私のメモに基づくもので、もちろん発言者校閲はないし、文脈によって意味も変わってしまうので注意。【黒太字の「カギ括弧内」が斎藤氏の発言】
- 斎藤氏がブリーフ・セラピー(短期療法)*1を紹介していたのは意外。
- 「ひきこもりは、家族対応が50%以上。本人が動き出したらあとは方向付けはしない」
- ひとまずこのように言うしかない。▼当事者本人としては、自由な倫理的選択の環境整備をされてしまうわけで、かえって厳しくもあるはず。
- 「放置や放任につながるので、《わかったつもりになる》のはまずい」
- 家族によるコミュニケーション回復のための提案として、「《挨拶・誘いかけ》、《お願い事》、《相談事》」
- 当事者は、見下すべき存在ではなく、「親が相談事を持ちかける相手である」ということ。
- 「当事者による親への感情は、《恨み半分、感謝半分》」
- ここは補足が必要だと思う。▼親に感じてしまった「感謝の念」は、100%そのまま「罪悪感」に転化してしまうのだが、これが非常に支えにくい。親に感謝を感じても、自分が元気に社会生活を送っていれば「給料でプレゼントを買う」などの行動が起こせるが、ひきこもっている現状では、まったく何もできない。→ 完全な無力の中での感謝の念は、自動的に罪悪感になる。 そこで親の顔が見れなくなるのだが、それは親からすれば「無視された」となる。
*1:(1)今、うまくいってる時は何もしない。 (2)かつてうまくいったことがあれば、またそれをしてみる。 (3)今、うまくいってなければ、やめてみる。