「アンデルセン」(10/25)観劇日記


今更ですが…ラースとかアンナとか、校長先生とか、船長さんとか、リクとか、セリーヌとか…ないのね。
一括アンサンブルって!
いや、そういうもんなんだろうけども!

座席は、かなり下手の10列目。
段差があるから、見やすいけど、舞台はちょっと遠いかなー。
センターだったら、非常に見やすくて良かったかもです。
下手にそれた分、舞台中央が遠く感じたかなと思います。

緞帳は、こども達が幕をあげる演出だから、と、劇中バレエで使用するから、でしょう。
持ち込みの深紅の緞帳でした。
このせいで、地方の劇場という感じが薄れます。
たったこれだけのことなのに…不思議といえば、不思議。

でも、座席に誘導してくれるのは、シルバーのおじいちゃん達。
いえ、誘導はして貰わなかったけど…w
以前、エビータで遅刻したときは、「この辺、空いてるところ、どこでも座っていいよ」とか言われましたw
(2階B席で、周囲ガラガラだったのでw)


1幕オーデンセ。
アンナ、それほどちっちゃく感じないです。
校長先生、維田さんのコメントを読んでいたせいもあってか、ハンスの周りに集まるこども達を見ているときの表情が辛いです。
校長先生もこども達が大好きなんですよね。でも、こども達は、靴屋のハンスの方が好き。
よかれと思ってやっていることを、こども達からは否定されて拒絶されている悲しみ。

「ハンスー、大変だよー」っと登場するペーター。
かわいいなあ…。さっきのリハーサルでは、ちっちゃいながらもしっかり大人だったのに、きっちり子どもに見えるあたり。
でも、こども達はみんな半ズボンで、ペーターはだぼだぼだけど長ズボン。
前は気がつかなかったけど、そういうところでも大人と子どもの差を付けているんですね。

歴史の本を地べたに置いてたことに「まずいよー」とこども達と同様に焦ってましたw
チョークと黒板の話の時は、子どもより前に出て聞いてるよw
でも、この話は、私も思わず聞き入ってしまいます。

そのあとの尺取り虫の歌と算数の歌、好きです。
ここには、数少ないペーターのソロもあるしw
音域のこともあるでしょうが、声が良く伸びていて、いい声でした。
初めて有賀さんの歌を聞いたときの「ありえーないー」が嘘のようですw

ただ、ここだけでないのですが…。
ハンスの歌に軽く違和感。
音がずれる…というところもあった気もしますが、それ以上に、テンポがずれて感じることが多かったです。
半拍…より、もっとわずかなのですが、出遅れてる感じ。
ここで出るだろう…と言うところで声が出ず、微妙なズレが、なんか違和感でした。


コペンハーゲンに着いて、船長さんと別れて…船長さんは肉屋さんでもあるので、このシーンでは別の人がお肉の屋台を出してますw
ダンスシーンは、やっぱりアンサンブルさん達を見分けられません(^^;
後ろの方で躍っているペーター中心で見ておりました。

マダム・ドーロ登場シーンは、さすが存在感がありますvv
私には、斉藤美絵子さん=マダム・ドーロにしか見えなくなって来ました。
吸い寄せられるようについていくハンスの様子も納得です。

ニールスの登場は、岩崎さん、ちょっと華奢?
タキシード姿だと、細いなあ…と思ってしまいました。
(その後のバレエのシーンでは全然思わなかったんですが)

ここの登場シーンでは、ちょっと腺病質なイメージかな?とか思いましたが、全然違いました。
バレエの練習のあとのドーロとのラブラブシーン。
松島さんはドーロに甘えている感じもあったんですが、岩崎さんのニールスはもうちょっと大人のイメージ。
「この方の頭の中にだけある靴」という台詞も、松島さんはちょっと嫌味っぽく、岩崎さんは嫌味な感じはなく。
お辞儀は、後ろに伸ばした脚のラインからまっすぐ1直線でしたが、これは、「深くはないのね」なのか、実は深すぎなのかw
この辺は、松島さんのお辞儀をもう一度見ないとわからないです。

