食事のときTV観てたら、「交通事故に遭って死んだ息子の部屋を18年間当時のままに放置している」ご家族が出ていた。事故当時息子さんが着ていた血のついたシャツを彼のベッドの上に無造作に放置したまま、部屋のすべてをそのまんま、18年。ご両親の苦しみを再現フィルムにしていたが、1987年当時のままに放置された部屋のリアルな存在感がすごくて*1、何もできずに18年が経ってしまったご家族の苦痛が…
「死にたい」と安易に口にしていた自分が…

*1:いつもながら思う。1987年のことは生々しく覚えている(19歳だ)。あれから18年たっているわけか、それであの当時のままに放置された部屋は、あのようにおぞましいことになるのか。そんなにも時間がたっているのか。記憶の中にある自分の10代を覗き込んだ気分。僕が内的に確認できる自己像は今でも10代なのに、その内に秘められた僕の存在はあのようにおぞましい。すえ腐った80年代。悪夢系映画の1シーンだ。――「もう終わりだ」そう言いそうになって、あわてて口を両手でふさぐ。言ったらたぶん終わる。気付かない振りをして何かに没頭し続ける振りを続けること。そういう意図的にだまされた状態を続けることでしか現状は打開できない。ていうか騙され続けないと破綻する。