どんな場所で、どんな人からも好かれる方法
■先日、大変お世話になった人が関西の方に行かれるということで、一緒に食事に行きました。
夜の11時すぎにラーメン屋に。体に悪いのは重々承知ですが、こうして話をする機会も少ないので「そんなの関係ねぇ(笑)」と、喜んで行きました。
そこで、「生き方」について少し相談させて頂きました。
■ぼくは結構人と話すのが得意というか好きで、見知らぬ人でも話そうと思えばいくらでも話せます。
しかし、それは自分のHOMEでの話。つまり住み慣れた環境の中での話。
そこでならいくらでも自由に動き回れるのですが、人間いつまでもそこにはおれません。突然(前から分かっていたとしても「突然」としか思えない)、AWAYに身を移さなくてはならない時が来ます。そうすると今まで自然と振舞えていたのが、急に出来なくなります。
そして、さらに自分とは相性の合わない人たちと接しなくてはいけない、そんな状況になっていくわけです。
そんな時どうすれば、上手く乗り切ることができるのか。
こんなことを聞いてみました。
■まず初めに、ブラジルと日本の違いの話からお聞きました。
その方はブラジルから帰ってきたばかりでしたので、その環境の違いをよく知っていて、そしてその変化に上手く対応されていたのです。
日本とブラジルというと、地理的にも正反対(地球の裏側ですからね)ですが、なんとその気質も全く反対だそうです。
たとえば、誰かにおごってもらう時、日本ならば
「いやいや、いいですよ。自分がお金出しますから」
と遠慮するところなのですが、ブラジルはその反対。遠慮などせずに、
「コレがいい!」
と当然のようにおごってもらうのです。
他にも、人を家に上げる時、日本ならせいぜい玄関までか、あるいは客室までしかその人を案内しませんよね。
ところが、ブラジルでは
「こっちがウチの台所」
「あれがトイレ」
「コレが私たちの寝室(!)」
「ここが娘の部屋(!?)」
とまあ、日本じゃ考えられないくらい家の隅々を案内してくれるそうです。プライバシーとかそんなのお構いなしに。
違いについてはまだまだあるのですが、ここでは省略しておきます。
このように全然違う環境にどう対応できたのか。
それは、
向こうの環境に、自分を合わせる
ことによるそうです。
たとえ日本では遠慮することが美徳でも、ブラジルへ行ったのなら遠慮せずにおごってもらう。
他人の家を隅々まで見ることに気が悪くとも、ブラジルの家ならば隅々まで見させてもらう。
すると相手はとても喜んでくれるそうです。
「日本人」という変な我を通すより、よっぽど関係は円滑になります。
■ブラジルと日本、環境は全く異なりますが、先輩いわく
心は一緒だそうです。
人間、何をされて喜ぶか。それはどこへ行っても同じ。
その人を認めてあげること。
これが一番だそうです。
人間の代表的な欲望としてあげられるものとして
食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲があります。
現代においては食に困ることはあまりなく、お金に関してもそこまで困窮していない、睡眠に関しても同じ。色恋沙汰は人それぞれですが。
しかし、「名誉欲」については現代で満たされることはあまりなく、肥大化しているのが現状です。
一番大きな欲なのに、一番満たされていない。それが現代人の多くの悩みです。
ココに人から好かれる大きなポイントがあります。
そんな不満があるなら、そこを満たしてあげればいい。それだけで喜んでくれるのです。
ではどうするか、というと先ほど言った
「相手を認めること」
あるいは
「相手の能力を褒めること」
「相手を頼ること」
なんですね。
例えば、ただ単純に
「○○くんってスゴイね〜」
と言うよりも
「僕の友達から、君のブログにとってもイイ意見があるって聞いたんだけれども、教えてもらえないかな?」
と言われたとしましょう。
実際に言われてみてどちらが嬉しいでしょうか。
下のほうを言われたら、思わず口が緩んで、ニンマリとしませんか?ぼくはニンマリとしちゃいました(笑)
どうしてこんなに差が出るのか。その理由は、下のほうがより「相手を頼りにしている」感じが出ているんですね。すると、相手は「認められている」印象を強めるので、とっても気分がよくなります。
これは日本でもブラジルでも関係ないそうです。
逆にですね、嫌われるパターンというのは
例えば会議中に、相手が一生懸命発言しているのに、それを遮り
「もういい。君の意見は分かったから」
といってしまうことなどがあげられます。
これは先ほどと対極で「相手の能力を認めない」つまり「相手の否定」となりますので、相手にもの凄く悪いイメージを持たせてしまいます。
これも場所を問わず同じなのです。
■そして相手を喜ばせる、もっとも簡単な方法も教えてもらいました。
それは
聞くこと
だそうです。
相手と仲良くなりたいのであれば、自分のことをベラベラ喋るのでなく、相手のことを聞いてあげること。
趣味、特技、出身、家族について。何でもいいんです。とにかく聞くこと。
それは相手に
「この人は、自分の話を聞いてくれている」
「自分に興味をもってくれている」
という印象を与え、「認められている」と感じさせることが出来るのです。
これは初対面の人であれ、今まであまり話したことがなかった人に対してとても有効です。
■好かれること、信頼されること。これらは人間関係を円滑にし、それによって仕事も学業もすべてが上手く進みます。
上記の当たり前のことをやって、生きやすくなるのならば、やらない手はありません。
早速実行していきたいですね。
まずは身近な人に試して見ましょう!