「手紙」('16/2/7マチネ)

ミュージカル『手紙』


††キャスト††
武島直貴(弟) 三浦涼介
武島剛志(兄) 吉原光夫

廣瀬大介
和田雅成
川口竜也
上野哲也
岡本悠紀
五十嵐可絵
和田清香
北川理恵
礒部花凜


ミュージカル、ということを意識しておらず、歌がある!と驚いてしまいましたw
久しぶりの新神戸オリエンタル劇場
この劇場は、最後列が1列なんですね。
忘れていました。
自分の席は、後方のはしっこ、と思っていたのに、まさかの前方列の最上手。
えーっと、上手過ぎて、舞台、見えないよーってお席でした。
ちょっとショックを受けつつ、座席に着こうとしたら、劇場のお姉さんから声をかけていただき。
「舞台が見づらいお席ですので、もしよければ他のお席にお移りになれます」
提示していただいたのは、後方ですがセンターブロック。
これは、移らせていただきましょう!
というわけで、移動しました。

以前、3階席を取ったときにも、2階席に移動したことがあったなー。
新神戸オリエンタル劇場ってそういうことが時々あるのかな?


さて、お芝居ですが。
原作は東野圭吾さんの『手紙』
ずいぶん前に読みましたが、暗いっ、救いがないっ、つらい〜という思い出があります。
それに比べると、多少は救われるかな。

兄を支えようと決めた弟が、少しずつ気持ちが離れていって。
もう一度、寄り添おうと決めていく、その過程がきちんと伝わったと思います。
弟のバンド仲間、一人だけ、見棄てない友達がいい人で。
会社の社長さんが、ひどいことを言うようで弟のためを思ってくれていて。
加害者家族の気持ち、被害者家族の気持ち。
両方を知った弟が、きちんと向き合おうしていく。
簡単に説明しきれない気持ちを、答なんか分からない、答を自分で考えろって突きつけられたような気がします。

朴訥な兄、不器用な兄、それを吉原さんが丁寧に演じていらっしゃったと思います。
弟もよかったなー。

できれば、最後に「Imagin」が聞きたかった。
途中で、歌がなく、歌詞の訳を読み上げる演出は、それはそれでよかったんですが。
歌っている姿だけで、歌は想像してください・・・というラストの演出は。
きっと歌ってしまうと、使用料金がかなりかかるんだろうと思うんですが、「今から歌うんだな」と期待していただけに、肩すかしをくらった感じでした。
「・・・あ、お金かかるもんね」と舞台を見ながら思ってしまったので、気持ちがちょっと冷めてしまったのが残念。
勝手な思いこみだったんですが、ここで気持ちが現実に戻ってしまった自分が、悔しかったです。