幻の鳥(2014 0806)

8月6日。
飛行機に乗って台湾に渡り、また飛行機に乗って台湾の離島へ渡り、今度は船に乗って岩礁を目指す。
この鳥を見たいがため。

まずは前哨戦。オオアジサシ。この鳥だってかなり素敵。日本で見つけると小躍り級。八重山ではコンスタントに見られるが、それ以外だったら稀。


親子が微笑ましい。ね。

そして、いよいよ本命。
いくつかの岩礁を見て準備運動は終了。上下に揺れる船から、超大量にぐじゃぐじゃいるオオアジサシ(しかも驚くと飛び立つ)の中から数羽の本命を探し出す。
最初はなかなか見つけられなくて焦る。
しばらくして、飛んでいるところを誰かが発見。「いたー」「あいつあいつ」
「えっ、どれどれ??えーーー」というやり取りの後、「アッ、あれだ〜〜〜〜」
ようやく私も見つけて相当感動した。あとは撮影。
船長さん、ガイドさんの協力もあり何とか満足できる写真が撮れた。
もともと、見ることなんて叶わないと最初からあきらめていた鳥。
存在は知っていたけど、繁殖地になんて絶対行く機会はないだろうとあきらめていた鳥。先日の台湾出張では記念に写真が載っている冊子や切手を探して買っていたくらい。その写真を見て満足していた鳥。
その鳥が目の前を飛んでいる。夢のような時間。

いたっ!!。あれだ!!。あれ。


上面がオオアジサシより目立って淡色で、嘴の先は黒い。なんて素敵な鳥。


こんな貴重な鳥をこれだけ撮影できて、大満足。
恐らく最初で最後だろうけどそれでもいい。
もっともっと数が増えて貴重でない鳥になってほしい。
切実な願い。

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1時間の戦いが終わり、帰りの船の中は暑さと感動で頭がぼーっとしていた。他のメンバーとも喜びを分かち合った。