無意識日記々

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2018年02月19日のツイート

2曲の歌詞の対応具合の話

キングダムハーツ(1)」のテーマソング『光』と『Simple And Clean』は、歌詞が対になっていた。『光』が『家族にも紹介するよ きっとうまくいくよ』と歌っているのに対し『Simple And Clean』は『だからって僕が君のお父さんに会わなくちゃいけないっていうのか?』とにべもない。何やってんだと当時は思ったが…今でも思うな(笑)。

『Passion』と『Sanctuary』の歌詞には直接的な対比はない。しかし、『光』&『Simple And Clean』とミュージック・ビデオのテーマの取り方は同じだ。『光』のビデオのテーマは『Simple And Clean(カンタン、キレイ!)』で、カメラ1台1カットというシンプルさと次々に綺麗になっていく(…)お皿たちという内容だった。『Passion』のミュージックビデオのテーマは更に直接的に『Sanctuary(聖域)』で、アニメ部分には『Samctuary』の歌詞にも出てくる『飛ぶ天使』が描かれてたりもする。安直に言ってしまえば『Passion』と『Sanctuary』は映像イメージで繋がっているのだ。

では今回の『誓い』と『Don't Think Twice』の歌詞の間にはどんな関係があるだろうか、というのが次の疑問になるのだが、今のところそれは殆ど見えていない。『誓い』の直接的な言い方に較べ『Don't Think Twice』はやや含みを持たせた言い方になっているからだ。

しかし、中には直接的な対応をみせる箇所もある。『誓い』の『今日という日は嘘偽りのない永遠の誓い日和だよ』と『I want you for a life time(生涯貴方を求める)』は意味としてはかなり誓い、もとい、近い。ほぼ同じと言っていい。しかし、やはり『want you』というのがひっかかる。『be with you』とかではなく、『want』というのは、文脈にもよるが、これは「生涯求め続ける」のなら「永遠に手に入らない」のだとも解釈できる。そうなると幸せ既定路線(にみえる)『誓い』とは真逆の悲しい歌になる。

この、「文脈にもよる」というのは「含みを持たせた言い方」のせいである。このままだとまだ素直に受け止める事は出来ない。いや勿論、『誓い』の方だってフルコーラスで聞かされたらどうなってしまうかわからないが今のところ聞こえてくる歌詞はストレートだ。しかし『Don't Think Twice』の方は今の時点で既に考え込まされてしまうような言い方だらけである。ひとに「二度考えるな」と言っといてこの仕打ちは酷いのだが今暫くはこのまま行くだけだ。

歌手の見た目に惑わされる私の話

あら気がついたらEPICに移籍して間もなく一年なのか。『あなたが待ってる』がまたよく響く季節なんだな。

この一年の活躍は、ユニバーサルEMI時代から引き続き目覚ましい。2016年ほど本人の露出は多くないが(という印象を私が持つのはサントリーのCMに余り遭遇していないせいかもしれない)、何か話題に出る度に引用される写真がクーチャの撮影したヤツなので何だか凄く気分がいい。いつも妙な写真で記事にされて「ちょっとそれどっから持ってきたん?」となるのが常だったのだが今はツイートを拾われても写真がカッコいいから安心だ。何だろう、こう言っていいのかはわからないが、この半年で随分ヒカルのイメージがよくなったんじゃない? そう感じてしまう位に写真の効果は大きい。女性に年齢の事を言うのは失礼なのかもしれないが、今のヒカルの年齢皆忘れてんじゃないかなーいい意味で。

だなんて事言ってたら「ビジュアルイメージを固定したくない」ヒカルさんはまた違ったテイストの写真を見せてくれるようになるかもしれない。ただ、それはとてもリスキーだ。クーチャよりいい写真を撮らないと「そのままでよかったのに」と言われかねない。いや、私だってヒカルのアピアランスはその都度お気に入りが沢山あった。『Passion』の妖怪ウェディングドレスや『HEART STATION』の少年ショートヘアなどどれだけ「ごちそうさまです」と言ってきた事か…だからビジュアルイメージを変え続けるのには本来何の不満もないのだが、マチェイ・クーチャの写真の特異性は「ファン以外の人に見られても大丈夫」な点なのだ。いつもと違う場所で取り上げられてもファンとしておどおどせずに済む。40代はおどおど。いや何の話や。

クーチャ以外を起用するのは全く構わないが、この特異性を維持できるか否かはデカい。あのいつも感じていた「ホントはもっと美人なのに」とか「ホントはもっとかわいいのに」みたいなもどかしさがほぼなくなった。いや、実物は写真では捉え切れない魅力があるので(ラジオの公開収録に行くとほんの2〜3mの距離で見れるのですよ若人の皆さん)"所詮は写真"ではあるのだけれども。

で、何となくだけど、このタイミング、後世からしたら「宇多田ヒカルはEPICに移籍してからかっこよくなったよね」と言われるようになるんじゃないかと妄想した。今はまだ一年が経とうとしている所で写真もせいぜい半年といった具合なので今の我々はそういう心境にはないのだが、長い目〜数十年スパン〜で見た場合にそういう「都合のいい解釈」が生まれるんじゃないかという話。

しかしその為には、まずツアーの衣装がカッコいい事が重要だ。ヒカルの衣装はカジュアルがいちばん、というのが定説だが、例えば『WILD LIFE』ではどやさどやさのど派手なドレスから入りつつ最終的にTシャツとジーンズに着地するという流れだった。つまり、網羅的だった。次のツアーでも似たコンセプトなのではと推測するが、出来れば「EPIC伝説」を補強するような洗練された衣装を期待したい。