Space kobo&tomo

udf2004-09-02

Space kobo&tomoは、旧銀座アパート(奥野ビル)の地下にある。昔の共同浴室(?)があった場所とかで、不思議な小さな空間。
旧銀座アパート(http://humsum.cool.ne.jp/b3-40okuno.html)は見学会や雑誌にも取り上げられているので、かなり有名になっているが、「東京人」1999年10月号に「集合住宅物語19」として、植田実氏が文章を書いているので一部を紹介しておく。

・・・パッキングを家内工業的につくっていた奥野商会が震災後土地を入手、昭和七年前後に建設した。二期に渡る工事でまず南半分、次いで残りを完成。一階に店舗、事務所、小使室、地階に共同浴室、屋階に談話室、洗濯場、二〜六階がアパートメントで、各階に平均六畳の洋室が十部屋、六畳の和室が二部屋、流しと押入れは各戸に、便所は各階に二個。全館スチーム暖房という文化的生活を用意していた。・・・設計は川元建築事務所。川元良一の事務所であるかは確定できない。この建築家は、丸ビル、同潤会アパート九段会館の設計に関わっていた。・・・驚くべきはフランク・ロイド・ライトのアルバイト設計だという説も伝わっている。ありえないとは思うが伝説は残しておきたい。謎で生きているビルなのだから。・・・以下略

確かに謎めいた雰囲気が漂う建物だ。内部はほとんど改修されているが、3階(?)にある、「巷房」と言うギャラリーのオフィスに昔の名残がみられる。
二期にわたって作られているせいで、階段が隣り合ったプランはなんともヘン。
Space kobo&tomo(URLは、http://www.spinn-aker.co.jp/kobo/t-guide.htm)は、3階の「巷房」と地下の「tomo」(多分)をあわせたスペースのことだと思う。ほとんど別々に企画しているようにも思えるが、実際のところは良く分からない。3階の部分は、ギャラリー部分が二戸分でオフィスが一戸分だと思う。設計事務所を開くには理想的な場所とスペース。このギャラリーは、内田繁氏のお気に入りのようでもあり、時々個展的なものを開催しているようだ。
今回の企画展は以下の通り。

双子の姉妹である作家のグラフィックを核とした各々の作品を発表するコラボレーション

sugano mariko sugano yayoi EXHIBITION
“seeker”
2004.9.13〜9.18 12:00〜19:00(last day 17:00)
INAX BOOK GALLERYで本を見て、ギャラリーに寄った後、すぐ前にある橋本夕紀夫氏設計の「過門香」でランチは、一つのお楽しみコース。

施工図

【m-project】午前中は電気関係の検討。7日が上棟の予定なので、午後からは施工図の検討にほぼかかりきり。今日1日でFAX32枚のやり取り。後半の回答は明日にする・・・。
【s-project】クライアントから特に変更の指示は無いので、チョッとお休み。
【e-project】明日完成図面の製本を外注する。最近青焼屋さんがなくなって、ネットで探した代官山の店に頼む予定。A3判30枚の背張り製本で3000円ぐらいとのこと。40数枚有るから、5000円。高いのか安いのか?3冊頼むと、ウム!高い!と言った感じ。
【c-project(仮称)】明日、候補の敷地を見に行く。上物がよければリフォームで検討する。まずは見てみないと何とも言えない。