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[語句説明]

2004-10-15  労働と自死

多数派? 少数派? 多数派? 少数派?を含むブックマーク

「ニート支援に税金を使うな!」と主張するTV番組をレポートした10日のエントリーでしたが、たくさんの TrackBack*1やメールをいただき、ありがとうございました(気付いたものはすべて拝読しました)。 今の時点で明確なお返事をしたり、個別にコメントしたりすることはできませんが、ぜひ参考にさせていただきます。


ほとんどの方が、ニートを罵倒する番組出演者を「支持しない」立場をとられていたことに、驚き、喜びました。

これはどう受け止めればよいのか…。

「あの番組は、呑み屋でくだを巻くおっさんレベルの会話*2」というご指摘がありましたが、そういうものを受容してしまう≪社会の雰囲気≫はあるように思います。 みんな「ホンネで説教」したがっているように見える(いかがわしい女性占い師が絶大な人気を博したり…)。


 今私たちに必要とされているのは、……(中略)……「草の根レベル」で奇妙な説得力を持ってしまう「バックラッシュ」*3的論理の《魔力》を再測定していくことだろう。*4

これは北田暁大氏(id:gyodaikt)の「反ジェンダーフリー」についての示唆的なご指摘で、直接ニートやひきこもりと連動する話ではありませんが*5、「保守系論理のもつ草の根レベルの説得力」という要因は、やっぱり無視できない…。


いや、「バックラッシュ」(保守派による逆襲)というよりも、「働ない」人間――「働ない」という認識はなかなか聞き入れられない――はずっと軽蔑され、怒りの対象になってきたのでしょう。





公と私と、 公と私と、を含むブックマーク

「省庁が若者の就労支援をするのは、自分たちの天下り先や予算が欲しいから」「お役人のアリバイ作り」というご指摘にも真実があると思いますが、やはり決定的には、「これだけたくさんの若者が働けないのでは、日本の国がおかしくなってしまう」という、公的な危機感が大きいはず。


  • 「本人たちが甘えている」と思う人は、「徹底的に若者を追い詰めろ」と考える
  • 「本人たちは追い詰められている」と思う人は、「受容や支援の体制が必要だ」と考える

ということでしょうか。

あるいは、問題の所在を「個人」に置くか、別のところに置くか、という問題か…。


予算額が大きいし、ジェンダー論と同じく(いやそれ以上に?)≪教育≫≪訓練≫という要因が強いテーマなので、より感情的な大論戦になるのでしょうか。





不戦敗・・・ 不戦敗・・・を含むブックマーク

出演者たちのあまりに非寛容な発言に触れ、「やはりこの世に居場所はない」ということで、あらためて「自逝センター」(公共安楽死施設)の話を取り上げてみたのですが…。

今日、こんなニュースが流れていました。

被害に遭われた方々が、もし「つらすぎる」と次々に自死していたら、加害サイドにとってこれほど好都合なことがあるでしょうか。 この原告の皆さんは、「ニセ患者」と中傷されたりもしながら、戦い抜いた。


弱い立場に立たされた人間が、戦いもせずにみずから死を選ぶというのは、社会や周囲にとって非常に好都合のはず。 もんだいは、引きこもりやニートにとっては、「何が敵なのか」すらわからないことで…(この件はもう何度も触れた)。


  • 「死にたい」とは思っても、「(敵に)理不尽に殺される」のは嫌なはず。 しかし、
    • 戦いのシナリオすら作れないのだから、罵られ、追い詰められても何もできない。
    • 圧倒的に立場は弱い。 発言権など一切認められない雰囲気。
    • 労働組合のような、当事者同士の連帯力もまったくなく、各人が孤立しているだけ。
    • 勝つとか負けるとかじゃなく、「単に消えたい」みたいな気持ちにもなる…

→ ★ 「ひきこもり」や「ニート」といった大きな枠組みではなく、もっと細分化された自分なりの局地戦テーマを設定すべき、ということだろうか?





深刻なジレンマ 深刻なジレンマを含むブックマーク

自殺を志願している間は、すべての思考が自殺的に働いてしまう。

そんな意見を表明すれば、自分や自分の大切な人にとって不利になるような、傷つけるようなことばかり考えてしまう。

「生き残ろう、愛する人を守ろう」と思う自分が聞けば、殴りたくなるようなことばかり…。

【例】:

「子供を産む」のは、それ自体が残虐行為であり得る。

この世に≪人間≫をまた一人作り出すなんて…





希望の光? 希望の光?を含むブックマーク

「民主党の議員が、今日16日の国会で『ベーシック・インカム』の話をしていた」という未確認情報*6を得て驚き、ネットで検索。 → なんと、すでに税制調査会で言及されている。

発言されている「宮本教授」というのはこのかたでしょう。


「学者の絵空事」だけでもないってことか…。(もちろん上記調査会での言及は、「日本に導入する」とか、そういう話ではぜんぜんないですけど。)





「働く」と「食う」の関係 「働く」と「食う」の関係を含むブックマーク

「働かざる者食うべからず」というのは、日本では保守系の人が必ず口にする言葉ですが、「あれはレーニンの言葉だ」と聞かされて、やはり検索。 → もとは新約聖書の言葉のようです。


手元にある「日本聖書刊行会」発行の新改訳聖書(第2版)より、当該箇所を引用してみます。

 私たちは、あなたがたのところにいたときにも、働きたくない者は食べるなと命じました。*7

ん? なんか微妙にニュアンス違うような…。


レーニンが口にしたのは、「支配者たちは、働かないのに食っている」という意味だったんですね。 ……しかし考えてみると、日本でも江戸時代までは「支配者は働かない」時代だったのでは?*8 → 保守派が「働かない奴は食うな」というのはどういうこと?

★「働く」と「食う」の関係は、時代や国でずいぶん変わるらしい…。





いまさらですが いまさらですがを含むブックマーク

「労働」と「自死」のそれぞれについて、歴史的観点が必要だろうか。

今の私たちが当たり前だと思っている捉え方は、さほど「当たり前」ではないはずだ。

ただ、問題はそれを研究したとして、現実の苦痛緩和にどの程度役立つか、なんですが…。

【そう、僕にとって最も重要な「働く」は、苦痛緩和にこそある…】





リンク リンクを含むブックマーク

あまりにつらいエントリーが続いたので、ちょっと息抜き。

  • 「人生のセイムスケール」
    • 歴史上の人物の、いわゆる「享年」に基づくデータベース。 やっぱり、つい今の自分の年齢のところを見ちゃいます…。






*110日の日記下部にトラックバック表示が出ていない中にも、『圏外からのひとこと』さんなど、ぜひお読みいただきたいところがあります。 できれば後日また。

*2:ああいうのも、「俗情との結託」(大西巨人)と言っていいんでしょうか。 → chiki さん(id:seijotcp)の「テキストサイトの俗情について。」もご参照ください。

*3:backlash。 反発・反動。

*4「荒川から考える」より

*5:いや、ニートや引きこもりの問題と「ジェンダーフリー」は、もちろん深くリンクするのですが。 (これも考えなきゃなぁ…)

*6:どなたか、詳細をご存知ありませんか?

*7:「テサロニケ人への手紙・第二」第3章10節。 赤字強調は上山。

*8:知人との会話より

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