無意識日記々

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ヒカル←なりくん→→→クリス・デイブ

先週の「MUSIC HUB」でなりくんが「クリス・デイヴを呼び寄せたカラクリ」を披露してくれていた。端的に言えばなりくんが提案してヒカルが同調、なりくんが友達の友達を通じて『Fantome』でエンジニアを務めたスティーブン・フィッツモーリスとクリス・デイヴを結び付けたらしい。スティーブンとクリスが知り合いだった訳でもなく、ドラマーであるなりくんの友達の友達がクリスと知り合いで、スティーブン・フィッツモーリスになくんが引き合わせた、という事になる。び、微妙に遠いなっ!

なおドラマーの村越洋一くんはミドル・ネームに"Paul"と入ってるからハーフとかクォーターなのかな、と思ったが彼のご両親のブログはバリバリ日本語じゃん。ただのニックネームなのだろうか。どこでクリス・デイヴと知り合ったんだ。いろんなバンドを掛け持ちしているらしく、うちのタイムラインでは彼が今在籍しているバンドのツイートを西平せれな師匠(杜氏見習いから無事杜氏に昇格されたので)がリツイートしていて吃驚。自分がツイートしたのはジャズ・バンドだったが、色々叩けるな。ヒカルの次のツアーに起用しても違和感なさそうだ。今ならきっとギャラも安い(笑)。

で。なりくんの口調からすると、そもそもヒカルはクリス・デイヴを知らなかったらしい。マクスウェルやディアンジェロのアルバムに参加してるとかいう私のリサーチは全く無駄だったのだぜ。更にクリスのデビューをジャム&ルイスが後押ししたなんて話はもしかしたらレコーディングが終わった後でもヒカル知ってないかもしれないぜ。グラスパーの「ブラック・レイディオ」は幾らなんでも聴いてると思うので(と先月初めて聴いた私が言っても何の説得力もないのだが)、プレイは知ってても名前まではチェックしていなかった、という事になる。

ますます、よくもまぁジョン・セオドアにオファーしたなぁという思いが強くなる。なんのツテもなかったろうに。よっぽど気に入ってたのだろうな。

と。この感じからすると、SONYに移籍した理由候補のひとつ「EPICにLAリードが居たから」は1点減点という感じか。彼が居れば彼のツテでクリス・デイヴにオファーしていただろう、というより、彼のツテを辿るのならクリス以外のドラマーを連れてきてたんじゃないかな、という意味で。まぁこちらがあれやこれや考えてもヒカルは頓着してなさそうで、気障な笑いのひとつも零したくなるぜ。ふふっ。

とはいえ、全体の流れの中で重要なのは、なりくんに提案されたからとかより、それを聴いてヒカルがプレイを気に入った、という事実だ。今、クリスのプレイがフィットするタイプの曲を書いてレコーディングしているという事になる。知名度に惑わされるとか話題性とかとは全く別次元で、純粋に音楽的な理由で彼が起用されたのだ。ヒカルからすれば当たり前の事だが、前作がミリオン行こうがSONYに移籍しようがヒカルは相変わらず制作面では自由だという事がわかり、非常に有り難い。ここからもこの調子で邁進してほしいものだ。