機材紹介 その6

今回は宮内光学の10cm対空双眼鏡BJ-100iB「ベリサリウス号」の御紹介。この双眼鏡はそもそも地元の望遠鏡販売店さんで在庫処分セールがあり安く手に入れたもの。えー、本体とフォーク式経緯台とピラー脚、ファインダーと交換用アイピースがついて19万円だったかな。フローライトではなくセミアポクロマートです。とは言え昼間の景色を見ると盛大に色が着きます。(^^;)月や輝星を見る時も。しかし普通に星空を見る時には全く問題ありません。26倍のアイピースを付けてますが、シャープな星像で散開星団や彗星には絶大な威力を発揮します。オプションの37倍のアイピースは良くありません。中心でも星像が肥大します。
当初は元々あったピラー脚を使っていたのですが、このピラー脚背が低くて天頂近くを覗く時は非常に見にくい。そこで現在は望遠鏡用の三脚に載せ替えて使っています。これだと背が高いので天頂を見る時でも椅子に座って覗けるので非常に快適です。
この双眼鏡も勿論変光星用に使っているのですが、主に7〜11等位が守備範囲です。SS Cygの極小もこれでやってました。視野が2.5度もあり、フォーク式マウントのバランスの良さも手伝ってファインダー無しでもスイスイ導入出来ます。これ1台でかなりの事が出来ます。変光星を導入する時もちょっと寄り道して近所の散開星団を見たりするのも良いものです。SS Cygの側のM39やSS Gemの側のM35等々。そうそう初めて変光星R Leoを観測をした時もこのベリサリウス号を使ってのものでした。
オプションの正立ファインダーはカスなので使っていません。ひと頃は等倍ファインダーを使っていたのですが双眼鏡ごと落として壊してしまったので今はファインダー無しで使っています。視野が広いので無いなら無いで特に問題ありません。
南の島に一台だけ持っていってよいと言われたら、多分これを持っていくでしょう。