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2017-07-06 当事者性をともなった研究の核心的テーマとしての党派性 このエントリーを含むブックマーク

党派性というのは、「なろうと思って」なる、という意識的な選択だけのものではない。「いつの間にかそうなっていた」でもある。その党派的傾向性を逸脱するときにも、「わざと悪意で」というより、「なぜかそうなってしまう」がある。*1


ある形で党派性を生き始めてしまうと、なかなか別の形には出来なくなる*2。アルコールに依存するように、ある傾向の言説に依存してしまう。その言説に問題があると言われても、やめられない。


さまざまな言説の硬直を、依存症や中動態との関係で論じることは、

現状の政治的混乱においてクリティカルでしょう。

それを論じている本人の、「自分の問題」として。



*1:中動態については、森田亜紀『芸術の中動態―受容/制作の基層』(2013年3月)、松嶋健『プシコ ナウティカ―イタリア精神医療の人類学』(2014年7月)などを参照。▼國分功一郎『中動態の世界 意志と責任の考古学 (シリーズ ケアをひらく)』(2017年4月)と松本卓也によるその書評は、上記2冊への正当な配慮を欠いているように見える。さて、これも党派的な排除だろうか。

*2:個人的にもそうだし、集合的な傾向性としても

2017-06-15 カフカの門番の口にする「オープンダイアローグ」 このエントリーを含むブックマーク

フランツ・カフカ道理の前で(大久保ゆう・訳)

ここに出てくる門番は、世の中の道理≒(おきて)を前にした男を脅しつけ、

自分がその《道理》を守っている、というのですが


斎藤環氏は、ご自分をこの門番のようなものだと思っているようです。*1

――世の中の道理がいかに恐ろしいものであるかを言って患者を脅し、言動をチェックする。この門番に嫌われれば、門の中(≒社会)には入れてもらえない。


斎藤氏は、門番であるご自分に反論を試みた私を、「社会に入れてやらない」と言ったわけです。――彼は本当に私を仕事の場から排除した。


私はこれに対して、

    • 門の手前も社会なのだから、その場を含めて試行錯誤するしかない
    • そもそも、門の内側とされる場所はそのままでいいのか

といった話をしたいのですが――そんな話を始めてしまえば、精神科医である斎藤環氏の特権性が奪われ、関係が対等になってしまいます。斎藤氏には、この関係への誘いが耐えられなかった。


その彼が口にするオープンダイアローグ

門番のポジションにしがみつく人が、周囲に呼びかける《対話》とは。



*1:雑誌『ビッグイシュー』での往復書簡、特に第52号〜を参照。▼cf.美術と臨床をめぐる対話・・・の《素材化》

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