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上田和彦 UEDA KAZUHIKO このページをアンテナに追加 RSSフィード

2018-04-08

[]浜田知明 浜田知明を含むブックマーク

町田市立国際版画美術館で浜田知明展を観る。反重力という諷刺劇が、版画というミクロコスモスのなかで、無限に展開される。版画家でありながら、テクニックに溺れない稀有な作家。対象の認識は限りなくリアルでありながら、支持体を前にした時の躓きが版上に刻印されている。それはつまり、体験と作り出したイメージとの齟齬に対して、どこまでも自覚的であるということだ。雑誌等に寄稿した文章や彫刻も素晴らしかった。

2018-04-07

[]荒木経惟KaoRi 荒木経惟・KaoRiを含むブックマーク

モデルに対しては私写真だから契約関係に無いと言って対価を渡さず、写真家自身は外部から商業的な対価を得ている。

古典的な搾取の構造を、アーティストであるという一点において免罪可能と考え、同時に男ー女、写真家ーモデルという固定された力関係を誇示することで、それを自身の作家イメージとしてブランディングに利用する。

それが可能となってきたのは、日本の写真・アート業界にこのようなセクハラパワハラを許容し、更には自らの内に明確な批評基準を持たず、売れているものに追随するという体質があったからだ。

今日本の美術業界に必要なのは、もはや市場ではなく、契約と批評という外圧である。

https://note.mu/kaori_la_danse/n/nb0b7c2a59b65

2018-03-25

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TABULAEで辻可愛「ちるちり」を観る。形態同士のフラジャイルシンタックスがテーマとなっているように感じた。複数のべニヤ板が連結されたタブローは、それぞれのピースの組替え可能性が担保されつつ、絵具が支持体へと浸透し、形態の輪郭が曖昧になることで作品を成立させるためのフレームの存在が再考されている。ガーゼ状の布を壁面に構成した作品は、布同士が重なり合って出来るレイヤー視線の奥に向かって可視化されるのと共に、横へと展開可能な形式が既存のフレームを超える在り方を示していて新鮮だった。しかし、それは全く自由に広がっているというのではなく、形態同士を結びつける接点となる文法が備わっているために、フラジャイルな形式でありながらも、作品を見飽きないものにしていると思われた。

2018-01-28

[] を含むブックマーク

Facebookページを作成しました。

主に、作品の写真を掲載してゆきます。

https://www.facebook.com/Ueda1975/

2018-01-22

[]西村賢太「陋劣夜曲」(『群像』1月号) 西村賢太「陋劣夜曲」(『群像』1月号)を含むブックマーク

希望無き生の心理、内実を異様なまでに細かなディティールをもって描き切っている。

一つ一つのアクションが時間を無数に分割し、読む者の時間意識を変容させる様は、ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』を思い出させる(若者の鬱屈した感情を描くという観点では中上健次の『十九歳の地図』)。

リアルな描写が感覚に訴えると共に、愚かな行為が硬い文体によって表現されることによりユーモアを発する。

久しぶりに小説を読みながら笑った。