無意識日記々

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チケット代をケチッとる(お粗末)

オリラジのあっちゃんのだというブログのツイートがまわってきた。ライブの宣伝だ。実によく考えられている。

要するに自分のライブの宣伝の為に「チケット転売問題」という間口の広い話題から入っている訳で、昨今偽物ばかりで辟易していた中での、正真正銘のステマである。ステルス・マーケティング。非常に清々しい。本当に本人が書いたんだろうかこれ。

内容は結局、「会場が決まっていない段階でチケットを売り出しますよ」という見切り発車の御報告。下手に書けば非難されるような話題でここまで沢山の賛辞を集められるとはお見事。

少し皮肉混じりに書いてはいるが、チケット転売問題に対して具体的な対策を提示してきた点は素直に賞賛したい。彼の手法がうまくいくかどうかは、経過をみればわかると思うので予想は省略しよう。もっとも、私含め殆どの読者は経過を追うなんて事せずに話題自体を忘れるんだけども。悪びれる気もありません。


とはいえ、ヒカルのライブを待望する時期に差し掛かろうとしている我々にとってもチケット転売問題は切実だ。お金の問題であると同時に精神的疲労の問題である。

なお私個人は、ライブのチケットに関してはそんなに執着していない。売り切れて手に入らなかったらそれまで。観れなかったら後悔するのは間違いないが、それもまた人生だ。その為、チケット問題に対しても、いまいち真剣さに欠けているきらいがあるという事を予めお断りしておく。

さて。転売防止等の対策のベストな方法は、大昔から散々繰り返しているように、全席フルオークションだ。以上。

終わり(笑)。

もうちょっとだけ解説しておくと、昨今の映画館のWeb予約みたいに会場毎に座席表を用意して、3日間なり5日間なり期間を決めて、いちばん高い値段をつけた人が落札するというシステムだ。埋まらなければセカンドレッグ、サードレッグを開催する、と。

この方法をとったとしても、原理的には転売目的の買い占めはなくならない。が、リスクが極端に上がる。オークションが正常に機能している以上、買値より高い価格で買おうとするヤツなんて居ないからだ。世の中でいちばん高い買値を申し出た人間がそのチケットをゲットするんですもの。即ち買い占めは可能だがそのインセンティブはゼロに等しい。まぁ普通やらんだろうな。

これなら、チケットを売る主催者は最大限の利益を得られるし、購買者は個々の価値観と懐事情に見合った席を手に入れられる。商談成立である。

問題はそのシステムの実装と手法の周知だが、これがひたすら大変である。よってまだ実現していない。将来的にもあやしい。そもそも、これが不可能だから皆四苦八苦しているのだ。しかし、だからこそこれがベストである事は間違いないだろう。


ただ、これは商売としてみた時のベストであって、舞台に立つ方からすればそれが必ずしもいいもんだとは限らないよねという話からまた次回。