「月と蟹」

「月と蟹」
道尾秀介さん著。
直木賞受賞作。


道尾さんの本を読むのは2冊目。
前回読んだ本では、ちょっと苦手かなーと思った作家さんなんですが、直木賞受賞ということと、新聞インタビューで「自分が読みたい作品を書く」というコメントを読んだこととで、手に取ってみました。


読み始めは、前よりは読みやすそう…。
主人公は、小学生の男の子です。

転校してきて、新しい学校になじめず、同じく転校生の男の子と二人で放課後を過ごす。
主人公の父親は亡くなっており、母親と祖父との三人暮らし。

友達の男の子は、虐待を受けているらしいけど、それを内緒にしている。

二人は、海でヤドカリを捕らえて、「ヤドカミ様」として自分たちだけの儀式を執り行います。


…で、読み終わった感想は、やっぱり苦手な作家さんかも…ということ。
主人公達が、どこかで歪んでいるのが、読んでいて辛い。
それが小学生だと思うと、余計にしんどい。

それでも、前よりは読みやすかったので、また面白そうな本が出れば、挑戦してみようと思いました。