バレエは、岩崎さんのジャンプの高さにびっくりでした。
そして、回転の速さにもびっくり。
松島さんの時には、同じ場面で驚いた…という記憶がありません。
ただ、松島さんの時にはリフトが完璧というか、見ていて安心だったのが、ときどき、おっ大丈夫?ってことがありました。
あと、身体の軸がぶれたかなー?というところもありました。
松島さんは安定感、岩崎さんは躍動感、とでもいう感じ?
どっちのバレエが好き?と言われたら、答えようがありません。
どっちも好きですvv

1幕ラストの「君はアンデルセン、そうさ」はやっぱりいいです。
何で、これだけの歌なのにいいなあーって思うのか、自分でも謎なんですが。
ああ、いいなあ…と感動してしまうんですよね。


2幕冒頭のコペンハーゲンのシーンは、リハ見でブラッシュアップされていたシーン。
そして、ユーチューブでお稽古風景を繰り返し見ていた場面でもあります。
そうそう、こんな動きー、すばやーいvv
とか、楽しく拝見しましたw

靴の修理代を値切ろうとした奥様にきっちり3クローネ貰うときのペーターは、ニヒヒという感じで笑って、お金を受け取ってました。
靴の修理が上手くなったと言われたときは、ぴょんぴょん飛び上がって…膝曲げて、両手を高く掲げて、ぴょんぴょん。
これで身体が反っていたら、エビ反りだなーとか思ってみていましたw
ドーロとニールスが、人魚姫への出演依頼に来たときは、しっかり客席の笑いを取ってましたし、良い感じvv

そして、ここのニールスも、余裕のある対応で、かっこいいです。
松島さんのニールスはここで笑いを取っていましたが…。
笑いを取りに行くのじゃなく、どこか優雅なニールスでした。


人魚姫のシーンでは、バレエを堪能するのと同時に、深海シーンでペーターの役柄を確認。
下手前から2人目くらいだったんですよね、リハでは。
あくまで、2人目くらい、なので、正確じゃないですが、1番前ではなかったのは確実。
そうやってみていると、たぶん、エビさんじゃないかと思われます。
エビさん、2匹、並んでるんですが、尻尾の短い手前の方かなー?
もしかしたら、ちょっと尻尾長目の奥の方のエビさんかもしれません。
ハンスについて劇場にいたら、
「あー。人が足りないよ。困ったなあ…、あ、君、これ被って!」
「え?出演料、勿論貰えるんですよね?」
「出演料?? あー、あとから出すからとにかく急いで!」
とか、そんな感じで出演したのだったら面白いw

そして、バレエの方では、王子を海上に引き上げるシーン。
王子はリフトしているのですが、それが、人魚姫が手を引いて引き上げているように見えるんです。
綺麗でした。

尾ひれが足に変わるシーンも、素敵でした。
ナイフで切り裂かれるような痛みがあるはずなのに、足を得たことに喜びいっぱいの人魚姫。

王子と人魚姫の踊りもすごく素敵で、外国の王女に一目で魅せられる王子の気持ちも伝わってくるし、それを悲しむ人魚姫の気持ちも伝わってきます。
外国の王女は、自信たっぷりで、皇子に愛されていることを当然のように受け止めていて。

シャボン玉は、「秋」で見たときよりも少なかったですが、綺麗でした。


最後のオーデンセの場面。
校長先生も嬉しそうなのがいいです。
裸の王様をみんなでやるときに、ペーターがいろいろアシスタントしているのもいいです。
そして、現れるニールスとドーロ。
さっきのジェット団とは全然ちがうニールスでしたw


カテコは、みんなが手をつないで上手から下手へ行くところで終了。
もうちょっと頑張りたかったけど、拍手はあっさり終わって残念でした。

しかし、見応えがありました。
うーん、もう一回くらい見たいけど…。
広島のドーロは小川さんに変わるのかな?
佐野さんのハンスももう一回みたいな。
そんなことを思うと…やっぱりどこかで凱旋公演して欲しいなあー。
個人的には、それが京都だと大変、うれしいですw