上野日記

自分が主人公の小さな物語

米澤穂信の『追想五断章』を読んだ

米澤穂信の『追想五断章』を読んだ。2009年に集英社より刊行された長編推理小説だ。

以下の概要はAmazonより引用:

大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光(すごう よしみつ)は、ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない物語(リドルストーリー)」を探して欲しい、と依頼を受ける。調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり――。五つの物語に秘められた真実とは? 青春去りし後の人間の光と陰を描き出す、米澤穂信の新境地。精緻きわまる大人の本格ミステリ

実家の都合で金がなく大学を休学し、伯父の古書店でアルバイトをしていた男性のものに、亡くなった父親が残した結末のない五つの短編小説を探してほしいと女性から依頼を受ける。調査を進めるとそれは彼女の父親が22年前にベルギーのアントワープで起こした事件に関連していることが分かった。

結末のない五つの物語と過去の事件がそんなふうに絡んでくるとは思いもしなかった。なかなか面白かった。






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