無意識日記々

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真似たい図

きりやんと吉田豪の対談を読んだ。今更だけどエヴァンゲリオンとかキックボクシングとか4ADとか色々と直接影響受けてんだなぁ。元夫なのだからそれ位混じり合っても不思議ではないとはいえ。

そこらへんの「柔らかすぎる」ところがPop Musicianには必須だったりする。あっさり周りに影響されて自らを変える事が出来る。環境に対して抵抗が無い。

特定のジャンルを支える大物ミュージシャンたちは流行に乗ると「日和った」と難色を示される。ジャンルを代表するサウンドを期待される。

ヒカルはビッグだがジャンルを背負っていない。だから柔軟に影響を取り入れられる。

ただ、その割に見境の無さとか無節操さとかいう見方とは無縁だ。逆に、頑固と呼ばれる事もない。クリエーターなのにこの立ち位置は、よくわからない。

一応、その時の流行には目配せしているようにもみえる。サウンドプロダクションは年々向上する。流行は最新の、即ち最高のプロダクション・クォリティーを使っている可能性がある。それは美味しい。しかし、それとわかるような引用をヒカルはしない。例えば次の作品には「これ、EDMっぽいね」なんていう風に指摘される楽曲は、収録されていないだろう。しかし、EDMの制作で使われている新しいサウンドやプロデュース技術を援用している可能性はある。それがどこかしらに「今の時代に合っている」という感触を作るだろう。そのバランスたるや、だ。問題は、セルフ・プロデュースかどうか。最終的にはそこにかかってくる。

もうちょいだな。12月9日に何があってもなくても、アルバムは制作中な訳だから、遅くとも来年中にはリリースされる。その時まで耳を洗って待っているとしようかなと。