年の三人組を描いてるんだなあ。
次の表紙は誰だっ!