源氏物語
1000年紀と言う事で流行っていた源氏物語ですが,遅ればせながら今読んでいます。でも現代語訳。なにしろ遠い昔古文の授業で苦しめられましたから原文はちょっと。いくつか較べて一番読みやすかった瀬戸内寂聴訳のやつです。流石は新しいだけの事は有って読みやすいです。とは言っても10年前のもの。
源氏物語と言えば,なんかなよなよ、くねくねしてるという激しい偏見が有ったのですが,読んでみると面白いんですねぇ。名前だけは知っていた六条の御息所や葵の上なんかがどんなキャラなのか初めて知りましたよ。流石1000年も読まれているだけの事は有ります。
今「松風」まで来ました。明石から明石の君と娘を呼び寄せる所。浮気者の旦那に泣かされる紫の上可哀想。光源氏は須磨への配流を経ていよいよ位人臣を極め栄華の絶頂に上り詰めようかというところです。これから下り坂になるようなのですが,まだ物語の三分の一。楽しみ。
ところで源氏が母親に似ているらしいと思いを寄せる藤壷は美しく雅な女性と言うキャラなのでしょうが,私としては「ふじつぼ」というと商売柄こっちの方が念頭に浮かんで離れないので全く雅な気分にはなれません。困った事です。
- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/12
- メディア: 文庫
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