当事者によるフリーター論:『フリーターにとって「自由」とは何か』(杉田俊介)

杉田俊介さんは、さいきん稲葉振一郎氏への苛烈な怒りを表明されたのですが*1、考えてみれば稲葉氏は、政治哲学等を論じる「学者(専門家)」であり、貴戸理恵さんの件に際し「当事者なんぞ知るか。」と明白に表明していたのだった。→ 杉田さんとのやり取りの件は、「学者vs当事者」という構図、あるいは「当事者学」「当事者批評」の問題を、少なくとも部分的には含むのではないか。(稲葉氏が無条件に悪いというのではなく、重要な論点として)
私自身は稲葉氏の本を未読なのだが、今後も動向に注目したい。

*1:「本の宣伝のための無理な演出」みたいなお決まりの陰口はどうせ出るのだろうけど、それはいくらなんでも皮相すぎる。